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今までの題材に比べたら、家族というだけあって、小さな話です。もちろん、悪い意味ではありません。
それぞれの人の話を直接会ってコーヒーでも飲みながら聞いてるような、うんうんと返事してしまいそうになる話で、人や本の温度が感じられました。
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自分にも思い当たることがたくさんあって懐かしくなった。
辻村さんはいつも痛いところを突いてくる。
でも成長した今だからこそ嫌なところときちんと向き合える。
そんな機会を与えてくれる辻村さん。
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家族をテーマにした短編集。
姉妹だったり、母娘だったり、祖父と孫だったりいろいろなシュチュエーションの家族が登場します。他の本にも収録されていた父親と息子の話がお気に入り。
ドラえもん好きだからといって息子に「伸太」と名付けるのはどうかな?
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『「妹」という祝福』は姉妹、『サイリウム』は姉弟、『わたしのディアマンテ』は母娘、『タイムカプセルの八年』は父親と息子、『1992年の秋空』は姉妹、『孫と誕生会』は祖父と孫娘、『タマシイム・マシンの永遠』は夫婦と子供、親との関係が書かれていた。
自分に関係のある姉妹、母娘、祖父孫、夫婦のはなしはなるほどなぁという感じ。
家族だからといって何もかもうまくいくわけでもない。
それでも家族以外の人間関係よりは見込みがある。
『科学』と『学習』懐かしい。あたしは『科学』派だった。
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家族がテーマ。
優等生な娘と、流されタイプな母。
自分がなさそうな母でイライラしたけど、分かってくれなさそうなところをしっかり救ってくれるところはとても感動。先生はそれでいいのかなーって突っ込みたいけど。
タイムカプセルは読んだばっかりだった。
孫とおじいちゃん!うん、こんな優しいおじいちゃんなら一緒に住みたいな。わかり合うまで時間はかかるだろうけど。学校の女の子社会は永遠に分かってもらえなさそう。
ドラえもんの話、号泣した。辻村さんさんらしい、素敵なお話。
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家族って、近しい存在だからこそ抱いてしまう苛立ちとか、鬱陶しさとかがあるなぁ、と。けれど、赤の他人に家族のことと悪し様に言われると、とんでもなく腹が立ってしまったり、あるいは褒めちぎられると妙に誇らしげに感じたり。
それって、多くの人に共通している感覚なんですかね?
本作を読んでいて、そうした点で共感しきりでした。他の辻村作品に比べるとインパクトは薄かったですが、「あるある」「わかるわ〜」とうなずきながら楽しめました。
とはいえ、一番最後に収録されてる“少し不思議”なお話「タマシイム・マシンの永遠」は、個人的に超フェイバリットな作品でした。(実際には不思議でもなんでもないけど、読んでる最中は誰視点なのかよく分からず…)
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すごく温かくて、切なくて、幸せな気持ちになりました。
もう、最後は号泣でした。
姉妹の話はリアルで(私も姉妹なので)、小さい頃は妹のこと嫌いだったなー、何であんなに嫌いだったんだろう…とか考えてしまった。今は仲良しだけど、小さい頃にもっと可愛がってあげればよかった(笑)
『孫と誕生会』からの『タマシウム・マシンの永遠』は号泣。
小さい頃、半分は祖父母に育てられていたので、本当にもう、祖父母に会いたくて号泣した。
残った家族を大切にしなくては。
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家族をテーマにした短編集。家族だからこその小さなすれ違いや誤解、それでもラストにやっぱり家族っていいな!と思わせるストーリーに心が温まった。特に孫とおじいちゃんの話は良かった。
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家族シアター
「妹」という祝福
ブスだった姉さんの結婚式
自慢の妹だったと手紙をもらう
サイリウム
アイドルお宅の弟とビジュアル系バンドファンの姉
私のディアマンテ
特待生の娘が担任教師とできちゃった婚
キャバクラバイトで知り合った公務員と結婚した母
年の離れた研究職の兄とその嫁
娘はそのおばさんを嫌いだと告白
母も同意
娘は退学 教師は塾教師
タイムカプセルの八年
国文学者で大学講師の父
息子が教師を目指している
好きな先生への憧れ
宝を埋める約束がされていない事がわかる 親父組が埋めにいく
息子が教師になる学校に憧れの先生がいる まだ秘密
1992年の秋空
科学と学習を買う姉妹
宇宙飛行士に憧れる うみか
姉はるかに宇宙飛行士向きだと告げる 宇宙=はるか彼方
孫と誕生回
帰国子女の孫娘
誕生日パーティーに呼ばれず
招待されたパーティーでプレゼントがかぶり持ち帰る
孫の学校に竹トンボ作り教室
人気者になる
おじいちゃんはあの子たちが嫌いだ
もう竹トンボは教えたくない
孫がはじめてしがみついてきた
タマシイムマシンの永遠
ドラエモンの話題で知り合った夫婦
赤ちゃんの自分の中にはいる
おばあちゃんが覚えててね。
昔 誰かに言われた記憶がある
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家族をテーマにした、7編の短編集。どの家族にも起こりゆる話が多く、多感な時代の時の話は当時を思い出し、懐かしい気分になり、ふむふむと感じながら読了。読後は温かな優しい気持ちになる。家族の絆というのが感じられる一冊。「家族というのは、喧嘩をしてもいつの間にか口を利くようになる」というのに納得。
特に好きな話は、タイムカプセルの八年、1992年の秋空、孫と誕生会である。
孫と誕生会の話は、私の父方の祖父は写真でしか知らないので、もし、こんなにも孫思いの祖父がいれば、一緒に住みたいなと感じてしまった。孫のクラスメートに素敵なおじいちゃんだと思われてても、やはり自分の孫が一番可愛いというのは、納得できるなと感じた。
家族というのは、衝突もしやすく、すれ違いになることも多々あり、時折鬱陶しいと感じたりするが、一番の理解者であり、応援者でもあると感じる。いつのまにか関係を修復できたりもするのだからこそ家族って、切っても切り離すことができないかけがえのないものだと感じる。
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家族というのは近すぎて遠い、どこか苦くて温かい、そんなお話が7編。
多感な子供心のお話は、懐かしくもあり恐ろしくもあり。
一番短いラストの「タマシイム・マシンの永遠」がすごくよかった。
驚くほどの共感。
私も辻村さんも、人の親なんだな。
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家族をテーマにした短編集。宇宙兄弟やドラえもん関係で書かれたものもあるので、バラエティ豊か。
家族っていろんな関係があって、しかもどんどん変わっていくものだけど、やっぱりどこかに温かさや、なんでも許しちゃう部分があるなぁと思う。どの話にも救いがあって、いいなと思える部分があって、姉弟(姉妹)ってやっぱりなんだか特別だと思えたりして。命とか生きているってことの大きさを知る。子供からの視点だけでなく、父や祖父からの視点もあって辻村さんの世界の広がりを感じた。
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ぶつかり合うのは、近いから。家族は、ややこしくも愛おしい-。7つの「わが家」でおきた、忘れられない7つの物語。
学園ミステリーを描いていたデビュー当時からは想像もできないほど「上手く」なった辻村深月。本作もその力量をいかんなく発揮していると思うが、上手くなればなるほど作風に個性がなくなっていくように感じられる。
(C)
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同じような年頃の娘がいるのもあって
「私のディアマンテ」が特にぐっときた。
辻村さんにこんな年頃の子供さんはまだいないのに
なんでこの年頃の子供の難しさがこんなに分かるのか
母親の心情もグサリグサリと
突き刺さるように応える。
どの年代でどの性別であっても
家族に対しての思いに共感できるのがまたすごい。
一時は殺してしまいたい
と思うほど憎んでも、やはり最後は家族、
強い絆があることに胸が暖かくなり
ほっとできる1冊。
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【収録作品】「妹」という祝福/サイリウム/私のディアマンテ/タイムカプセルの八年/1992年の秋空/孫と誕生会/タマシイム・マシンの永遠