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映画館での切符もぎりにそのルーツがあるという片桐はいり。
エッセイ集の形だが、一つ一つに映画のタイトルをもじった題名がついている。
話し自体ももちろん面白いが、それ以上に映画をこよなく愛しているその感情がストレートに伝わってくる。
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みずからの出自を問われたら、「映画館の出身です!」と胸張ってこたえたい。そう語る著者の映画館にまつわる思い出話。
もぎり時代の思い出、旅先で出逢った映画館のこと。
片桐はいりのエッセイはこれが3冊目ですが、毎度のことながらその真っ直ぐな言葉が胸に響きます。様々なことに心が奮える様がそのまま真っ直ぐ入ってくるんですね。
だからこのエッセイを読むと映画館で映画を観たくなります。映画館という空間そのものを楽しみたくなります。ああ、素敵です。
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片桐はいり氏の文才!
こんなにすごい人だとは知りませんでした。言葉の選び方が絶妙。堅すぎず、柔らかすぎず、こんな文章書けたらいいなと思わせてくれる書き手。
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各章がどの映画をもじったタイトルなのかわかるとなんだかちょっと爽快。
映画館のない田舎町に育った私から見ると、とてもうらやましい青春の姿です。
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女優になる以前に銀座の映画館でチケットのもぎり嬢のアルバイトをしていたという筆者の、当時のこと、女優になったのちの映画館との関わりのこと、旅先での映画館のこと、を綴ったエッセイ集。
片桐はいりさんのこと、女優さんとして特別ファンというほどではなかったけれど、観る作品に出演しているとついつい気になる、という存在だった。
エッセイ読むと人柄がわかるからいい。片桐さんがいかに映画や映画館を愛しているかがよくわかるエッセイ集だった。
俳優だけど映画観ない、とか、ミュージシャンだけど音楽聴かない、とかいう人もたまにいるし、確かに同じジャンルから吸収するのって限界があるのかもしれないけれど、そういうのとは別で単純に好きだから触れる、っていう初期衝動みたいなものって大事だと思う。
単館系の映画館、今はシネコンに押されて(とくに地方都市は)少なくなったように思う。
私の地元も同じで、最後にそういう小さな映画館に行ったのは中学生の時。その後郊外にシネコンが出来て、高校生以降は映画を観るときはほとんどそのシネコンになり、小さな映画館は消滅してしまった。
今思うと、あのうらぶれた雰囲気がまた良かったんだよなって懐かしく思う。
このエッセイはそういう小さな映画館のことも綴られていて、味のある文章とともに「こういう雰囲気の映画館なのかな」と想像出来る。
私の住んでる隣の市には一軒だけミニシアターが残ってて、たまに行くけれど、なくなって欲しくないなとこの本を読んで強く思った。
DVDやBlu-rayで映画を観るのも便利でいいけれど、記憶に残るのはやっぱり映画館で観た映画。
本のタイトル、各エッセイのタイトルも何かの映画のタイトルをもじったものになっているのも、映画愛を感じました。
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俳優である著者が7年間のもぎり時代を映画の題名になぞらえて綴った珠玉のエッセイである。その中の一編。かつてもぎりをしていた映画館で当時上映していた転校生の小林聡美と並んでかもめ食堂の舞台挨拶をすることになったエピソード等。映画を愛し、映画館を愛した著者の思いが全編にあふれており、あらためて映画館で映画を観たいと思わせてくれる。
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一般席のチケットで指定席に座る客、
人間国宝であった先代の中村勘三郎に、その人と知りながら堂々と注意したり、
劇場の共通券をもぎらずにちゃっかりいただき、他の劇場で使ったり、
スジが通ってるんだか、いないんだか....。まぁ、もぎりの役得ってことで(笑)
全部ひっくるめて、映画と劇場愛に溢れたはいりさんはチャーミングなのです!
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もぎりにこんなドラマがあったなんて‼︎‼︎
はいりさんの映画に対する愛がすごく伝わってきました!
たまには映画館に行こうかな♫
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片桐はいりさん、テレビや映画で目にする機会は多かったけど、こうやって彼女の素の声を聞いたのは初めての様な気がします。意外にもチャーミングな方だったんですね。それにとてもアグレッシブな行動力。
彼女の映画、いや映画館に対する情熱が熱く伝わってきました。
今ではシネコンが当たり前の時代。単館上映されていた時代の映画館の裏話が聞けてとても楽しく読めました。
私も高校生の頃にはまだ単館上映があっていたので懐かしい思いも蘇ってきました。
はいりさんの話を聞いて、もう少しこの昔懐かしい映画館を満喫していればよかったと悔しい思いも…。
映画館に出掛けて映画が見たい!!そんな気持ちにさせてくれるエッセイでした。
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父に連れられて観た「影武者」のかかっていた映画館を思い出したり、最近馴染みのある坂東市岩井が出てきたり、渋谷の東急文化会館も。楽しい本でした。
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片桐はいりさんの”映画館”愛が込められたエッセイ集。
前半は”もぎり”のアルバイトをしていた頃の話がメイン。後半は地方の映画館巡りがメインだが、前半も後半も映画と映画館好きにはたまらない話である。
「人生は長く静かな岡」の中で、映画館の閉館を悲しむはいりさんがいるが、同じく僕も昨年(2014年)末の、新宿ミラノ座の閉館は悲しく思った。
新宿ミラノ座で何を観ただろう、というより新宿ミラノ座ではよく並んだよ(^^。
映画館の思い出というのは、映画の記憶と実に良い相乗効果をもって頭の中に残っているようだ。
「ET」は朝イチで新宿ピカデリーの前に並んで見たし、「南極物語」は学校をさぼって日比谷座で見た。「スターウォーズ・ジェダイの復讐」は有楽座で見た。「かもめ食堂」はシネスイッチで立ち見で見た。エヴァンゲリオンはミラノ座で観たけど、あれはミラノ座で最初のアニメ・ロードショーではなかったか?などなど。
どの映画を観たかより、どこで見たかが、思い出としては重要であったりするのである。
そんな思いを喚起させてくれるエッセイである。楽しい。
そうか、だからDVDで観た映画は、よく覚えてないのか。。。いや、酒飲みながら見るから覚えてないんだけどね。
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映画よりも、映画館や劇場に愛着を感じられるエッセイでした。旅行先はもちろん、近所の人達ともフラットに付き合えるはいりさんの人柄が素敵です。どこかの映画館で、もぎりを楽しんでいるはいりさんに会えたらいいな。
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芸能人で魅力的な文章書くな!という人は片桐はいりさん、と又吉直樹さん。
女優になってからも映画館でもぎりをしていたとは!映画館で寝るのが好きなくらい映画好き。
音と映像が勝手に展開するのを2時間とか、見続けること、情報量が多すぎて苦手なんですが、映画をこんな風に愛しく思えたら素敵だなぁ。
古い映画館をめぐるキーワードの旅ルポもおもしろかった。そんな視点の旅もあるのだと。
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誰かと映画館で映画を共有するのってやっぱりいいな~と思った。
入替制じゃない映画館で立ち見…小さい頃に父と一緒に行った記憶あったな。
もぎりたちの日常というか、映画館が住処みたいになっている感じが面白くて、羨ましい!はいりさん知れば知るほど魅力的な方だわ。。
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う〜ん。良い。
はいりちゃんの本は全部読んでるけど、本当に素敵な表現ばっかり。
地方に行ったときのそこでしか食べられないお魚を食べたときの話がすごく良かった。
旅に出たときにまた読んで、わたしも文章を書きたい。