投稿元:
レビューを見る
著者と愛犬マド、旦那さんの高野秀行さんというご家族ね、犬連れ家族海外旅行記。マドちゃんのビビり対策の為に海外に旅に行く、という発想自体が自由すぎて面白い。犬連れで海外に行くことを計画する人には何かと手続きや、ちょっとした犬の挙動など参考になるはず!
ということで、犬好きだとか犬連れ海外旅行計画がある人にはオススメ。
多分奇書だと思う。
文体もノンフィクションレポートの時とは違ってライト。肩の力を抜いて気楽に読める。
投稿元:
レビューを見る
飼い犬を連れてタイを旅行した夫婦の旅行記です。
犬の検疫というのはとても大変だと聞いたことがありますが、今は少し簡単になったようです。それでも多くの書類を揃えたり、気が抜けないことの連続です。
そしてこの本を読む前から心配だったのは、タイには飼い犬か野良犬かわからないけれど、とにかくつながれていない犬がたくさんうろうろしているということです。実際、安心して散歩できる場所を探すのにはかなりの苦労があったようでした。
それでも、犬のビビりを治すのには大きな効果があり、飼い主との関係も良くなったそうです。
タイで遊ぶ犬の写真もとても素敵です。
タイが好きな人にも、犬を旅行に連れていきたい人にもおすすめです。
投稿元:
レビューを見る
飼い犬をタイまで連れて行って旅をした、という記録というかその顛末を記したエッセイである。
飼い犬がビビリなので、それを直そうと思いついたそうで、作家という時間の融通が利く職業でもあり、外国旅行にも慣れているので、決行に及んだそうだ。検疫がたいへんで、その辺りは詳しく書いてある。
大の犬好きの人ならおもしろいかもしれない。
投稿元:
レビューを見る
この本を読もうという人のほとんどは犬好きであろう。当たり前だ。でも、高野秀行さんの奥さんが書いてて高野さんも登場するから、などという理由で読む、犬が苦手な人っていうのも、わたしの他にもいるよね? … いないかな…。
子供の頃近所の大きな犬に本気で(と思う)追いかけられた恐怖体験が忘れられず、犬は基本的に怖い。記憶の中で迫ってくる犬はずんずん巨大化して、まさにバスカビルの魔犬である。つながれてない犬は、リボンなんぞ付けたティーカッププードルでもダメだ。
そんなわたしが、ノーリードでタイの遺跡を駆け回るマドの姿にはしみじみ嬉しくなった。黒犬マド(ソマリ語で「黒」って意味だそうだ)は、放浪→保健所→愛護団体→高野家という経歴の持ち主で、極端な怖がり。著者の言う「ビビリ犬」である。そのビビリ癖をなんとかしようと、高野夫妻とマドは旅に出る。たっぷり一緒にいて、楽しい経験をいっぱいさせて、怖がらなくていいよ、この世界は楽しいところだよと伝えようというのだ。
その行き先タイは、人も犬もいきいきと、かつ、のんびり暮らす、お二人にとってはホームグラウンドのようなところ。敷居の高い犬連れ海外旅行もここならば大丈夫!と選んだはずが、意外や、散歩もままならない困った状況に直面することとなる。可愛がられて自由に暮らす地元の犬たちにとって、マドはテリトリーの侵犯者なのだ。かくて高野夫妻とマドの「小さな群れ」は、のびのび散歩できるところを求めて、タイの各地を旅することになる。
犬連れの旅って大変だなあと思う。出国入国時の検疫手続き(日本は世界一厳しいと言われているそうだ)など、簡略化されたとはいえ、なかなかややこしそうだ。移動手段も限られる。それでも、行く先々に、マドを見て笑顔になり声をかけたりなでてやったりする人がいる。犬連れだからこその旅の味わいというものも、また間違いなくあるのだなあと思わされる。ビビリ犬だったマドも、少しずつ変わっていく。表紙にも使われている、世界遺産スコータイの遺跡での写真、マドがもう実にいい顔をしてるんだよねえ。かわいいなあ。あれ?わたしってほんとは犬好きだったのか?
「高野さんと旅」とくれば、これはもうお約束、ありゃ~というトラブルもちゃんと(?)ある。そういう体質なのか。体質と言えば、ご自分でも書かれているが、高野さんってあまり頑健じゃないよねえ。この旅でも倒れちゃってる。先日ツイッターをのぞいたらミャンマーで熱出してたし。体の弱い探検家? 笑い事じゃないけど、つい笑ってしまう。
投稿元:
レビューを見る
愛犬のビビりを克服するため、著者が最終段階として選んだ方法、それが海外旅行でした。けれど犬を連れての海外旅行は著者も初めて。戸惑いながら問題を解決し、旅を続けるのですが犬連れだからこそ気づく風景もあるようです。タイの旅行記としてはもちろん、犬を連れての旅の参考にもなります。
投稿元:
レビューを見る
面白かったー!
時間を忘れて止まらず、惹きこまれました。
著者の片野ゆかさんは、「犬部」や「ゼロ!」など犬を扱ったノンフィクションがおなじみで、いくつか読んだことがあるのだけれど、
やはり!
ご自身相当な愛犬家っぷり!を赤裸々の本書に、微笑ましくて終始親近感でした。
愛犬マドとのタイ旅行記、
準備の段階からタイ入国、滞在の詳細な実記録に、へぇぇーーー、ほぉぉーーーと。
興味深く、参考になる事も満載でした。
ありそうでないと思うなー、こういう本。
写真も、其処の空気感が実によく伝わってくるー。
何より驚いたのは、
片野ゆかさんと、辺境地著書が人気の高野秀行さんって、ご夫婦だったのー!!
愛犬マドもすごくかわいくて、楽しそうなご一家に、魅了されました。次作も心待ち♪
投稿元:
レビューを見る
今まで動物と海外旅行なんて考えたことなかったけど、実際行くためには様々な準備が必要なんだとわかった。
でも、その大変さを払拭するくらいのドキドキワクワクがあり、犬と人間との関係性が変わっていく姿に釘付けになった。
読んでて自分もタイを旅したくなりました。
投稿元:
レビューを見る
ノンフィクションライター夫妻が愛犬・マドの「ビビり」を克服するべく決行された、二人と一匹によるタイ旅行を綴ったものです。著者に対しては失礼にあたるかもしれませんが、高野秀行さんのファンである私は、妻である片野さんから見た高野氏を知りたいというミーハーな動機も手伝って本書を購読しました。
旅先が二人にとってはお馴染みであるタイとはいっても、あまり例のない犬連れの海外旅行に伴って手続き、宿泊施設の選定、散歩場所など乗り越えるべき数多くのハードルが現れますが、それ自体が本書の主な目的のひとつであり、本文の体験談に加えて巻末にある「動物検疫スケジュール」も合わせて、愛犬を連れた海外旅行に憧れるひとびとの先鞭をつける役割を果たそうとしています。
同時に本書は二人と一匹による旅行記でもあり、あちこちにいる「アジワン」たちとの触れ合いをはじめとして、タイのひとびととや各地の様子を伝えてくれています。また、カラーも含めて夫妻の手によるものと思われる写真がふんだんに掲載されている点も特徴です。
わたしにとってお目当てだった片野さんの視点からの高野氏は、辺境作家としての氏の著書から受けるようなエキセントリックさや恐妻家のイメージはなく、家庭人として穏やかで自然に振る舞われている印象を受けました。
投稿元:
レビューを見る
まさか、犬と海外旅行出来るとは思わなかった!多分行けないけど、行ったつもりになれる〜。日本の飛行機もせめて犬と一緒にいられるようにならないかな〜。
投稿元:
レビューを見る
超ビビりなワンちゃんのビビり撲滅を目指した飼い主夫婦との、2ヶ月にわたるタイ旅行の記録。
海外へ犬を連れて行くために必要な手続きや、あると便利な持ち物なども詳細に書かれており、旅のルポであると同時に参考資料としても有益な一冊です。
ワン連れで海外旅行はさすがに難しいけれど、近くの目的地でもいいから愛犬と旅がしたくなりました。犬にとっても飼い主にとっても貴重な体験ができそうな気がしてきます!
投稿元:
レビューを見る
ビビりな保護犬、マドを連れてタイの旅。
のんびり暮らす「アジワン」たちの洗礼を受けつつ、ビビり克服に挑む。
ついでにパパ(著者の夫)との微妙な関係も改善か?
出国前から帰国まで、必要な手続きも詳しく紹介されていて、犬連れ旅を考えている人の参考書としても良いのでは。
投稿元:
レビューを見る
犬とタイを旅行するお話し!
マドちゃん大切にされているし、パパとも仲良くなれてよかった!
検疫はなかなかややこしそうだが、気軽にペットを連れて旅行できるようになったらもっと楽しいだろうなーと思った!
投稿元:
レビューを見る
<目次>
第1章 立ちはだかる動物検疫
第2章 出国までの長すぎる一日
第3章 バンコクお散歩デビュー
第4章 南の島は雨ばかり
第5章 アジワン天国の複雑なルール
第6章 ローカル列車はノロノロゆくよ
第7章 群れ、チェンマイに沈む
第8章 チェンダオの人間犬
第9章 世界遺産で理想郷発見!
第10章 知られざる犬の能力
第11章 お父さん、倒れる
第12章 人生ワン連れ、ゆっくり行こう
<内容>
犬好きのノンフィクション作家片野さんの、犬を連れての海外旅行の話。もう発送だけで珍道中は決まりなのだが、さすがにノンフィクション作家。後進に対するアドバイスというのか、犬を海外に連れて行くための手続きをきちんと資料化されているのがすばらしい。愛犬「マド」(ソマリア語で「黒」の意味。片野さんの相方が、有名なノンフィクション作家高野秀行さんなので)は超ビビリ犬ながら、旅の中で確実に成長していく。愛犬家らしい、視線での書きぶりも楽しませてくれる。