紙の本
ジャンルは不定
2001/11/05 13:09
1人中、1人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。
投稿者:死せる詩人 - この投稿者のレビュー一覧を見る
ハイペリオン(以下本書)は、90年代の代表的SF作品だと専らの評判である。しなしながら、私が考えるに本書は作品の持つ比重のうち、SFのそれがほんの少しだけ他の比重よりも大きかった故にSFと呼ばれているにすぎない。
本書はそれほどまでにジャンルを超越した作品に仕上がっている、ホラー、ミステリ、ハードボイルド、ラブロマンス、タイムトリップ、エトセトラ。作品を構成する6つの物語は、単なるパーツではなくそれぞれが、1つの作品と言っても良いほどに濃密で読み応えのある内容になっている。
上巻には、6つの物語のうち3つが収まっている。日記調にハイペリオンの伝説をホラー・スリラ風に語る「司祭の物語」、28世紀の宇宙を取り巻く戦争状況を、軍事小説的に説明し、銀河系全土に書け巡るネットワーク〈ウェブ〉を介して語られるまか不思議な「兵士の物語」、世界を取り巻く奇怪な相対論的時間差を情緒纏綿に文学調で綴る「詩人の物語」がそれである。
しかしながら、本書を読む前にたびたび見聞きするだろう絶賛や賞賛に心を奪われてはいけない。例えどのような良書であろうと、読者の過剰な期待に応えてくれるわけではないのだ。ごくごく、普通の小説に相対するように読み始めれば、期待以上の興奮が得られることだろう。
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ハイペリオン、ハイペリオンの没落、エンディミオン、エンディミオンの覚醒と続くシリーズの始まりの物語。文庫にしては恐ろしく分厚く値段の張るこの物語は読み始めると止まらない!
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これから読むので詳細は後程。とりあえずタイトルのハイペリオンはSaGa Frontierでは重火器系であったよなあとか他にもシュライクはリージョン名になってたよなあとかそんな所。
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「ハイペリオン」「ハイペリオンの没落」「エンディミオン」「エンディミオンの覚醒」の全てのシリーズの代表として。話の内容的には☆4つなんだけど、ダン・シモンズのスキルに敬意を表して5個にしました。本当に小説がうまいと思う。
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一番初めのデュレの話は中々物語の中に入っていけなかったんですが、カッサードの話からはものすごい速さで読み進んでいけました。サイリーナスの話もはじめわかりにくいかと思ったんですが個人的には好きです。
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出だしはよくわかんない。なんでこの七人が集められたのか。でも読んでいくうちにだんだん引き込まれていくのが分かる。
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その存在自体奇跡に近い、宇宙物語。28世紀の宇宙におけるファンタジー、ハードSF、あらゆる要素の入った壮大なスペース・オデッセイ。今まで読んだSFで最高だ。まさに活字のスターウォーズ。ここまで分厚いボリュームを短距離走者のようなペースで読みきれてしまうような本は他にはない。
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このシリーズ、読んだ時うれしくて泣けた!素晴らしい!とくにエンディミオンがすき!読んで後悔はしないはず!ギフトのような本です
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90年代SFの最高傑作とさえ呼ばれる作品です。
とにかくスケールとボリュームが圧倒的。巡礼達のここの物語は、それぞれがSFの一類型であるため、一つの物語に様々な要素が含まれるというのがたまらないです。この作品の面白さの肝ですね。
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これだけでもお腹一杯になるほどのSFギミックと様々なタイプの物語の連続。でも四部作の一作目です。壮大な物語の幕開け。
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うーん。あまり面白くなかったかなー。
チョーサーの「カンタベリー物語」でお馴染みの枠物語形式によるSF。
「ハイペリオン」という惑星にある「時間の墓標」を巡る、宇宙連邦と、宇宙の蛮族アウスターとの戦い。その戦いのため、7人の男女がハイペリオンに向かう・・・というのが外枠の物語。
その旅の途中、複数の登場人物が、ハイペリオンに向かうことになった過去の理由(物語)を語る、というもの内枠がこの物語の大部分。この枠内物語を気に入るかどうかで評価が分かれるのではないでしょうか。
何というか僕は、それらの下敷きになった物語がよく分かってしまったので・・・。
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物語の壮大さと、それぞれの物語が収束していく過程が良い。(本書だけだときびしいけれど・・・頑張って続編を読み進めれば)
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SF初心者にもSFマニアにもお薦めできる稀有な作品。文句無く面白いです!シリーズ全部読まないと謎が解けないのですが、「ハイペリオン上」の完成度故に下巻以降テンションが下がってしまうのが残念です。
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この連作短編集はひとつひとつのエピソードが奇想譚として相当面白いうえ、あらゆるSFのジャンルを網羅しているので濃密な世界観を形成している。
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2008年、ハヤカワ文庫の100冊
長門有希も読んでいた本
全4部作(8冊)らしいのだけど未完らしいよ