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原文,書き下し文,現代語訳の3通りが掲載されているが,現代語訳のみを読む.
あまり知識が無いまま読んだのだが,異様な内容で驚いた.特に上中下巻のうち(ちなみに本書は全てがまとめて一冊になっています)上巻は神武天皇以前の「神々」の時代を書いているのだが,ほぼ血統についてしか書かれていない.すなわち,子どもが誰で,それが○○氏に繋がる,などである.中巻以降では,神武以降の歴代天皇にそれぞれ1章ずつ充てられているのだが,「皇后は誰々の娘の○○,子は○○,○○,御陵は○○にある」とだけ数行でまとめられている天皇も多い.そこに時々思い出したようにエピソードが無理矢理挟まれている,との感が強い.あとがきによると「勝手な血統を名乗る氏が多いので,きちんと整理をすることを目的とした」とのことで,そういう目的で書かれたのであれば納得.一方,挟まれるエピソードには非常に怪しげなも多く,却って「不当な代替わりを無理矢理正当化するために証拠を捏造しているのでは?」と思えてしまう.
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古事記の原文、書き下し文、さらに現代語訳も付いている優れ物。
大学生の頃、岩波文庫で読もうとしたが、挫折した記憶がある。今回こちらの本では現代語訳があるので、一応完読に至った。
聖書にも系図の話しが長々と載っているが、古事記もそうである。奇妙な名前の羅列としか思えないところはサッと飛ばし、興味ある部分だけ読むだけでも十分ではないかと思う。
イザナギの黄泉下りの話や、天の岩屋、国譲りの話など、日本神話の有名なポイントは知っておいて損は無いだろう。
それにしても、古代の頃から渡来人がよく来ていたり、東国の方まで遠征をしたりと、盛んな交流が行われていたのだと改めて思った。
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古事記の原文、訓読文、現代語訳の3つが収録されている。
「原文は白文だから読みづらい」「訓読文だけでは原文のニュアンスが正確に理解できない」「現代語訳がないとそもそも意味が解らない」…。そんな問題点をカバーしてくれるありがたい一冊。
「古文は苦手」という方は、現代語訳だけ読んでもおもしろいだろう。
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古事記を一通り読みたくて手にした。現代語訳と解説のみ読んだ。現代語訳とはいえ難しかったが、知っている話の全容の把握と再認識ができた。今度はより詳細な解説本を読みたい。