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クラシック音楽の世界におけるユダヤ人の占める役割というか占める割合の多さに今更ながら驚く。何故そうなのか?いくつかの理由が挙げられているが、本質的にはその民族の持つ優秀性というのがあるのでしょうね。
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ワーグナーが自ら残した音楽と思想によって、それがドイツ人のナショナリズムを喚起するアイコンになった。
ライン川の黄金で造った魔力で世界征服を現実にするための指環こそ、ユダヤ人が手にした神に選ばれし民というスローガンそのものだとワーグナーは考えた。ワーグナーはドイツ人の優位性を疑わなかった。ワーグナーは旧約聖書の神との契約が頭から離れなかった
ホロコーストがユダヤ人を覚醒させた。
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タイトル見て納得、です。クラシック音楽はヨーロッパで育まれた訳ですが、ユダヤ人が大きく関わっているのは確か。自分の好きな演奏家を思い起こしてみてもユダヤ人だらけです。
驚くのはナチの迫害を避けて日本にやってきた指揮者や演奏者たちが多かったこと。日本はドイツとつながっているのにユダヤ人の受け入れは問題なかったんですね。戦時中も彼らは日本で音楽教育を続けていました。これなしに今のクラシック音楽の広がりも日本ではなかったんでしょう。
納得と驚きのある新書でした。新書なので、そう深くは探っていませんが、よくわかる本だと思います。
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ホロコーストへの思いから、音楽家になったユダヤ人もいる。それは語る音楽なのだが、悲劇が美になるのは、一つの慰めだと思う。