投稿元:
レビューを見る
知能犯を相手にする捜査第二課の話。横領や詐欺を捜査側から描く話は意外と少ないので興味深く読みました。
投稿元:
レビューを見る
横領や詐欺を担当する警視庁捜査二課。そこには派手な立ち回りはないものの、人と帳簿に向き合い、辛抱強く分析することで犯罪を割り出すことができる。所轄から配属された三十代始めの警部補が出会う4つの横領事件は、ほとんど殺人はないのにいずれも驚く展開や真実を秘めている。それらには欲深さと複雑な心理も含まれていて興味深い。シリーズ化されているというので次巻も読みたいし、NHKの土曜ドラマででも観てみたい。
投稿元:
レビューを見る
横領や詐欺などの知能犯と対峙する警視庁捜査二課に配属された西澤警部補を主人公にした警察小説。
殺人や傷害などの派手な事件が舞台ではないので一見地味だが、人間の欲望のひとつである物欲(金銭欲)から起こる事件にリアルさを感じる。徹底的な秘密主義と大胆な犯罪心理の推理が必要な捜査手法に、今までにない警察小説の誕生を感じさせるが、意外な犯罪者設定に余り驚きを感じないのは、伏線の張り方に巧さがないからか。
投稿元:
レビューを見る
警察小説としては珍しい経済犯罪・企業犯罪を捜査対象にする捜査二課を題材にしていて目新しい。
人間同士の信頼、友情、愛情も経済活動という金社会のなかでは翻弄されてしまうという悲しみが滲む。
初めてであった著者の作品、食品偽装問題をテーマにした「震える舌」とは根っこで共通点のある作品だったかもしれない。
投稿元:
レビューを見る
警察の二課の知能犯係って、こういう内容の仕事をしてるんだ〜って驚き、なんて過酷なんだろうと思わず唸ってしまった。主人公西澤にスポットをあててストーリーは進んでいくが、知能犯といったある種独特かつ狡猾な犯人に対していかに緻密で繊細に調査する力が必要であるかを感じ、相手を追い詰めていくシーンは思わず力が入ってしまった。ある意味この作品からは人間同士のぶつかり合いの熱さを感じてしまうのは自分だけだろうか?
投稿元:
レビューを見る
専門用語が多く、少し読み進めにくかったけれど、登場人物はみな個性的で色がハッキリしていたので、ストーリーの展開にはついていけた。また続編を読んでみたい。
投稿元:
レビューを見る
普段読んでる小説やドラマではあまりご縁のない警視庁捜査ニ課の新米警部補のお話。
おもしろかったです。ドラマ化したら楽しそう。
投稿元:
レビューを見る
警視庁捜査二課。殺人などの凶悪事件を担当する捜査一課とは違い、横領や詐欺といった狡猾な知能犯と対峙する。その二課に所轄署から配属された西澤警部補は、独特の捜査方法や同僚をライバル視する捜査員に戸惑いながらも眼前の犯罪に立ち向かっていく。人はどんな時に人を騙し、裏切り、真実を隠蔽するのか。細かく作り上げられた事件と、人間の奥深い心理を圧倒的なリアリティーで描くこれまでにない警察小説。
投稿元:
レビューを見る
捜査二課第三知能犯捜査企業二係…こんな地道な追いつめ方するんだ。
華やかなドラマにはなりにくいかもしれないけれど、西澤の失敗や悪女の面々との戦いはじわじわくる心理戦で新鮮な刑事像です。
大岩さんがすごいなぁ。
投稿元:
レビューを見る
知能犯を扱う警視庁捜査二課を舞台に、所轄署から異動になった西澤警部補の戸惑いと奮闘を描いた連作短編集。
シリーズ第三弾の「リバース」を先に読んじゃったので、戻ってこれw
『へそ』がよかったけど、退職した刑事と釣りに行ったり、なんだかんだといちいち回りくどい気が・・・?
知能犯と対峙するには、普段からこんな感じでないとダメなのかしらね~~???w
さて、次の「トラップ」も読まないと~~!www
投稿元:
レビューを見る
あまりよく覚えていないのですが、現実的なストーリー展開、登場人物も「そんなん無理やん」というのではなく、10人並みくらいな人だったのが新鮮だった気がします。
機会があれば別の本も読んでみようかなと思いました。
払ってもいい金額:450円
投稿元:
レビューを見る
「震える羊」「血の轍」に続いて著者の作品は三冊目。長編かと思いきや短編形式だったので驚いた。捜査二課が主役の作品も珍しく、課内で随分と畑が分かれていることも知れて色々と新鮮だった。主人公の西澤警部補は前二作の主人公とタイプが異なり、新米ゆえの青臭さも悪くないが、全編彼のミスが続くのは流石にワンパターンで飽きる。その兆候すらご丁寧に仄めかされるので「またか…」と興醒めする。成長をじっくり描きたいのかもしれないが、全体的に物足りない。三冊読んで著者の手法が粗方分かってしまったのも残念。続編を手に取るか悩む…。
投稿元:
レビューを見る
「震える牛」「ガラパゴス」と読んで
ファンになった相場英雄さんの小説。
短編集なのですごく読みやすかったです
小説の舞台は警視庁捜査二課の第三知能犯捜査係
横領や詐欺などの事件を追う部署
通称「三知」
知らんかった~
こんな風に地道に作業を重ねて
犯罪を追及していくのね~
主人公の西澤辰巳は捜査一課から転属してきた駆け出し
もうね、読んでたらハラハラするのよね
「うわっ!女には気をつけろ~」
「秘密保持~!」
「西澤さん~大丈夫!?」
などと心の中でつぶやきつつ読み進めました
「三知」について知らないことも多くて
ストーリーも面白かったのはもちろんだけど
主人公にハラハラさせられるっていう
なんか新しい感じの警察小説だわ
やっぱり私、相場さんの小説って好きだわ~
投稿元:
レビューを見る
所轄から警視庁捜査二課第三知能犯に
配属された西澤警部補が、関わる4つの事件。
捜査二課のタイプではないと自覚しつつ、
誰が引っ張ってくれたのか?
を考えて、真藤筆頭係長が西澤の野球を
見ていたということがわかる。
捜査一課は殺人事件捜査の場合、現場の状況、殺害方法、凶器、被害者の人間関係などを調べ、捜査状況も変化していく。捜査二課は、ターゲットを絞っている、感づかれると証拠などを消されるので、証拠固めから理詰めで落とす。
捜査の方法論が違っているのだ。
保秘
高校時代の野球部のマネージャーからの相談。
妹が、問題なのよと言われて、その相談に乗るが、実は。
世の中、敵か味方がよくわからないことがあるのだ。
とにかくあと一歩のところで、留まっていたのが助かった。
危なかったよ 西澤警部補。
12桜
目に見える形で成果を見せるというのは励みになるのだね。
ゲーム感覚に近い 12個の桜。
それにしても、尾行で失敗するとは。
会津の昭和村の出身 大岩の畑の二瓶千恵子。
百貨店の外商主任。で 不正流用の情報を聞き出すが、
使い込みしていたのは?
女の恨みは、怖いよ 西澤警部補。
あたり
定年で大岩が辞めてからも、西澤を釣りに誘い、
いろいろ教える。実に、ありがたい存在。
一人前の捜査二課の警察官になることへの愛情 愛の鞭。
濁った川と澄み切った川では、住む魚も違う。
濁った川では、何が釣れるかわからない。
都庁の収賄を調べていて、車
に興味のある男と知り合いになったが、
結局は、2課の刑事と知って、
西澤警部補に接近してきたのだよ。
へそ
半透明のピンクのリボンで包まれたものは、ガムだった。
口が臭いのよと 信金の女の子に言われているのよ、
西澤警部補。
不慣れな捜査2課の仕事を、失敗に近いグレイゾーンで、
少しづつ成長していく、無骨さがなんとも言えない。
投稿元:
レビューを見る
短編のタイトルによる伏線をきっちり回収し、スッキリする短編連作。200頁ぐらいでさーっと読め、読後感も良好。職場が変わり、異動先の職場環境、価値観などに振り回されながらも、イチ職業人としての成長記録と読むのが無難か..。短編にも関わらず、どんでん返しが盛り込まれ、満足いく一冊。