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読むのがつらい話が続くのかなぁ?と、覚悟して読み始めましたが、そんなことはありませんでした。
むしろ、「おもてなし課」のような、これから発展していく雰囲気を感じて楽しかった。
それでもやっぱり、読みながら涙がこぼれたところもあって、私も偽善者ということなのかなぁ?と考えさせられました。
自分が今まで接したことのなかった世界のことで知るべきことがたくさん書いてあってためになりました。
だからといって、私には何もできないよなぁ、と反省。
次に生かしたいと思います。
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本を読むことは素敵なこと・・・まさに。
本を読んでいたからこそ、この本にも出会えて、自分の想像を超えた、想像することすらせずにいたことに、また気づくことができた。
本を読むことは祈ること。本があれば大丈夫♪
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久々の新刊。
いつも通り恋愛要素(最近はその手前が書かれるのが多いか)が少し混じった、読後感大変良い物語が面白いのはさておき、この人の本を読むと自分の足元を見直すように諭される気分になる。
物事には自分が見ているところとは別の面がある。
主人公の軽いノリの言動も、物語の最初と最後ではその見方が変わってくるのではないだろうか。
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児童養護施設の話。
作者らしく、重いテーマの話をさらりと書いて親しみやすくしている。
施設の問題だったり、子供たちの気持ちだったり、とても分かりやすくて面白かった。
施設の当事者には選挙権がないから主張が通らない云々の件りは目からウロコ。
この作品では最後に救われるが、実際はこんなに簡単にはいかないんだろうなと思った。
しっかりと2組の恋のやりとりを散りばめている辺りは作者らしい。
私たちは明日の大人です。にグッと来た。
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三田村慎平・やる気は人一倍の新任職員。和泉和恵・愛想はないが涙もろい3年目。猪俣吉行・理論派の熱血ベテラン。谷村奏子・聞き分けのよい“問題のない子供”16歳。平田久志・大人より大人びている17歳。想いがつらなり響く時、昨日と違う明日が待っている!児童養護施設を舞台に繰り広げられるドラマティック長篇。
「BOOKデータベース」より
「かわいそうだと思われたくない」というのは、そうだろうな、と思う.三田村先生のようだけど、自分だったら、やっぱりそう思ってほしくないと思うだろうな.
この話を読んで思い出したこと.
海外で支援活動をしていたことがあるけれど、同じような話がある.海外の子どもたちは3食満足に食べられなくてかわいそう、学校にも行けなくてかわいそう.まぁ、できないことが多くて、足りないものが多いので、そうなんだけど…なんでもかわいそう、とくくるのも違う気がするなぁと思っている.実際に関わってみると、足りないからかわいそうかと言われると、そうじゃないことが多い.
なんでも思い込みで何かを決めつけるのは、自分がその立場だったらイヤだから、世の中はいろんな立場の人がいる、いろんな境遇の人がいる、と登場人物たちが悟っていくのは、すごく共感がもてる.
子どもたちは、明日の大人たち.日本でも海外でも同じだな.
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407ページ
児童養護施設の話。人間ってやっぱり偏見を持って世の中を見ているんだ...と反省。
有川浩の新作、最高に面白い!
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新人の児童養護施設の指導職員として着任した三田村慎平とそこに暮らしている子どもたちを軸に描かれている。
始めは頼り無さそうな三田村(愛称・慎平ちゃん)が以外に鋭かったり、施設内ではいい子で通っている奏子(カナちゃん)の反乱があったり、一見冷めていて、子どもたちと一定の距離を保っているようで実は熱い人である猪俣(いのっち)、総てを包み込む温かさのある施設長・福原。いろんな大人、いろんな子どもたちが出てくる中で、私もまた、狭い世界しか知らないということを思い知った。
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『かわいそう』の上から目線具合。
おせっかいと気遣いの境界線。
強制された自立。
『贔屓されるためには努力が必要』。
『養護施設はいわば投資である』。
…まだまだたくさんあるけど、
この辺りで目から鱗がボロボロ落ちたり、
我が意を得たり(かわいそうのくだり)と膝を打ったり。
有川さんのすごいところは
キャラクターの長所も欠点もバランスよく描けるところだと思う。
『かわいそう』って何様⁇?な晋平ちゃんも
『問題のない子供』代表扱いの奏子と久志も
真面目というかパキッとまっすぐな和泉先生も
優しそうでいて案外頑なな猪俣先生も
みんな完全無欠じゃなくてイコール人間臭くて
そこが安心の有川浩クオリティだなと。
特にマイナススタートの晋平ちゃんはお得だったんじゃなかろうか。
あのドラマの話とか、見たようなエピソードがいっぱい。
ハヤブサタロウは倍返しのひとだよね(笑)。
色々と先行きが気になる組み合わせも居るには居るんだけど
それは知らないままでいいかなぁとちょっと思った。
こう言っちゃ難だが、どうしても『世界地図の下書き』と比べてしまう。
ヘヴィさ具合はトントンなんだけど
こっちの方が先行きに見える希望がはっきりしている分救いがあるかな。
言い換えるとこっちの方がお伽話に近いのかも知れないけど。
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綿密な調査と現場からの息づかいが感じられるキャラクター、ピタッとはまりこむストーリーの転がしかたは、いつもながら流石です。ストレスフリーな読書が楽しめつつ、価値観を転換させる偏らない知識がスーっと心に染み入ります。この世界に、小説が、本があってくれて良かったと、久しぶりに思い出しました。
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かわいそうに思われたくないって私もずっと、今でもきっと、思っている。
頑なだった10代のころから比べるとかわいそうに思ってくれる方の中には、ヒサのように許せる人と違う人がいるのがわかるようになってきた。
施設に入ってなくても、両親が揃っていなかったり、健康でなかったり、かわいそうな私は、普通の子と同じハメを外したら、これだから母子家庭はと親が悪く言われると自覚させられたのは小4の時、祖母からだった。
甘酸っぱい、素敵な小説でした。
切なくなるテーマなんだけど、読後感は軽め。
希望だらけじゃないけど、辛い環境の子供は現実をわかっていて、未来を見通せない。
当たり前がわからない。
引け目を感じて、ミステリアスになる。
私はそんな大層な人間じゃない。
引け目があるから笑ってるだけでいていい場所を望む…。
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児童養護施設が舞台の小説。
児童養護施設に対して、自分が持っていた偏見を正されました。そういった意味では、読んでよかったと思う。
ただ、話の展開について、すごいとは思うけれど、なんとなくお決まりのパターンの気がしました。帯にあるドラマティックという言葉。この小説の展開。小説を書くきっかけ。すべてを考えると、私は別の展開が良かったと思います。気持ちの中に何かもやもやしたものが残りました。あと、なんとなくこうだからこうなんだという感情の流れなどの説明が多すぎた気がします。
自分の偏見を気づかせてくれた作品なだけに、残念です。
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最初は暗い内容かと思ったけれど、読み終わってとてもすっきりした。
養護施設やそこにいる子どもたちへの見方やかわいそうという言葉で片付けてはいけない気がした。
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有川浩さんの久しぶりの新作(((o(*゚▽゚*)o)))
今度は児童養護施設が舞台でした
有川さんの作品は面白いですが、やっぱり、考えさせられるところもありますねぇ…
施設のイメージは主人公と少し似かよった意見があったなぁと思います
そして、自分が今まで進んできた道..進路についても今までと違った視点を持ちました
後は視点が様々な登場人物にスポットが挙げられてましたが、世代的にも近い三田村や和泉視点で読んでた気がします
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相変わらず、キャラクターそれぞれが魅力的で面白かった。ただ、最後のあれは蛇足だったかなぁ。エンターテイメントとして楽しみながら、自然と新しい知識を得たり意識が変わったりするのが本を読む醍醐味かなぁって思っているので。無理矢理荷物を持たされた感じがしてしまった。個人的な好みの問題なのだけれど。
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久々の有川作品。今回はいつもほど疾走感はないが、それはテーマが児童養護施設だったからだろう。すごくていねいに描かれている感じ。大人が子どもにできることって限りがある。親でないならなおさらだ。でも、だからこそできることもあるはずだ。明日の子どもたちのために、私ができることはなんだろう。そう考えさせられる一冊でした。