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ネットに書き込んだ者は表現の自由を主張できるし、書き込まれて損害を被ったと受け止めた者の理論には著作権侵害、人権侵害、守秘義務違反などが登場する。表現の自由は情報の流通を促す基盤であり、法的に制度化されている。
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インターネット上での事件は、事件が急激に拡散し、様々な立場の人が事件の関係者になり、それぞれの関係者は自分立場を正当化する理由を持つことができる。SNS、掲示板を運営する会社は、ユーザーの書き込みに対しては一切責任を負わない旨、利用規約に明記している。すべての書き込みをチェックすることは不可能であり、どうしても何かが起きてからの対処にならざるを得ない。名誉棄損及び侮辱罪は親告罪だが、被害者が知らない間に名誉棄損、侮辱がネット上を拡散しているのも大きな問題。全自動でネット人権侵害を検出する技術が生まれる見通しは今もなお立っていない。厳罰化とネットパトロールの技術進歩だけではネット人権侵害の蔓延を阻止することは困難。このような状況をふまえ著者は徳育の必要性を訴えるが・・・。
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SNSの普及で誰もが簡単に情報発信できるようになったが、同時に人権侵害の投稿も爆発的に増えたという問題を考察した本。対策の一つに儒教を持ち出す論理展開は興味深かった。最終的には各個人の道徳観を磨くしかないというのはネット企業に勤める人間として無力さを痛感させられる結論…