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いつもいつも、やっかい事に巻き込まれる青年が最後に頼るのは、眠るとその日の記憶がリセットされてしまうという
「忘却探偵」の今日子さん。
「今日子さんには今日しかない」
西尾維新って、こんな普通のミステリも書けるんだ!(笑)
とんでもないスキルも出てこないし、饒舌な言葉遊びもなし。
そのぶん読みやすく、西尾初心者には最適かも
今日子さんと隠館くんの関係はこの先どうなる?!
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珍しく維新の作品の中で1作目から世界観にすんなり入れるものと思われる。もちろん、読めば読むほどスルメ的に旨味が出るのだろうが、大人になって辛抱がきかなくなった読者も安心して読めるショートショートの構成。モチロンシリーズ化される伏線はたくさんだが、自作を読みたい渇望を穏やかにしつつも、必ず読ませる麻薬的な撒き餌は最高。
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読み終えて名前の秘密?を思い出した~隠楯厄介は25歳のフリーターで,研究所の下働きをしているが,周囲に何かとトラブルが持ち上がり,犯人と目されることが多いため,何人かの探偵と知り合いになっているが,その一人が掟上今日子という記憶が起きている内しか持たないという同年の女性だ。3D技術のデータのバックアップSDが紛失し,探しても出てこない。今日子は薬で眠らされそうになって,禁じ手を使うことにした。犯人はSDカードにさらにデータを書き込んだ上で,バックアップを消し,後でサルベージするつもりだったのだ。前に勤めていた出版社の編集者は今や人気コミック誌の編集長で,売れっ子の漫画家から人質に取られた百万円の束の代わりに1億円を払おうとしている。百万円のそれぞれの番号を彼女は各種パスワードとして使っていたのだ。推理作家はすんなり原稿を渡してくれない。原稿を隠して編集者に探させるのだが,原稿は隠しヒントも中途半端に残して作家は心不全で亡くなってしまった。
今日子はないものを探せ・120分というヒントでAVルームのカセットテープにデジタルデータが残されていると見破る。この作家の死を不審に思った編集者が遺稿から推理するように厄介を通じて今日子に依頼するが,今日子はすべての著作を読まないといけないと主張し,100時間を超える不眠の読書が始まるが…~なかなか粋な終わり方を持ってきたじゃないか! 感心! この程度なら大人も読めるね
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なかなか面白かった。
が、色々とツッコミどころ?も多く、分類をミステリにはしたがラノベかファンタジーが適当という気もする。
シリーズ化するようだけど化物語のように商業主義に突っ走らないでほしいなぁと思うことしきり。
期待の星4つと言いたいところだけど、粗が色々目についたのでやっぱり3つで。
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西尾維新の本を初めて読みました。しかも比較的新刊。
人様の書評を読んでいると、彼の本の中では読みやすく入門書だそうです。
この方もストリーテラーだと思います。
読み始めると後を引き、最後まで止まりません。
ミステリーとして謎解きの種明かしがさほど斬新とも思えませんし、そもそものアイデアが何となく博士の愛した数式ぽいですがテンポが速く、記憶が一日しか持たないので謎解きも一日でと言うのが面白い。
一つずつの事件は1日で解決ですが、掟上今日子の謎は続いて行くようで続編を買ってしまいそうな気配です。早く続編が出ないかと気に揉むほどではありませんが。
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記憶が1日しかもたない今日子さんと、トラブル誘引体質の隠舘くん。ホームズとワトソンみたいに役割がきっちり分かれてるので安心して読了。
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作者のある意味始めての(比較的)”まともな”ミステリーなんじゃないでしょうか。この後も普通のミステリーとして展開していく感じは(複線からして)全然しないですが、続きを楽しみに待ちたいと思います。
ところで、これは一体何文庫から出てるのかねぇ?一般の人が買いやすいような(ラノベでなく)普通のレーベル??
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これまでの西尾作品はぶっ飛び感が肌に合わず敬遠気味でしたが、本作は控えめでとても読み易かったです。
掟上今日子のキャラクターはなかなか魅力的でしたが、『記憶がリセットされる』という設定は、必ずしも各話でキモになっているわけではないので物足りなかったです。次回は設定を活かした膝を打つ展開やドラマチックな展開を期待したいです。
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最速の探偵登場。しかしその理由は、寝ると記憶がリセットされてしまう忘却探偵だから。「今日しかない今日子さん」が取り組む事件は、だからあまり大がかりでない日常の謎的なものばかり。それでも時間が限られているからこそ、身を削るようにして取り組む今日子さんの姿は痛々しくも、カッコいいです。何もかも忘れてしまうことの悲哀は感じられるのだけれど、それほど重苦しくもないのは救いかも。
それぞれの事件も魅力的だけれど、やはり今日子さん自身にまつわる謎が気にかかるところ。続編が待ち遠しいなあ。
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忘却探偵シリーズ第1弾
寝ると全ての記憶が消去される探偵25歳の女子・掟上今日子と、
事件に巻き込まれる体質で、その度に掟上に依頼する、掟上のことが好きな巨漢就職浪人・隠館厄介。
厄介がこの小説を書いたという体の物語
第1話「初めまして、今日子さん」
研究所でバックアップデータが入ったSDカードが盗難にあい、厄介は嫌疑にかけられ掟上を呼ぶ。
研究室の出入りはなかったことから、研究員を疑う掟上。
捜査中に睡眠薬を飲まされ眠りにより記憶を消去されそうになるが、厄介が未然に掟上を起こし、無事犯人を見つけ事件を解決する。
第2話「紹介します、今日子さん」
「お前の百万円は預かった。返してほしければ1億円用意しろ」
有名漫画家が冷蔵庫に保管してた百万円が誘拐され、犯人からの要求にその漫画家は10億円でも払うと言い出す。
その漫画家の編集者・紺藤は友人の厄介に相談し掟上を呼ぶ。
掟上は漫画家のアシスタントが犯人だと推理する。
盗まれた百万円が1億円の価値がある理由は、銀行やインターネット等のパスワード全て、そのお金の紙幣番号にしていて、マンガのプロット等もクラウドサービスに保存していたからだった。
第3話「お暇ですか、今日子さん」
有名小説家・須永が心不全で死んでしまい、最後に書かれた作品が所在不明のため、紺藤が厄介に掟上と共にその作品を探してほしいと頼む。
須永が残したヒントをもとに、掟上と厄介は須永宅で捜査を開始。
掟上がその遺作が保存されたカセットテープを見つける。
第4話「失礼します、今日子さん」
須永は実は自殺だったんじゃないか?という疑惑が出て、紺藤は須永が自殺だったのか調査するよう掟上に依頼する。
掟上はまず須永作品全100冊を読むことにした。
掟上は事務所兼自宅に須永作品を持ち込み、そしてその間寝てしまわないように厄介に起こし役として一緒に家にいてもらうことに。
完徹を敢行する2人。
そして一睡もせず5日目に突入したとき遂に掟上はシャワー中に寝てしまう。。。
第5話「さようなら、今日子さん」
シャワー室に入り裸で寝ている掟上を抱えベッドに移動した厄介。
掟上の身体には今回の捜査についてのメモが油性マジックで書かれていて、
掟上の寝室の天井にはデカデカと
”お前は今日から、掟上今日子。探偵として生きていく”
とペンキで描かれていた。
せっかく完徹までして須永作品を読んでいたのに全て無駄にしてしまった掟上に対し、厄介は依頼自体なかったことにするため、掟上が寝てる間に身体に書かれたメモを全て消し、須永作品など全て撤去した。
その翌日、厄介は紺藤に全ての経緯を報告。今回の依頼自体なかったことにしてほしい頼んでいたその時、掟上が現れる。
そして掟上は2人に言った。須永の死は自殺ではない、と。
寝たのに記憶が消えてないと驚く2人だったが、掟上は実は、厄介がシャワー室からベッドに運ばれてるときに目を覚ましていて、厄介が証拠隠滅を図っている最中は寝てるフリをしていた���だった。
そして掟上は調査結果を報告する。
須永が自殺でない理由は、彼の作品に隠されていた。
色々シリーズ物を発売してる中、ノンシリーズが遺作含め7作あり、その各作品に同じ女性が脇役として登場してる、と。
しかもその人物は須永が17歳の時に共に将来を誓い合うも自殺してしまった実在する人物で、須永は彼女のことを想いノンシリーズの作品内で一般人として描いていた。だから各作品の発売日ごとに彼女も年を重ねていた。
今回の遺作では彼女はまだ生きているので、彼女の生涯を書かずに、須永が自殺するなんて有り得ない。
とのこと。
紺藤は掟上に調査の感謝をし、
厄介は掟上に隠匿の謝罪をした。。。
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西尾維新作品を初読了。
探偵が主人公といえ、人が死ぬでもなく、誰かが誘拐されるでもなく、発生する事件自体は取るに足らぬもの。トリックと言えるものもほぼない。で、ストーリーのキモは何かというと、記憶が1日しか続かないという忘却探偵が短時間で如何に事件解決まで持っていくかというところ。
最初は脇役でしかなかった、ワトソン役の語り部・隠館くんが、後半になってどんどん物語の重要部分を担っていくにつれ、面白くなってきました。
が、いかんせん後半に行くまでがノレないというか…今回は雰囲気をつかむだけで終わってしまった感があるので、2作目の方が楽しめるのかもしれない。
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今日子さんの
虜になりました。
西尾維新さんらしさを
見せつつも、
新鮮な感じでした。
人があまり死にませんので
西尾維新さんの作品を
読んでみたいけど、
残虐なのは…って方に
おすすめかなぁなんて思います。
主人公の片想いと
不運ぶりにどきどきしつつ、
すらすら読めます。
続編が楽しみです。
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はじめて著者の作品を読みましたが、思ったよりよみやすかったです。
最後の終わり方が気になります。
その後の展開はどうなるのか。楽しみです。
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20150209
表紙が素敵で購入。どことなく栗山未来ちゃんに似てるなあ、と思って買ってしまいました。去年の暮れから読み始めてやっと読み終わりました…。少し物足りなかったかなあ。全然ページが進まない…。
いやでも、最後の掟上さんの一言が気になってしまいますね。あのあとどうにかなっちゃうのでしょうか!そんな展開私は期待していませんけど!隠館さんをからかっているのでしょうか!そんなことばかり気になってしまいます。
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【収録作品】第一話 初めまして、今日子さん/第二話 紹介します、今日子さん/第三話 お暇ですか、今日子さん/第四話 失礼します、今日子さん/第五話 さようなら、今日子さん