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小川さんの本は大衆向けだなっていつも思う。例え今回のようにレズビアンをテーマに入れたとしても。面白い面白くないで聞かれたら面白い。けれど好きか嫌いかって言われたら好きではない、になる、個人の見解ですが。綺麗すぎて好きじゃない。安定しすぎてて好きじゃない。人の死を絡めすぎてて好きじゃない、のだ。
夫と別居中の主婦高橋泉と近所でも評判のいい医者の高校生の娘島原千代子があるとき出会い恋に落ち、駆け落ちをする。千代子のお腹には泉と出会う前にヤケクソになって男と関係を持った際に宿った子供がいた。駆け落ちをしてマチュピチュ村のボロ家に越し、高橋と島原を合わせてタカシマヤ家を結成する。家の外にはレインボーフラッグわ掲げ、同性愛への偏見と戦いながらタカシマ家の結束は強くなり、マチュピチュ村の中でも次第に打ち解けていく。
はじめは泉目線の章、次は千代子、次が泉の息子の草介、そして最後は千代子の産んだ娘の宝。
駆け落ちをし、ゲストハウスをつくり、ハワイで結婚式とハネムーン、そして千代子の病気に草介の恋心と生と死。
これが幸福な物語なのかはたまた不幸な物語なのかはわからない。けれどおそらくこれは幸福な物語であって、癌とか交通事故とか、血の繋がりのない特殊な家族とかそういったスパイスを散りばめながらも、これは正真正銘の幸福な、未来ある家族小説として描ききっている。
泣けるのかもしれない。けれど、わたしはやはり好きではないなって、読後しばらくたったあとも思うのです。こういう、よくある感じのドラマっぽい話、好きじゃないなと。
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「フツーじゃない」家族が、「フツーの」以上に家族になっていく。
「普通」とか、「家族」とか、「結婚」とか、「幸せ」とか改めて色々考えさせられた。
章ごとに視点が変わっていく事で見える景色が少しずつ違っていく構成も巧み。
『粘土』のくだりは、妙に考えさせられた。 言い得て妙だ。
色々あるけど、自分に素直に、一生懸命に、生きるある家族の物語。
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小1の息子がいる女性が高卒ほやほやの女性と出会って恋に落ちる。なぜか娘が生まれて4人で暮らすストーリー。同姓同士の愛には障害が多いんだろうな。
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「おおかみこどもの雨と雪」っぽいけど、レズビアンの両親(?)の家族の物語。ほのぼの。しんみり。愛の形はいろいろ。それは誰にも否定できない、ふたりだけのもの。まぁ、それだけで済まされないのが現実なんですけどねー。。。
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レズビアンのカップルが棚田と星空の綺麗なマチュピチュ村に
息子の草介を連れて駆け落ちする。
新たに宝が生まれ、18年間位の家族の軌跡の話かな?
レズって感じはせず、仲良し親娘みたいな気もした
そう生々しくないからかも。
読んでいくほど、引き込まれていき一気に読めた
丁寧な暮らし、村の人や会う人達と
絆が深まっていく様子は、ホッこりしました。
でも、ラストはなぁ。幸せな終わり方をしてほしかった
ニーニー(草介)には特に幸せになってほしかった
この家庭の犠牲者な気がして切なかった。
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文芸書として読むならがっかりする、ライトノベルとして読むなら面白い、という感じかなぁ。子供たちの描写が、大人が頭で考えたもの、という感じで、日常的に子供に接している者としては違和感を覚えた。
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少しずつ読むつもりが一気に読み終えてしまった。
あっ、この気持ち分かるって部分があったりして、止まらなくなった。
こんなことを自分はしてみたいんだということが書かれていました。
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途中、よしもとバナナだったっけ?なんて思いながら読んだ。
泉と千代子は同性婚。←法的には結婚できてないけど、
カカとママとしてそれぞれの子どもを育てながら家族になっていく。
小さい頃の草介をもっと見たかったな。
別れた旦那さんは草介に会いたくないのかな。
出番なしだったけど。
同性の恋愛感情はまったくわからないけど、いたわりあう家族は良かった。
ラストはちょっとツライ。
ハワイとか、ロミロミとか、虹とか、書きたかったのかな。
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同性愛カップルとそれぞれの子供の家族の話
まだ身近にそんな家族はいないけれど、これからいろいろな組み合わせの家族が増えるのだと思う。
ただ泉ちゃんと千代子ちゃんのカップルは全然レズっぽくなく、共同生活しているような・・・現実味がない気がした。
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概要:今の結婚生活に疲れつつも離婚に踏ん切りがつかない泉、親に自分を否定され自殺を考えていた千代子が出会い、山里へ駆け落ち。泉の息子の草介、さらには千代子が前の男性と関係を持ったときに孕んだ宝も連れ、家族4人での共同生活が始まる。
駆け落ち先の「マチュピチュ村」では二人の関係を快く思わない人間からの嫌がらせにあいながらも、前向きに試行錯誤を続ける。
「マチュピチュ村」での居住場所は小学校の分校として建てられ廃校になったまま使われていない建物。そこをきれいに生活が出来る状態までにし、さらにそこでゲストハウスを始める事に。
中盤は色々な問題や衝突がありながらも幸せな生活を送り、小さかった子供たちもだんだん大人に。
しかし千代子の死という展開で物語は終息に向かう。
千代子が死んで間もなく草介もバイク事故を起こし植物状態に。
残されたのは血の繋がらない泉と宝。それでも二人はお互いを家族と捉え、度重なった不幸で止まってしまった時間を動かし始める。
感想:最初は二人の駆け落ちの流れや子供の物分かりの良さなどに現実感が無いような気がした。
けれど読み進めていくうちにレズビアンマザーに対する偏見、それを受けての葛藤、困惑が痛切に伝わってきて何度も涙ぐんでしまった。
それぞれの章が家族4人分、一人一人の視点からの語りになっていて、特に子供二人の語りにはぐっときた。
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何があっても、受け入れて許すことが大事よ。
虹色憲法
自分には決して嘘をつかない。
一日に一回は、声をあげてげらげら笑う。
うれしいことはみんなで喜び、悲しいことはみんなで悲しむ。
絶対に、無理はしない。
辛かったら、堂々と白旗をあげる。
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別居中の夫との関係に苦しんでいた泉は、両親との関係に悩み、命を絶とうとしていた千代子と出会う。戸惑いながらも、お互いをかけがえのない存在だと気づいたふたりは、泉の一人息子・草介を連れて、星がきれいな山里「マチュピチュ村」へと駆け落ち。新しい生活が始まる―。特別なようでいてどこにでもいる、温かな家族の物語。
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挫折と屈託を抱えた二人が偶然出会い、一瞬で恋に落ちて新しい暮らしを始める。男女のカップルならなんの目新しさも感じられないことだが、女性同士ということで目を惹かれる。お互いに別の相手との間にできた子どもと四人での新生活には、さまざまな障壁が立ちふさがる。年齢も育ち方も違う二人が時にぶつかり合いながらもベストな道を手探りする姿には胸を打たれるものがある。周囲にも次第に受け入れられ、これでいいと思えたころに一家を襲うチョコの癌発症悲劇。そして彼女を送った後の草介の事故。どうして、と思わず叫びたくなるほど切なくやりきれない。いつかきっと草介が目覚めてくれることを祈るしかない。家族の在り方を考えさせられる一冊である。
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良かった、すべての言葉がきれい。オハナ=家族、草介ニーニー本当に優しい。人に言えなかった言葉を引き出して、楽にさせて上げるのが、傾聴ボランティア。大好きな家族に見守られて人生を終われるのは、本当に幸せもの。心だけはがんにならない。結婚は幸せ探偵団を結成スルこと。家族って良いと本当に思える。
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小川さんらしい、心温まる系のお話でした。
目次だけ見て、駆け落ち、結婚、ハネムーン…というハッピーハッピーな話かと思ったのだけど、女性の同性愛カップルと家族の、いいことも悪いこともな人生の物語でした。
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同性愛カップルが家庭をつくっていく。
しかも、別居中のシングルマザーと女子高生。
結構な内容だが、重苦しくなく、あるがままに読める。