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もう、読んですぐに登場した「魔法左官少女バッファローKOTEKO」のセンスが素敵で、この漫画絶対好きになるなあと思いました。門司くんと朔田さん、高二二人の夏休みの物語が、他のキャラクターのエピソード含めて、絶妙に面白いです(何気に人生訓めいた事がさりげなく入っている所が、またすごい)。特に、門司くんのお兄ちゃんはいい味出してて、好きですね。また、絵や台詞などに遊び心あふれる小ネタがあるのも好きで、世界観を暖かいものにしています。水道水で手を洗う音がジョビジョバだったり、タルンドル朔田、保健室に行かせてください(田中眞紀子調)、江虫浜(MCハマー)など、挙げると切りがありません。また、門司くんと朔田さんの恋の展開も目が離せず、門司くんが朔田さんの書いたアニメの感想文を見て、「こんな字を書くんだ」と言う場面が印象に残りました。下巻も楽しみです。
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主人公は高校生の男の子と女の子。ひょんなことから知り合った2人は、お互い少し複雑な家庭環境(性転換した兄がいる、継父とは別に実父がいる)に身を置いている。互いの家にある同じ新興宗教のおふだをきっかけに、女の子は(そのおふだを毎年家に送ってくる)実父を男の子の(性転換したポンコツ?探偵)兄に探してもらうことを決意。そして夏休みを使って実父に会いに行くという、コトバにするとなんとも重たそうでなんじゃそりゃってお話。
なんだけど、テンポの良い会話に軽妙なギャグが散りばめられてて、なおかつ時折ポロっと出てくる真理をつくようなセリフもあってか、ノンカロリーのコーラを飲んでるような軽やかさが特徴的。サクッと読める。
家族愛やら恋愛やら友情やらミステリーやらジェンダーやらオカルトやらを、1つの鍋にぶち込んで最終的においしく仕上げるという離れわざをしちゃってるもんだから終始圧倒され、終盤ではあらゆる感情がないまぜになって涙腺崩壊。
こういうことをサラッとできちゃう(してるかのように見せちゃう)作者の感性にひたすら感服。ほんとに凄い作品!田島列島(女性)にしかなしえない世界観!
本のタイトルである「子どもはわかってあげない」を真逆の意味にすると、「大人はわかってあげる」になる。ひと夏を通して少年少女が大人に近づくだけでなく、クセのある登場人物たちもゆるしゆるされていく、優しさ溢れる作品でした。今年の夏に映画化されるようなので、それも気になるところ。
余談。「帰ったら、うがい手洗い自己批判」
宗教法人に貼られている標語らしきもので、物語に全く関係ないのだけれど、ここに作者のセンスが凝縮されている気がする個人的に。
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さわやかで甘酸っぱい、優しい漫画でした。
個人的にはサクタさんに対してひんまがっていない、とても心が綺麗な人だという感想を持ったモジ君に共感。
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(一応、上巻下巻とも読んで、上巻のほうでレビュー)
いい歳の哲学者のおじさんによる「胸キュン!」ってほどのことはないが(『半歩遅れの読書術』(日経新聞 2020/1/25 野矢茂樹)、なかなか爽やかかな青春物語。
良さは遠く忘れていた純粋な気持ちと、どこか懐かしい風景を思い出させてくれること。いわゆる初恋の甘酸っぱさ? そして、季節は夏、とういうところか。
単純な少年少女の恋愛に、コロコロと転がり拡がるストーリー展開が滑稽で(実に漫画らしい)、随所に置かれる懐かしいアニメネタ、漫画ネタが昭和40年男の痒いとこ、笑いのツボを絶妙に刺激する心地よさ。それでいて、ところどころに「はっ」とさせられる台詞が挿しはさまれる。
“世界に必要なのは「自分にしかない力」じゃない
「誰かから渡されたバトンを次の誰かに渡すこと」だけだ“
たぶん、これが本作品の大切なテーマなのでしょう。主人公朔田美波は、探偵(?)の門司明大から、調査料の払いについてこう言われる。
「美波ちゃんが大人になった時 私と同じように 自分より若い人に そのお金の分 何かしてあげて
そういう借りの返し方もあるの 覚えておいてね」
「次の誰かに」「自分より若い人に」これは作者の心がけだろうか、それともそういう良い体験をしてきた人なのか? 我々世代にとって懐かし小ネタをまぶしながら、次の世代に向けて、ひとつの新し才能が、また次の地平を切り拓こうとしてるのかもしれない。
内田樹の言葉を思い出す。
「ほんとうに新しいものは「新しいけど、懐かしい」という印象をもたらします。
ただ「新しい」だけでは時代を刷新するような力を持ちません。「新しく」てかつ「懐かしい」という二つの条件を同時にクリアーしないと時代を変えることはできない。」
この作品に、ふとそんな匂いも嗅いだりした。
なぜ、内田樹の言葉を引いたかと言うと、例の日経の読書コラムで哲学者は「トリュフォーの名作をもじったタイトルに見られるような小ネタも満載で」と記したけど、そうじゃないでしょ。
内田樹の『子どもは判ってくれない』(洋泉社2003)がネタ元でしょ(笑) ※もちろん内田の著作はトリュフォーの『大人は判ってくれない』(1959)を踏まえてはいるけど。
本作の終盤「述べて作らず」という孔子の言葉が引用されているが、それも内田樹がブログで何度か取り上げているお気に入りの言葉でもある。作者も内田樹の愛読者なのかもしれない。
孔子の言葉「述べて作らず」を内田は、人に何かの存在を信じさせるには、「それが存在する」と声高に主張するのではなく、「それはもう失われてしまった」と言うのがもっとも効果的で、孔子はそれをやったのだと解説する。
一見、陳腐な純愛物語を、昭和ネタを織り交ぜながら、どこか懐かしい空気感の中で展開しているのは、もしかしたら孔子のこの教えに沿ったものかもしれない。 だとしたら、この著者はなかなか大したストーリーテラーではなかろうか。
失われてしまった純粋な気持ちが、この稚拙な絵の、それでいて巧妙な仕掛けに満ちた物語を通じて、次の世代にも伝わっていけば良いことだなと思う。
そんな、優しい気持ちになれる素敵なお話。
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上白石萌歌さん主演映画化!
出会ったばかりの二人はお互いのことをまだ何も知らない。ひと夏の自由、はじまりはじまり。
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絵の可愛らしさ且つどこか淡々としたところ、ポンと差し込まれる玄人好みする単語や言葉の言い回し、それでいてストーリーは実はかなり重たい。色んなものが絶妙なバランスで程よく散りばめられてる空気感
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ボーイミーツガール。
ボーイッシュな女の子が、男の子を好きになる。
さっぱりしていながらの恋心にやられました。
これはまさに青春。
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水泳部女子と、学校の屋上で絵を描く書道部男子のボーイ・ミーツ・ガール…かと思いきや、お互いのことがわかるにつれ意外な展開に。さすが田島列島さん、一筋縄ではいかない
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田島列島せんせ、てロン毛とタバコと男→女の組み合わせ好きね、あと複雑な家庭環境。
相変わらず緩やかな絵にシリアスな設定、ところどころある気の抜けたボケが好きでした、下も刮目して読む!
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ストーリーの結末が大事なんじゃなくて、そこにいたる背景や人の気持ち、心遣い、行動とか、それぞれひとつひとつが丁寧に描かれているものがすきなんだなあと思った。
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偶然の出会いから始まる物語。自分のこれまでの人生を振り返ってみれば、どんな出会いも偶然の重なりでしかないんだなって思える。
場面毎に懐かしさを感じながら読み進めることができた。大小問わず人には冒険が必要なんだなと思わせてももらえた。下巻がどんな展開になって行くのか楽しみ。
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田島列島さんの本作、モーニングに掲載当時から絶妙なオフビートなテンションが最高にやみつき。
映画化に際して、読み直しのため、コミック買いました。
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田島列島著『子供はわかってあげない 上』(講談社)
2014.9.22第1刷発行
2022.5.13読了
「大人たちの勝手な都合によって複雑な家庭環境に放り込まれた子ども」というのが作者の通貫したテーマであるようだ。
この作品もなかなかに設定が重たい。が、あっけらかんとしたキャラクター造形に救われて(?)、サクサク読めてしまう。
驚いてしまうのは、この朔田美波という主人公のまっすぐな性格だ。主人公自身「弟が生まれてからは絵に描いたよーなシアワセ家族」だと公言している(弟が生まれる前まではどうだったのかと勘繰りたくなるが……)。このまっすぐな性格は多分に戯画化されているけれど、p14に見られるようなふとした瞬間に彼女の寂しさを確認できる。他人を寄せ付けない孤高のオーラに隠された彼女の寂しさに、瞬時に「さみしいね」と共感できる門司くんは天性の女たらしだろう。阿月まひる著「さよなら、ビー玉父さん」(角川文庫)と比較しながら読みたいなと思いつつ、下巻につづく。
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ちょっと前にTwitterで話題になってた気がすると思って読んだが、2014年の作品だったのか。
高校生のほのぼの漫画かなと思って読んだら、家庭の真ん中に重めのものが刺さっていた。それぞれ幸せに過ごしているけど、まさに今の社会問題としても、ああ…となった。
でもそれとは関係なく、2人の距離の詰め方がかわいい。
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・1話
血田くん。狂犬。映画にはいなかったキャラだ。
・2話
第二次沖縄ブーム。
・3話
原作では教団の人たちも明ちゃんに依頼しに来たんですね。
・4話
明ちゃんにとって善さんは特別な存在なんですね。
・5話
笑う門にはデスメタル。
・6話
ケロロ軍曹。
・7話
君はどこのジャリンコだい?
・8話
おままごとの続きはあの世でやりな!
・9話
海→海猿→伊藤英明
・10話
いちごのケーキとかを思い浮かべてごらん?
チョコレートパフェとかを思い浮かべてごらん?