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まずかなりの本の分厚さにびっくりしましたが、そこは仁賀奈さんなので、一気に読めてしまいました。
王子様のジュリウスと侯爵令嬢のラミア。幼いときから相思相愛だったのに、視察先の船で出されたお酒を飲んだことで、ジュリウスに淫らなことをしちゃって、そのあとも挽回できるシチュエーションはあったのに、心ないことを言っちゃったジュリウスのせいで、こじれまくり。
正直お酒を飲んだからといって、あそこまでやっちゃうラミアもすごいし、初めてだったジュリウスも焦っちゃったでしょうねぇ。
結局それからしばらく会ってなかったのに、ジュリウスはラミアから近寄ってきたあとは、逆に淫らなことをしまくってます。
どこかで気持ちを打ち明けていたら、ここまでこじれないのでは?なんて思うくらいですが、思わせぶりな態度や王様、王妃様、妹姫の後押しもラミアの勘違いを解くには至らず、やっと結婚式ができるとジュリウスを喜ばせておいての逃亡は、逃亡が分かったと知ったあとのジュリウスの様子、是非見たかったです。
腹黒でもなく、一途にヒロインのラミアを愛する余り、暴走しているジュリウスは見た目と違って結構純情だったんだなあと思います。
まあ、途中のラミアを翻弄するあたりのHシーンは、もう少し少なくてもよかったかなぁなんて思うところはありますけど、ヒロインが逃げるものって結構好きな私としては楽しめました。