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第二次大戦中、ソ連に支援物資を輸送する船団とその護送にあたる英国巡洋艦ユリシーズ号の冒険を描いた作品。
出港時からすでに疲れ切っていたユリシーズ号と乗員を襲う北極海の寒さと暴風雨、大時化、そして迫りくるドイツのUボートと爆撃機…ありとあらゆる苦難が降りかかり、重苦しい雰囲気に息が詰まりそうになるが、そんな極限状態にも決して屈しない艦長以下乗組員の姿にグッとくる。
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ともかく、訳が直球過ぎる。もう少し軍艦や軍隊の様式などを分かるような言葉や説明が欲しかった。これは、10時間位のドラマにすると絶対に、面白いと思う。
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冒険小説の傑作として名高い。期待を込めて読んだ。
想像を絶する北極海の大時化、敵方ドイツ軍のUボートとコンドル爆撃機の襲来。この世のものとは思えぬ壮絶凄惨な戦いに屈せぬ男たちの物語に、心を熱くする場面がいくつもありました。一番心に響いたのは大男ピーターセンの自らの命と引き換えの献身。
映画の「ポセイドン・アドヴェンチャー」のラストのシーンを彷彿とさせました。もっとも「ユリシーズ」の方が発表は早いので、ポセイドンの方が真似っこしたのかもしれませんが。
一つだけ残念なのは、戦艦や航海、戦闘の専門用語がわからないので、船やその場面の状況が掴みにくい。本の冒頭に艦内配置図はあるのだが、少し詳しい註をつけてくれると良かったと思う。
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第二次世界大戦中に英国からユリシーズ号がソ連を援助するための船団を護衛する。当然だがドイツ軍はUボートなどで作戦を阻止するのだが、そのユリシーズ号の絶望感が半端ない。北極圏内での戦闘は死と背中合わせの状態で、常に極限状態でいることをクルーに求められる。ドイツ軍の攻撃も容赦ない。次々に撃沈される船、そして次々と死に至るユリシーズ号の男たち。自分が暖かい場所にいても凍えてしまいそうな描写に舌を巻く。軍事作戦を遂行する男たちの勇気や責任感を感じる作品である。
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胸躍る冒険物語に期待して読み始めたが、あまりに悲惨な戦場描写に途中離脱したのが数年前。気持ちを入れなおしてもう一度図書館から借りて、読了した。描かれるのは厳寒の海で船団を守る巡洋艦の戦い。心に残るのはその寒さと男たちの忍耐力。最後までつらい展開が続き、気楽な読書を好む私にはヘビーな一冊でした。でも読んでよかったと思える作品でした。