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夜の井の頭公園に選ばれた者だけが集う図書館.生い立ちに消えない痛みを刻むオリエ,妹を犠牲にした過去の記憶に苛まれる兄・スグルとその兄を救済したい妹・マナミ.そして前世の記憶をもてあますキリコ.ドラゴンに導かれるように彼らが図書館に集うとき,痛みと共にそれぞれの性と禁忌を解き放っていく.ジャンル分けが難しい.帯に官能小説と書かれていて,少し読むの躊躇ったが,読んでみると官能小説ではないような気がした.個人的にはファンタジ&ミステリかな.終始,謎めいた神秘的な雰囲気がとても僕好みで面白かったです.
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おいコーぶりの村山本。本当にいろいろ毛色違うの書くな。
龍とドラゴンの違いというのは調べてみると面白いのかも。
仮想とされる動物の原型はなんなのか。生み出した人は何からあの姿を描いたのか。
そして、どれくらいの数がいるのか。確かに面白い。
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著者にしては珍しい幻想的な設定。短編連作は好きだが、今一つ入り込めなかった。官能とファンタジーはあまり両立しないのか。肩透かしにあった印象。
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導かれる者しか入れない、見つけられない図書館。
その設定だけでワクワクします。
しかも、図書館の中は、その日その日で配架も変わってしまいます。
でも、希望の本はちゃんと見つけられる…。
そして、その図書館に集まる人々は、なぜか龍に縁があり…。
そこから怒涛のように龍に翻弄されていきます。
黒ムラヤマというより、グレームラヤマでしょうか。
大人のファンタジーを感じます。
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図書館とドラゴンの話。
夢も現実も過去も今もだんだん何だかわからなくなってしまった。
でも図書館はずっと魅力的な場所でした。
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井の頭公園の奥深く潜む、夜にしか開かない図書館。生い立ちに消えない痛みを刻むオリエ。過去に妹を傷つけたことを悔やみ続ける兄・スグルと、彼を救済したい妹・マナミ。前世の記憶をもてあますキリコ。〈永遠なる〉ドラゴンに導かれるように集う彼らは、痛みとともに、それぞれの〝性〟と〝禁忌〟を解き放ってゆく。ミステリアスな官能長篇。
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井の頭公園が舞台という帯に惹かれて読もうと思いました。
すらすら読みやすい内容で、半日で読めました。
読み終わったあとの感想としては、設定はとても面白いし読みやすいんですが…。
一部の人しかたどり着けなく、日によって部屋や本の位置が変わる不思議な図書館という面白い設定があるのに、図書館自体がたいして活かされてないストーリーかなと感じてしまいました。
でも不思議な世界観ですごく惹きつけられた本でした!
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感動もしなかったし、なんだかよくわからなかった。恋愛とファンタジーが入り混じっているような設定についていけなかったのが正直なところ。
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とても惹きこまれるファンタジーだった。
だからこそ、物足りないところには醒めた自分が反応してしまう。
オリエの存在感が、ストーリーが展開するにつれて希薄になっていく。龍…ドラゴンとの濃密な繋がりにも関わらず、気づけば傍系のエピソードになってしまっていた。彼女の前世と、現世の幼少時の記憶とが重ならず、元夫が家を出て行く前に「僕に触らないでくれ!」と叫んだ理由も明らかにならず…オリエをきっかけに惹きこまれていったストーリーなのに。
図書館そのものが、時空の歪み、で片付けられてしまって。あんなにも素晴らしい空間を、そんな一言で片付けないでほしい。キリコの言うように偶然などひとつもなく、すべてが必然ならば、図書館そのものの存在の必然性にも触れて欲しかった。
エンディングは物足りなかった。マナミとスグルにはめでたしめでたし、なのだろうが。キリコは?オリエは?いろんなものが語られないまま終わってしまっているような気がする。
主役がどんどん入れ替わる…という設定自体は理解できるし、そのことでストーリーの厚みが増してゆくのであれば、効果的だろう。
しかし、主役が替わるたびにその人にまつわるエピソードは置き去りにされてゆき、深まりには繋がっていないような印象を持った。
このようなレビューを書いてはいるが、読み始めた時には「これは!」と感じて、部屋に閉じこもって読み切る体制を整えたのである。
もっと広く、深くなれたはずのストーリーではないだろうか。少し残念な気がした。
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私、男の人が
『自分がいちばん可哀想』
みたいな顔をしているのを見ると、
我慢ならないんです。ーーー
VIDE ET CREDE,
ーー見よ、そして信じよ、
と、ある格言は言うかもしれない。
だが、見えざるものの中に
永遠があるというのなら、
目には見えないものこそを、
私は信じる。
だめだ。
泣きそうだ。
永遠とは、見えざるとののことよ....
切ない。
だけど、
それが心地よい。
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幻想的でありながら官能的。傷を持った人間が不思議な図書館に導かれ、傷が癒やされて行くのかと思ったが、もっと深い。
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むーん、これはイマイチよくわからん~~~。
やっぱ、ファンタジー系・・・しかも幻想とかって苦手かも~~ww
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なかなかだった。ドラゴンというファンタジー要素を中心に据えながら、非現実的になりすぎず、まとまっている。
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放蕩記がとても読後感が良く、作者買いした一冊。
しかし失敗した。これはファンタジーだった。
ファンタジー嫌いの自分には大失敗。
しかし、現実感のあるファンタジーであった為、最後まで読み終えることができた。
オリエ、マナミとスグル、キリコ、それぞれの物語が
最終的にはもっと濃密に絡み合うのかと思いきや、
そうでもなく・・・
何となくパっとしない終わり方だったように思う。
ファンタジーに不慣れな為、そう思ったのかもしれない。
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ドラゴン、龍、竜 etc。世界中に残る彼らに似たものの伝説。彼らに遭遇したヒトの記憶は、今も人の遺伝子に残っているのだろうか