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前作「ツ、イ、ラ、ク」を読んでから読まれることをオススメします。著者の描く女のグロさに、腹の底から嫌悪感を抱くけど、でも、手にとってしまうのは、私もきっと気持ち悪いぐらい女だからだろうか。
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「ツ、イ、ラ、ク」のスピンオフ的短編集なので?「ツイラク」がよりおもしろくなる仕掛け?がいっぱい。 ・・・人は誰もが自分の人生では主役なんだよね
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もう一冊の『ツ、イ、ラ、ク』を読んでなければ間違いなく理解出来ない部分多数。でも読んでいれば、あぁ、このシーンであの人はこんなこと考えていたんだ、なんてことがわかって面白い。普段小説を読む際、もっと別の切り口から読みたいな、と思う私としては、満足の一冊。
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10/27 おもしろかった。ツイラクを読んでないと成り立たない気はしたけど意外とありかも。不当に評価されているってのは判る気がする。文学的でないし、表現が小説らしくないところもあるから。でもおもしろかったけど。
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とてもいい。ツ、イ、ラ、クは読んでいないけど、十分楽しめる短編集。それぞれのつながりはわからないままでも、成熟して読み応えある物語。借りて読んだけどいずれ買うでしょうと思うくらい好みだった。姫野カオルコは、粘着質じゃなくて潔いところが好き。
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ツ、イ、ラ、クの複線のお話で、6話のオムニバスになっています。
その中でも、“高瀬舟、それから”と“桃”は、ツ、イ、ラ、クの準子と礼二郎のお話だったので、個人的にはこの2話がおもしろかったです。
ただ、ツ、イ、ラ、クを読んだ人じゃないと楽しめないと思いました。
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ツ、イ、ラ、クのサイドストーリー。 本編読んでからじゃないと楽しめないかな? 短編なのですが色々な人間の思惑が垣間見れてよかった。 誰が主人公というわけでもなく、しいていうなら「時間」が主人公らしいです。 この本の中の時間は、回想であり、そうでなくとも一定の時で止まっている。その中にいる人間は違いはあるにせよ過去の出来事にある程度とらわれている。 それが切なくも甘美で「いやらしい」ということなのだろう。
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ツ、イ、ラ、ク自体が面白くなかったので桃も楽しんで読むことは出来ず、途中で投げ出してしまった。本編を面白いと感じれなかった人は読まなくて良いと思う。書評の人がつまらないと言っていた2作を私はどちらも読んだけどその2作の方が全然好き。きっと、好みの問題なんだと思う。
ただ、『桃』だけは隼子と先生派な自分には読んで本当に良かったと思えた。同じ先生と集子の話である『高瀬舟、それから』よりも全然。桃を読み終わった後の何とも言えない歯がゆい感触は嫌いじゃない。
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懐かしい気持ちと、妙に納得する気持ちと、自分の思いを見透かされてるような錯覚と。
いろんな意味で、胸が締め付けられる思い。
おもしろかった。
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以前読んだ「ツ、イ、ラ、ク」にまつわる短編集ということでずっと気になってました。
相変わらず、はっとさせられるようなことばや表現が多かったです。
物語によって文体が全然違ってて、すごいなーと思いました。
でも個人的には隼子と先生のその後が読めるのかと思って期待してたのでその点は残念。
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過去のあの時、
今だった過去、
あの時の未来
今に続く過去
全ての時間は過去であり、未来だ。
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「ツ、イ、ラ、ク」のサイドストーリーであり
同じ時間軸を
それぞれ違う人物が語っている
面白くない小説というのは
中心人物以外の
背景や人物についての
描写があまりにあまりなことが多いのだけれど
姫野カオルコは
物語の中で
誰もが主人公になれる
そういうスタンスで書いているように思う
付録で付いている
長命新聞 長命市の地図ナドナド
これも
マニアックで
笑えるし
はまる
詳しくはこちら→http://homepage2.nifty.com/Jekyll-Koga/tuiraku/choumei.html
私たちは
毎日をごく普通に生きているようで
実は毎日
それぞれの物語を
紡いでいるのかもしれない
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『ツ、イ、ラ、ク』に出てきた人たち(あの2人はもちろん、周囲の人たちも)が中年になってからあのころを振り返り追憶する6つの短編集。『ツ、イ、ラ、ク』を読んだときもそういう感覚がありましたが、手放しであっけらかんと「面白かった」という感じではなく(とても面白かったんですが)、なんとなく知らないでいたほうが良かったかも?!ということを知ってしまったかのようなかすかな後ろめたさというか作者の共犯者になったかのような独特の読後感。『ツ、イ、ラ、ク』 を読んでから読んだ方がいいです。
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「ツ、イ、ラ、ク」を読んだときの衝撃が蘇る。
あの物語の登場人物のうちの六人が、
時を経て当時を回顧してゆく話。
それぞれの目線から書かれ、
それらが全て小気味良くリンクされている。
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表題作「桃」を含む6編からなる短編集。
『ツ、イ、ラ、ク』の続編。ではなく、あくまでも『もうひとつの ツ、イ、ラ、ク』
あの事件の前、あの事件の最中、あの事件の後を、彼らはどう見つめ、どう歩んできたのか。
最後に収録されている「桃」は、前作の主人公である準子によるもの。
“私”や“彼”の名は一度も出てこない。しかし前作を堪能した読者には彼らの情景が鮮明に浮かぶ。
前作同様、やたらと多い指示語や代名詞に想像力 フル稼働。
上下巻だと思って、二作続けてご堪能下さい。
姫野カオルコ、侮れません。