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一期の前日譚。
一期を見ただけだと、狡噛は執行官に堕ちるべくして堕ちた、という感じだったけど、本を読むと予想以上に純粋な好青年で衝撃。佐々山もあまり良いイメージは無かったのに、征陸に劣らないデカっぷりだった。良いやつじゃないか佐々山…。そして征陸のゴットファーザーが的を得すぎていて笑った(笑)
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サイコパス本編の前日談、本編に直結する「標本事件」の顛末を描いたノベライズ。
すでに結末が決定している物語。
まだ青い狡噛さんと佐々山がメイン。
青いというか初々しいまであって狡噛さんが新鮮。
佐々山はいけ好かない奴だな、と思っていたけど後半にいくにつれ好きになっていって結末を知っているだけに悲しくて仕方なかった。
せめて瞳子ちゃんなー……。
しかし藤間そんなんだったかー。
藤間怖いな……。
わかっていたけど読後感は爽やかさからほど遠く、しかしとてもサイコパスらしくてよかった。
……というのを吹き飛ばす文庫書き下ろし一係の日常。
つい数ページ前でしんみりした気分を返してほしい。
思わず吹いた。
全体としては宜野座さんの出番が少なくて個人的には残念だけども、著者による宜野座さんのスピンオフノベルが刊行予定らしいのでそちらを楽しみにしたい。
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元々アニメが好きでそこから入った。
キャラの想像はできていたのでイメージしやすかった。
アニメのノベライズってあまり得意じゃないんだけど、これはすんなり世界に入っていけた。
佐々山がたくさん動いてて泣きそうになった。
殺伐としているようにみえて、優しく温かな感情がいろいろなところに見え隠れしていたのが印象的。
全てはここから始まったのか、と改めて思い知らされた。
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西暦2109年。人間の心理・性格的傾向を数値化できるようになった未来世界。厚生省公安局刑事課に所属し、当時、“監視官”だった狡噛慎也は、“執行官”の佐々山光留と、名門女子高校・桜霜学園の生徒、桐野瞳子に出会う。常守朱が刑事課に配属される3年前、後に“標本事件”と呼ばれ、狡噛が執行官に堕ちるキッカケとなった猟奇殺人事件の真相とは―。本書でしか読むことのできない書き下ろしショートストーリーも収録。
・レビュー
『PSYCHO-PASS サイコパス (0) 名前のない怪物 (角川文庫)』という本作はアニメ『PSYCHO-PASS』の外伝的な作品で、文字通りエピソード0に当たる物語になる。小説単独では話がほぼ解らないのでブクログの星は4つにしたのだけれど、アニメも込みなら非常に面白い作品だと思う。
本編で触れられていたが内容は不明だった標本事件の真相が描かれているノベルズでアニメが面白かったという人は読んで損はないと思う。
ミステリとして読んでもそれなりに面白い。舞台が100年近く未来なので、独自のルールが敷かれた世界でのミステリだ。どちらかというとサスペンスというのが正しいのだろうけれど。
アニメを見ているとキャラクターのその後を知っているので色々と楽しくなったり悲しくなったり、想像が膨らむ。
猟奇殺人系のミステリはどこか現実から離れていて、面白い。せっかく小説を読むならば、リアリティのあるものに熱中するか、逆に今作のようなSFや猟奇系の事件を追う刑事物なのを読むのが楽しかったりする。
もう一度アニメ1期を観直したくなる一冊だった。アニメ本編のノベライズも上下巻であるらしいのでそのうち読んでみたい。今はアニメ2期をやっているのでそちらも楽しみ。
この小説にも出てくる「マキシマ」こと槙島聖護もよかったが、2期のカムイもなかなか興味深いキャラだと思っている。
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まだコウガミと相棒のササヤマがタッグを組んでいた話。アニメ版でのコウガミは刺々しい感じだったが、この小説では部下(主にササヤマ)に翻弄される場面が出てくる。アニメでは語られなかったストーリーが次々と展開される。アニメを見てサイコパスが気に入った人にはオススメ。
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深見真さんとはまた違った表現で楽しめた。
最初は、若干狡噛慎也と佐々山光留のキャラが前作と違和感があったので、なかなか作品に入り込めなかったが、読むにつれてこの作品の世界観にどっぷり入ることができた。
これも非常に高尚な文章表現を用いてくれた高羽さんの力でしょう。
もっと高羽さんの作品を読みたいと思った。
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テレビシリーズで語られなかった『標本事件』の真相。
狡噛さんにも大きな影響を与える、佐々山さんの活躍がカッコいい!
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佐々山さんがすごくいいキャラ。瞳子とも絡みもほのぼのとする。それだけに結末が辛いんだけど。アニメとはちょっと雰囲気の違う狡噛さんも観れて、個人的には満足。
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人気アニメ、サイコパスの始まりよりももっと前の物語。
詳細は割愛するけど、グロいけど面白い。
完全化された社会システムの中でも人との繋がりを通して苦悩する人々を描きます。
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ノベライズはこの一冊だけでも読むとアニメが更に面白いと思う。
本編では他者から語られるだけの佐々山の人となりが示され、狡噛が言った「あんな風に死ななければならない奴ではなかった」という台詞の本当の意味が分かる。
途中で所々、序盤では見えなかった狡噛の心の動きが見え始めて、監視官ちょっとサイコパス濁ってきてるんじゃない?と感じつつ、最後にまた一人怪物が産声を上げるところで物語は終わる。
自分より優秀だと思っていた同輩の急転直下の転落を目の当たりにして、宜野座は堪らなかっただろうし、恐れただろうと思う。結局、恐れた未来は彼の元を訪れたけれど、それ故に狡噛の思いに頭を巡らせ、共感し、許すことができたのではないか。
ーーなどと、その後の展開に色々思いを馳せることができて、楽しい。書き下ろしも含めて劇場版にならないかなー。
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サイコパスの本編ではすでに執行官落ちの狡噛くんの監視官時代のお話ということで、本編でところどころ伏線が張られていた答え合わせのような感じで読めました。
サイコパスのテーマなのかもしれませんが、相手を理解するのに人となりを寄せていくアプローチはここから始まっており、実は優等生だった狡噛くんが本編で見せるワイルド感の原点がわかりました。
サイコパス2での茜ちゃんの行動も理解できる感じです。
まさにサイコパスの始まりとして実に理にかなった内容でした。 ただ、もう少し藤間光三郎のサイコな感じとシビュラに参画する下りなぞあれば最高でしたね。
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上下巻の脚本に比べたら読み物として楽しめました。
本編キャラクターの若かりし頃中々面白かったです。
が、藤間先生はもうちょっと面白みがあってもよかったんじゃないのかなあと。
後半の展開があっさりとしすぎてて、もう少しハラハラしたかったです。
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標本事件で殉職した佐々山執行官のお話。どうして彼が執行官になったのか、そして彼の執行官としての生き様が描かれています。アニメを見ていなくても話がわかるのではないかと思います。監視官としての青々しい狡噛がかわいかったのと、歯がゆさを感じました。アニメでは最高の相棒だ、くらいな勢いで狡噛と佐々山は語られていますが、これを読むと本当の相棒と呼べるような期間はとても短かったのだなと思いました。佐々山と瞳子ちゃんの触れ合いに癒されました。佐々山さんはたしかにクソヤローでしたが、いいお兄さんでした…後輩監視官ふたりを見る眼差しがやさしすぎて。切ないです。ほんと、あそこで死ぬような男ではなかったなぁと。狡噛のトラウマになるのも納得です。もっと佐々山さんのお話を読みたかったです。
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西暦2109年。人間の心理・性格的傾向を数値化できるようになった未来世界。厚生省公安局刑事課に所属し、当時、“監視官”だった狡噛慎也は、“執行官”の佐々山光留と、名門女子高校・桜霜学園の生徒、桐野瞳子に出会う。常守朱が刑事課に配属される3年前、後に“標本事件”と呼ばれ、狡噛が執行官に堕ちるキッカケとなった猟奇殺人事件の真相とは――。
面白かった。本編の前日譚にあたる本作は、テレビアニメではカギとなる事件でありながら断片的に語られるのみだったが、実際にどんな動機で、誰が起こした事件だったのか、おとぎばなしのイントロを挟みつつ分かりやすい文章でなるほどと納得。狡噛、佐々山の関係性もこうやって1期の狡噛になっていくんだなという成長過程を垣間見た気がして何だか新鮮だった。少し後半駆け足気味で結末にやりきれない思いもある・・・けど、佐々山の思いや決意がまぶしくてひたすらカッコいい。
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本編は佐々山の過去や藤間の生きているときの雰囲気を知れてよかったのだけど、<星の数と悲劇の数についての考察>は短いけど公安の日常を垣間見れてそっちの方が満足度が高かった。
今後クリームパンを見る度に、狡噛さんの蘊蓄が頭をよぎりそう。