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小説の冒頭とラストで、ずいぶん登場人物の印象が変わる。
特に冒頭のシーンは、最初はなんだか軽薄な印象すらあった。しかし、読み終わってもう一度読むと、ずいぶんたくさんの伏線があったことに気づく。
途中までは、美形の4人の存在がとても不愉快だった。あまりに完璧すぎるとムカつくんだな(笑)
そして気がつく。これはあれだ。あの有名な映画と同じだと。未来から来た最強の殺戮者。
その構造が見えてからは、美形の4人にも感情移入して読むことができたし、終盤の息詰まるような戦いもある種の哀しさを覚えて読むことができた。
花は、自分の生きる価値など考えない。そのことは、侮蔑されることじゃないのだ。人の生きる意味、命の価値は、他人が決めることではなく、自分で見出していくものだ。
白山の、つらい過去に裏打ちされた尽きることのない前向きさが胸に刺さった。
憎まれる覚悟を決めること。それもまた償いの形なのだ。
それにしても、タイムスリップ物は最後のピースがハマった時の快感がたまらないね。
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飛行機内で突如引き起こされる、とんでもない惨劇。生き残ったわずか数名と、その事態を引き起こした謎の人物たちの攻防を描くSFサスペンス。先の展開が読めずにとにかくハラハラドキドキの一気読み。そして生きることへの執念を重く感じさせられた一作でした。
かなり凄惨で、残酷な面が多い作品だったけど。読み終わった印象としては美しく儚い物語でもある気がしました。不確定の未来はどうなるのかわからないけれど、それでも今を生きることの重要性も説かれている気がします。生きることの意味だなんて、そんなに必要があるものじゃないのかも。
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国際線の飛行機の中で、突然起こった凄惨なテロ。
生き残った4人と、殺戮者4人。
ノンストップアクション映画を観てるような感覚で止められず夜更かし一気読み。
むごい場面が続くが、徐々に感覚が麻痺してきた感じで
多分再読すればまた違った感覚がありそう。
殺戮者側の迷いや嘆きがも少し欲しかったな。
それにしても乾さんは幅広いなー。
次はどんな作品を描くのか楽しみ。
【図書館・初読・11/8読了】
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ラノベっぽい表紙だし、美青年テロリスト出てくるしで、エンターテイメント小説をイメージしてたのだけど、帯に書いてあるように"生"を見つめ直すのがテーマで、壮絶な状況を経て迎えるラストは余韻が残る。
ただし総合的にはあまり印象の残らないストーリー。
ミステリ要素やSF要素もあるけど、おまけみたいな感じ。
テロリスト達は美青年なだけで、共感できる部分がなかったので残念。
知的にふるまってる割に結局やり方がスマートでない。すでに彼らは狂ってたのかもしれないけどね。
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元々乾ルカの作品は神がかっているが、本作品は未来からやってきた、なんて突拍子もない作品だ。福島の原発事故を暗に責めているということか?
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今月はやっと10冊。。。
運命を変えようと過去の世界へやってきてたが。。。
絶望の目摘む為に関係ない人物たちを皆殺しにしても構わないなんてあんたらの方が非情なんじゃないのかと説教したくなる(笑)
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作者らしくない気取った感じの出だしでしたが、女子高生の主人公が登場して飛行機の機中に場面にかわってからは、スプラッタが炸裂、最近は、素直な傾向の作品が続いていただけに、作者の欲求不満の解消作の趣ありと感じました。登場人物のキャラクタが際立っているだけに、ストーリーをまとめるのが難しかったのかなあという印象です。細かいことは気にせずに、どんどんエスカレートしていく戦いの描写を楽しませていただきました。今作の傾向のものも描き続けて欲しいと思います。
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生きることに悩む女子高生が修学旅行で遭遇したハイジャック。
犯人である4人の美青年によって4人が生き残り、サバイバルがはじまる。
実は美青年達はふるさとを救うために未来から使命を帯びて来た者たちだった。
のめりこんで読めなかった…。
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息を呑んでずっと目を奪われてしまうような
超美形4人のイケメンが出てくる
大雑把に言うと、腐女子妄想全開な感じの小説。
小説というより、女子向けのノベルゲームの
テキストを読んでる感覚。
ちょっと合いませんでした。
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うん、表紙ライトノベル系だったわりに
虐殺系でした・・・・。
美形キャラ4人~っと思って読み始めたら
いきなりの躊躇なき殺しっぷりに引いた。
その引きっぷりが殆ど最後まで。
いや、それ以上の地獄を見た、とか、
規模の問題じゃねーだろっ。
同じ地獄つくってんじゃねーよ!とつっこみを入れてしまった・・・・。
なんかみんなの死にざまがあまりにひどすぎて・・・・・。
姉とのエピソードだとか、いい話いろいろあるんだけどなあ、ちょっと痛すぎて、気持ち悪い読み感でした。
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美しさの後にグロいのがきて、ちょっとビックリ
でもスピード感があって目が離せなかったです。
白山さんが最後まですごい。
梅木ちゃんが薬効かなかった理由、はぐらかされていたけど、実際なんだったのか気になりました。
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高校2年の優香は乗り込んだ飛行機で、謎のガスにより乗客が大量死する事件に巻き込まれる。
生き残ったのはわずか5人。
地獄と化した機内に現れた4人の美青年たちは「NJ」という研究のデータを奪うため、秘密に触れた優香たちをも葬り去ろうとする。
4人と対峙するうち、生きることに無気力だった優香は変わり始めるが―。
閉ざされた飛行機で、凍えるアラスカの地で、少女は“生”を見つめ直す。
(アマゾンより引用)
死ぬときの描写が…