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『黄泉坂案内人』(2011年)の第2弾…。
あの世とこの世の狭間を漂ぅ、入日村の黄泉坂で、
迷える魂を、遠つ川の向こう(あの世)へと渡すため、
相棒の八咫鴉とデューセンバーグ(タクシー)と共に、
黄泉坂案内人の彩葉が奮闘するファンタジー短編集…。
主人公は、
前作の主人公の、タクシー運転手の速人(人間)から、
黄泉坂案内人の彩葉へと、変更されておりましたが…、
速人も、意外な形で、作中では、フルに登場しており、
前作のよさげな部分は、そのまま維持されていました。
迷える魂の、その迷ぃを解き放つといぅことは…、
それなりに、深イイお話になるところなんでそぅが…、
そこは短編なだけに、彩葉のキャラクターも相まって、
あっさりとしていますが…、その奥深くにあるモノは、
読者のお好みのままに、想像してもらえばいぃのかな?
でも…、
本作での、新しぃカウンターパートの‘やよい’は、
結局、最後まで、作中での役割を掴みきれなかった。
まぁ、最後は、元鞘に収まったといぅ感じなので…、
次作以降では、もぅ少ししっくりしてくるでそぅ…。
評価は…、
少し甘めですが、基本、お好きなジャンルなので…。
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今西彩葉が暮らす「入日村」に、やよいという美しい少女が現れた。やよいは彩葉に代わって村の長となり、黄泉坂にとどまるマヨイダマ―現世に未練を残して彷徨う魂たち―を一掃し、坂を完全に清らかなものにする、と宣言。しかし彩葉は、その強引なやり方に賛同することができなくて…。はたして、黄泉坂を守る二人の少女が、迷いながら導き出した結論とは?
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前作必読。
前作を知らなかったため、始めから置いてかれた。途中途中でも、これは前作を読んでいればわかるものなのか、それとも彼らが秘めていることとして思いやるものなのかがわからないところが続出。
ここまで前作に頼るなら、黄泉坂シリーズ2と、はっきり書いておいて欲しいところ。どこにも書いてなかった。(図書館本なので帯はなかった)
お話も飛ぶので、1ページ飛ばした?と、読み返すことしばしば。探してたはずの人が、いきなり普通に会話に参加してたり…それは、不思議世界だからという枠内におさまるレベルでなく、その度に、お話の世界から引き戻され楽しめなかった。
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生と死を扱う割りにはノリが軽いライトファンタジィ。
未練があり成仏できない魂を成仏へ導く少女。
作者が大阪出身のためか、主要な登場人物が関西弁を使うせいでノリが軽く感じられる。
前作の黄泉坂案内人を読まずに手に取ってしまったのは失態だ…
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あの世とこの世の境にある村、入日村。
黄泉坂を上って川を渡れない魂を救う村の住人達。
シリーズの2作品目です。
前の話の詳細を覚えていないところがあって、村の人間関係に?と思うとこもありましたが、全体にいいお話です。
哀しい魂のお話だったり、ハヤくんの娘と会うとこだったり。人間の生と死、誰かを想う気持ちににほろり。
ハヤくんがどうなるのか、まだまだ次の作品が読みたいな、と思う1冊。
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黄泉坂シリーズ第2弾。登場人物に余り魅力を感じない上にストーリーも起伏に乏しく、どうにも話に入り込めませんでした。
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うつし世とあの世の間にある黄泉坂。
未練をのこしたまま亡くなったマヨイダマをあの世へおくりだすために奮闘する人や妖のはなし。
解りにくくて全然話に入っていけず。
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生きるって、そして死ぬって、なんだか
とても切ない。
死んでしまったのに、心残りが強すぎて
あの世へ行けない悲しい「マヨイダマ」
そんなマヨイダマを救いたい思いは同じ
なのに、違う道を主張する彩葉とやよい。
それから、仲間の妖たち。
マヨイダマたちの心残りが、深い愛情から
だったりもするのが切ない。
それでも、死んでしまった以上、どこかで
区切りをつけないといけなくて。
今回、彼らが出した答えは、絶対のものでは
ないのかもしれない。
でも、とても救われる気がする。
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仁木さんの僕僕先生シリーズだけが好きだって言いたくなる~速人は車デューセンバーグと一体化し,大国を追い出した彩葉は村長代理を務めていたが,やよいという村長が川向こうから送り込まれてきた。両親を失った女性は建築会社で営業をやっていて,契約先の担当者と男女の仲になったが,彼女は自分の勤め先が不正を働いているのが許せない。死んだ父が特撮物のヒーローとして応援に来てくれて,男が自分を利用しようとしていることを知り,父は川向こうに旅立った。大坂方についた木村長門守重成は,剣道で勝てない相手に運動会の騎馬戦で勝ちたいと願う小学生の願いを叶えさせるため,自分の首を探させた。重成を狙う山口伊豆守重信の相手をしてやり,運動会で応援をし,重成も川を渡った。村長になったやよいは,彩葉との間で選挙をやると言い始める。妖らはやよいの味方らしいが,効率よ川を渡す方法を考えているようで,じっくり話を聞いて川向こうに渡そうという綾葉とは路線が違う。看病に疲れた妻と共に向こうに行きたい老人は,心中を謀って死にきれずにいる妻を待っているが,妻は生きる道を選ぶ。僅差で選挙に勝利したやよいは,海津波で亡くなった人が大挙して押し寄せる前に方策を練り,彩葉はそれ以外の担当にされる。先代の玉置さんは,手伝いをさせるためにうつしよから,べとべとさんを連れてこいと言うが,実際に連れてくると,彩葉の方が離れられなくなり,こどもと一緒にいたい,餓死した女に乗っ取られてしまう。先代の鏡で,子らと一体になってあやかしになった女は嬉しそうだ。デューセンバーグには何者かが取り憑いている。東吉野で林業を営んでいた男だろうか。勝手に走り出した車は故郷のあったダムの底を見せ,年寄りが黙々と樹を植え続ける場面を見せ,山を丸裸にしたせいで,山津波が起き,妻も娘も失った男が黙々と樹を植えている処で,娘が父に声を掛けているのだった。虚ろの町に迷える魂が屯している。やよいは体育館のような建物で皆で一体となって妖になる施設を作った。速人も娘に会いに行ってこのままで良いから,定着する道を選ぼうとするが,川の向こうに行ってしまった,戻ってくると約束をした両親を入日村で待とうという少女を河原まで連れて行くと,邪魔をする鬼が現れたが,少女には両親にしか見えず,3人で向こうへ旅立った。戻ると彩葉がかぐつちで,絆の館を打ち壊していた。やよいは津波で消え去った町の出身だったのだ~このイラストレーターが嫌いなのかも知れないけど! 死者が長い坂を登って,川に辿り着くって設定が腑に落ちないのだよね。死んだ人間は,ころころ転がり落ちていけばいいので,現世に未練がある者はしっかりしがみついて,必死?で坂を遡って行くのが良くない?
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速人は何故デューセンバーグになったのか?
元は人間だったやよいが何故入日村の村長になったのか?
スッキリしない所はありますが、物語としては面白いです。
東日本大震災での被害者は約16,000人と一口に言ってしまいますが、その一人一人にそれぞれの人生があり、その一つ一つと真摯に向き合おうとする彩葉と速人のこれからに期待します。
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黄泉坂を登る魂の手助けをする彩葉、相棒のハヤがいなくなってから村の村長として活動している。そこへ新しく派遣されてきた村長候補やよいが現れる。ハヤはデューセンバーグと一体となっていて再び仲間に加わる。一作目とは視線が違っていますがお馴染みのメンバーの活躍で魂が川を渡っていき最後はホッとするお話です。死者の想いを考えるとうるっと涙が出そうになる場面が多々あります。