投稿元:
レビューを見る
読み応えがあって良かった。
日常を忘れて物語の中に引き込まれました。
あれがどうなったのか、それはなんだったのか、とかいう突っ込みもあるでしょうが、読者に余白を残したよい小説だと思います。気になるから心にも残るんでしょうね。
投稿元:
レビューを見る
読み応えがあって面白かった!
分厚いだけあって描写も細かく、ここ数日はどっぷりジャングルの中で生活していた気分でした。
ジャングルで暮らす部族の人たちの文化や価値観は初めて触れるものだったし、登場人物たちと子どもとの関係も興味深かったです。
主人公のその後の人生をぽんっと託されたような終わり方も悪くないなと思いました。
長編がもうひとつ翻訳されているようなので、そちらも読んでみたいです。
投稿元:
レビューを見る
あまりにも進むテンポが悪くて挫折しかかりながらも読んでいたら、後半からエンジンフルスロットル。ものすごく面白い展開がビュンビュンすぎていきました。終わり方に少し、物足りなさを感じるものの、ハッピーエンドな気がするのでよい。人の考え方の違いのようなものをそれぞれのキャラクターの個性に合わせて設定してあり、ひとりの人間が生み出したキャラクターに思えないくらい生き生きとした登場人物が何人も作中にいます。それがなによりの魅力ではないだろうか。アニックは『しあわせの雨傘』の頃のカトリーヌ・ドヌーヴを想像しながら読みました。
投稿元:
レビューを見る
密林の息苦しさが伝わってきた。最後の取引はちょっとかわいそうだったかな。
中盤アマゾンに主人公が行ってからぐいぐい読み進めることができた。
投稿元:
レビューを見る
物語は中盤過ぎまでかなりのスローテンポで進み少々ダレるのだが、ラスト1/3辺りからはストーリィの核心に触れるネタが次々と投下され息つく間もなく読み進めてしまう面白さ。
登場人物一人一人のキャラクター設定がハッキリとなされているのだが、それぞれの心情部分についてもう少し掘り下げて書いてくれればもっともっと心を揺さぶる作品になったはず。
投稿元:
レビューを見る
最初から最後までずーっと自分好みな小説だった。
アマゾンに住む超高齢出産ができる驚異的な部族の研究を巡る話。スリリングな冒険物語であり、同僚の死を巡るミステリでもあり、様々な愛の形をとらえた物語でもある。色んな要素が詰まっていて実に贅沢。展開が遅く感じる人もいるかもだけど(なにせ中盤でやっとアマゾンへ入る)、話の中心はあくまで主人公の精神的な旅だから、納得できる。「ベル・カント」もそうだったが、この著者は平易なことばで深く鋭い洞察を編み上げる。魔法ですかって思うくらい。これが才能ってものなんだなー。感動。
投稿元:
レビューを見る
210919*読了
図書館をうろうろしていて、たまたま海外文学コーナーで目に留まった本。
装丁が素敵というのが一番の理由で、借りることにしました。
舞台はブラジル。
アメリカの製薬会社で働く女性が主人公。その女性にとって元教授であり、ブラジルで研究を続ける女性とのぶつかり合い、葛藤を乗り越える様が印象的でした。
その研究とは、ある民族のみ、老年になっても妊娠ができるという現象について。これが事実なら世界が大きく変わるに違いない。
製薬会社の同じ研究所に勤める同僚の男性が、その研究の進捗状況を知るためにブラジルを訪れ、死に至ってしまう。
男性の死の真相を知るため、単身ブラジルに渡った女性の感情が、どんどん描かれて、その展開に夢中になりました。
ブラジルの熱気、さらに奥地へと進んだジャングルの濃密さが読み手にも伝わってきました。
原住民や現地で研究している人々、そして特別な存在である原住民から離れて共に暮らしている男の子。
いろんな人との交流、そしてあっと驚く事実の発覚。
独特の世界観に続きが知りたくてたまらなかった。
最後まで目が離せず、そして、物語のその先が気になる、そんな小説でした。
投稿元:
レビューを見る
読みかけてしばらく放置していた本をようやく読了。現代/女性版「闇の奥」みたいな感じなんかなと思ってたけど、、なんというか最後、帰国した時のふわふわした感じ、全く別の世界にいた感じ、実際に体験したのに、別世界すぎて現実感のわかない感じ…がとてもリアルだなと感じた。帰国したアンダースを見て悲鳴をあげる子どもたちをラカシに重ねる姿とかも…。クライマックス部分に起きたイースターとの別れと二人の間にあったことは、どうか、「夢だった」とそれぞれの胸に刻まれるにとどまると良いのだが…