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護送車が襲われ、五人の受刑囚が脱走した日、シングルマザーの早苗は記憶喪失の青年 修二と出逢う。一方、池袋署の刑事たちは連続殺人鬼を追っていた。
囚人脱走事件と連続殺人事件、二つの事件が交錯するとき、チェインギャングたち(絆で結ばれた集団)が動き出す。
当然脱走した囚人と修二を結び付けなから読み進めていくのだけれど、そうは簡単に終わらなかった。
細かいことが気にならないと言えば嘘になるけれど、爽やかで大変楽しく読ませていただきました。
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事件としてはそんなこと言っちゃだめだけど、
なんとも気持ちがいい話。
よく言えば素直、悪く言えば単純な私は
最終的にえ、え、ってなった。
でもたぶんこういう何も考えずに読むタイプの方が
楽しめる本だと思う。
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なんと K2の 裏版ですね。
高校時代の思い出
そのために 脱走する。
愛するものを 守るため
よくあるパターンですね。
そのまま 刑期を 過ごせば 良いのに
なぜに いま。
修二が 二人いる。
言われてみれば なんで 早苗さんが 気が付かない。
高校時代の 面影が あるはずですものね。
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「横関大」の長篇ミステリ作品『チェインギャングは忘れない』を読みました。
「横関大」作品は約3年前に読んだ『沈黙のエール』以来ですね。
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護送車が襲われ、五人の受刑囚が脱走した日、シングルマザーの「早苗」は記憶喪失の青年「修二」と出逢う。
母子は次第に彼に心を惹かれていく。
一方、池袋署の刑事たちは連続殺人鬼“サンタクロース”を追っていた。
二つの事件が交錯するとき、チェインギャングたちが動き出す。
過去と現在を繋ぐ爽快な真相とは。
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2011年(平成23年)に刊行された作品です、、、
意外な展開が愉しめるテンポの良いミステリ作品でした… 「修二」を始めとする、チェインギャングたちの行動を応援したくなり、感情移入しながら愉しく読めましたね。
■プロローグ
■第一章 名もなき者のサイン
■第二章 戦う者のサイン
■第三章 裏切り者のサイン
■第四章 信じる者のサイン
■エピローグ
護送車が襲撃され5人の男が脱走した… 脱走した男の一人である「大貫修二」は、記憶を失い停車中のトラックの前で眠っているところを、ドライバーの「早苗」に蹴り起こされた、、、
その頃、数日後に迫った連続殺人鬼「サンタクロース」対策配備の準備をしていた池袋署の「神崎」と「黒木」は、「修二」が脱走したという知らせを聞き、秘密裏に捜査をはじめる… 捜査を進めるうちに連続殺人鬼「サンタクロース」の行動と、脱走した「修二」が行動をともにしていた「早苗」の関係が交錯していく。
「修二」の記憶喪失は、「早苗」に近付くための嘘で、量刑が重くなるのを覚悟で脱走した「修二」の目的は、「早苗」を護ること… というのは、序盤から想定できていたのですが、、、
ホントの「修二」は誰か… という部分は、最後の最後まで判らず、うまーくミスリードさせられましたね。
そうじゃないと… 高校時代に憧れた相手であれば、さすがに「早苗」も気付きますよねー そこが違和感だったので、最後まで読んで納得しました、、、
「絆ってやつはさ、絶対に忘れちゃいけないものなんだよ」
このセリフ、カッコイイですよね… 印象的でした。
忘れた者、乗せた者、恋する者、探す者―― 無関係に見えた、さまざまな事実が繋がり、意外で、そして爽快な結末が愉しめましたね。