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あたまがおかしい(褒め言葉)。
超絶惚れっぽい主人公(少女漫画的モテ力もあるが、それよりも格闘少年漫画的謎チートの方がインパクト強い)が、クリアするまで出られないVR乙女ゲームの中へ。
現実世界では禁じていた恋を思う存分できると思いきや、トキメキすぎると死んでしまうという謎仕様に、地球一惚れっぽくチョロく恋に落ちる超絶博愛主義者(老若男女不問)の主人公はチュートリアルすらクリアがままならず…。
ナビゲーターであるシュルツとの掛け合いも、とんでもすぎる主人公のキャラクターも、あたまがおかしい(褒め言葉)がインパクトが強烈で面白い。
全体的にもテンポが良いので、爆笑しながら読み進めてしまう。
いつ死ぬかを笑いつつ今か今かと待つ乙女ゲー風味恋愛小説など、他にお目にかかれないだろう。
この作品にしかない特別…というか特殊な体験が確かにある。
何も考えずに笑いたい、でもそこはかとなく根っこにヤバイ冷たい怖いものが感じたいなら、ぜひとも読んでもらいたい作品。
いっこうに続きが出ないのが困りものといえば困りもの。
一応、小説家になろうの方では多少強引ではあるものの完結になっているので、続きが待たれる。