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短編でアシモフにハマりこの長編に手を出した。地下に広がるいかにも「近未来」といった感じの世界が好き。あとミステリ要素もしっかりあって良かった。
ダニール&イライジャコンビもまだぎこちないけどラストが良い感じで、これからのコンビネーションに期待できそう。
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ハヤカワSF文庫は、中学時代によく保健室で読んでました。
ベットの上でこっそりとです(笑)。
私は入院や長期欠席をするひ弱な中学生でしたので、保健室の常連でした。中学時代に一番よく話をした教職員さんは、保険の先生な気がする。
ミステリとSFがほどよく融合した傑作として、評判の高かった「鋼鉄都市」は、実際、読んでみたら、途中でやめられなくなってしまって、保健室だけでなく、授業中に教室でも読んでいました。
宇宙人の支配下にある未来の地球で、NY市警の叩き上げの刑事イライジャ・ベイリと宇宙人側のロボット刑事のダニールがコンビを組んで、宇宙人の博士の殺害事件の謎を追うのですが、ベイリはダニーのことを認めていないし、ダニーもどこかピントがズレていて、当然のごとく捜査は難航します。
そして第二の殺人も発生し、事件はさらに複雑な様相を呈してゆくのでした。
しかし、まぁ、SFとはいえ、そこらへん? はきちんとミステリしていますので、終わりまで読めば事件は無事解決するので、ご安心ください。
読後感も良好です。
SFと本格ミステリが両方好きで、しかも、ロボットも宇宙も好きという少年の心をもってらっしゃる方に、オススメします。
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この古くさいSFの感じがとても好き!未来なのにいちいちやぼったいというか…wベイリの推理にはハラハラしたw
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ロボットと宇宙人のコラボ。ロボットからしたら地球人とエイリアンのどちらを守ればよいかわからないでしょう。だって宇宙人を怒らせたら地球人の滅亡が直結してるからです。鋼鉄の世界には人間の精神は漂っていて幽霊みたいだ。とりあえず犯罪は一生消えないね、人類が存在する限りね。
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SFでミステリなんて、トリックなんでもありだろう!
と思わせておいて、ちゃんとミステリ。
巨匠・アシモフらしいがっちりした世界観の中で繰り広げられるドラマ。
青年型ロボットと人間の中年刑事の心の交流も見所です。
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架空の都市の設定とそこで生活している人々の感情の細部にいたる描写まで論理的な整合性がとれていてリアリティがあるのはさすがアシモフ博士。動く歩道のようなビジュアルや食料配給事情や等級社会といった社会システムといったものの想像はともかくも、ロボットに対する皮膚感覚的な微妙な嫌悪感といった人間の感情の描きかたも繊細で説得力があるのには驚く。殺人事件の真犯人を追い詰めていくくだりは、通常の推理ミステリとまったく遜色なく、しかもトリックに、この「架空の未来社会での現実」的な設定が施されていてグウの音も出ない。さすが古典。
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言わずと知れたSF小説の金字塔。
普段あんまりSFって読まないのでたまに読むと新鮮で楽しい。名作というだけあってSF読むときに一番のハードルとなる「世界観」もわりとすんなりと飲み込めるので話を楽しめるし。
ただまあ、こういう作品の常として翻訳の古さがなあ・・どうしてもテンポの悪さを感じてしまう。多分原書で読んだらもっと絶賛していると思う。
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ダニールと警察官イライジャが活躍するシリーズの第一巻。
アシモフの文章はいつも、オチが終わった後、最後の最後の文章で電気がビビッと来ます。
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邦題は”鋼鉄都市”だが、原題は”The Caves of Steel”
"Cave"という単語には洞窟やほら穴のほか、窓のない小さな事務室という意味があるようだ。
表題が指し示すとおり、未来の地球人は鋼鉄のドームに覆われた都市の下、自然から断絶された生活をしている。
一方、かつて宇宙空間へ進出し、数多の惑星に移り住んだ地球人は宇宙人と呼ばれ、地球を支配下においていた。
ある日、刑事イライジャ・ベイリは、総監エンタービイに呼び出され、宇宙人殺害事件の捜査を命じられる。
重大事件を任されたイライジャは、宇宙人側の捜査官であり、ロボットでもあるR・ダニール・オリヴォーと協力し、事件の謎に迫っていく。
単に殺人犯を捕まえるといった内容に止まらないのが、面白い。
宇宙人殺害の背景には、地球人と宇宙人、そしてロボットの歴史によって生み出された鋼鉄都市の闇がある。
この独自の歴史は、以前読んだ著者の「われはロボット」でも、描かれている。その点、先にそちらを読んでおいて良かった。
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SFもの食わず嫌いだったけど、つまづくこともなく一気に読んでしまいました。ミステリとしてもとても面白かった。
切実に後の二作が読みたい・・・
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SFとしての世界観はもちろんのこと、
登場人物のキャラクタ性、ミステリー要素、
文体そのもの(この場合翻訳ですが)の全てに面白さが詰まっています。
中学生くらいの子供から大人までじっくり楽しむことができる一冊と思います。
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大原まり子のイルクラ・シリーズから、人間とアンドロイドがタッグを組んで何かをする、と言う作品が読みたくて読み始めたが、序盤から、文体が非常にカクカクしている、と言うか、文字情報としか読めなくてかなり違和感感じつつ読んでたのだが、「ロボット3原則」に基づく、人間社会の中でのロボットのあり様や、ほぼ人間にしか見えないロボットと人間との対比が浮き彫りになる事で、人間の思考回路や気微はロボットには理解できまい、と言うより、ロボットのようにシンプルに合理的にものを捉えられたら、逆に人間とう言うもののシンプルさが美徳である、と言う事にも気付く作品だった。宇宙市で宇宙人の博士が殺害され、その犯人捜しを人間が話の警察総監から内密に捜査に当たる様に指名されたベイリと、宇宙市側から派遣されてきた人間型ロボットのR.ダニールが、全く相容れないまま捜査に当たる、と言うミステリ中の捜査ものでもあり、ロボットに懐疑的で憎んでいると言ってもいいくらい毛嫌いしてベイリが、捜査に当たっているうちにロボットであるダニールの決して感情には振り回されない論理的な思考に触れて行くうちに、深意な心持になって行く様を描く相棒ものでもある。
なんせ、大原まり子作品とは違い、会話が硬い。会話と言うより業務連絡みたいで、ベイリの感情の揺らぎなども、伝わるんだけど、言葉以上に感情が爆発している様な印象を覚える。平常時の会話に感情が余りにも垣間見えない為、ちょっと感情が動くと極端に感じてしまう、と言う感じが強くて、ひたすら、なんだか読みにくい、堅苦しい、と言う感覚を拭うのがキツかったのだが、最後の、時間にリミットが決められた後の、ベイリとR.ダニールの捜査の終焉に向かう総監との対話で、一瞬にして解消されるカタルシス的な何かが湧いてきた。
早く『はだかの太陽』が読みたくてタマラン!!!現在小説の文体に慣れきった頭で読んだので、古臭いと言うより回りくどい言い回しに感じてしまって「よ…読みにくい…」だったんだが、最後まで読んでこの爽快感…。人間とロボットの相棒ものとしては、奇跡的に…とか、そう言う偶然の産物に頼らず、徹底して科学的にロボットと人間を対比させているのが、物凄く面白かった。
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さすが名作と言われるだけあって,最初の数ページを読んだだけで文句なしにひきこまれた。主人公のイライジャの心理やR・ダニールとの関係の移り変わりは常に興味深く,登場人物たちを注意深く観察しながら読み進まねばならないところは推理小説そのものだった。私は推理小説なるものを好んで読まないのだがSFと融合した推理小説をこんなに面白く読む日がくるとは思わなかった。続編の『はだかの太陽』は入手困難のようだが,機会があれば読んでみたいと思う。
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年を跨いで読了。
ヒトが利便性を求めて作った道具…機械やロボット…が、当のヒトよりも性能が優ることについて。
道具でしかないモノにヒトが不毛な劣等感を抱くのは、ヒトならでは。
自分たちの生活をより豊かに、より快適にするための道具に、職など生活基盤そのものを取られてしまうこと、についての回答は、あんまりハッキリ描かれてなかったような…?
その辺は、社会の仕組み全体の問題でもあるかも。
映画『ウォーリー』を思い出す。
しかしアシモフ先生の頃って、核動力がバンバン出てくるけど、核廃棄物や放射性物質の問題とかってどのように捉えらていたのか、気になる。
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http://shinshu.fm/MHz/67.61/archives/0000353413.html