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少年の成長していく様を描いた奥田ワールド全開のパワフル小説
お金って、世間って、一体なんだ?って考えさせられた。これからの人生を生きるヒントになった。
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素晴らしい作品。
読み始めから読み終わるまで、まるで主人公の少年に乗り移ったかのように、ストーリーを追体験できる。
舞台となる島へ旅行に行った気分にまでさせてくもらえる、素晴らしい作品。
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家族の絆と少年が大人の男に成長していく話。
奥田作品で久しぶりの長編を読んだが、ほぼ一気に読めた。
ハラハラする場面、大丈夫なの?と思える場面も多いが、イチルーの馬鹿正直な生き様には惚れ惚れする事がほとんどだった。
自身のハナシ
昨年末、その1年前に他界した母を追って父が他界した。
残った我々息子三兄弟がこれまで以上に集まる機会が増え、家族の絆を再確認した事も、この作品を読み進む上での共感に繋がったのではないかと感じている。
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痛快!!最低な父だなぁと思ったがだんだんファンになってしまう。ドラマを見ている様な感覚。左翼右翼など思想はどうでも良いが(そこを偏って見せようとしていない)やはり芯のある人は格好良い。そうなりたい!と思う。ハッと思う言葉も多々ありかなり面白かった。
2016/12/02 23:51
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いやーー、上爆笑しながら読んでしまった。面白いし、勢いがある!
えーと、この物語は、なんか読んでるうちに、自分が、「一般常識」に気づかぬうちに縛られてるんだなーって、しみじみ思ったというか。
電気が無くても、水道が無くても、お金がなくても、それこそ、無政府でも(笑)、 自身の手や、周りの人間との助け合いで、自給自足で生きていけるのであれば、
もうなんでもいいんじゃないか!とか(笑)
こういう生き方は多分私にはできないだろうけども、「こういうのもアリ」なんじゃないだろうかw?
(いや、普通はナイだろうけども)
なんて思わせてしまうようなパワーがあるというか・・・ちょっとだけ、このお父さんのような生き方にもあこがれてしまったというか。
まあ、実際こんな父親だったら、絶対いやだと思うし
受け入れられないと思うんですけどね!
やっぱり暗い本より、こういう内容の方が読んでてテンションあがりますねー。お勧めです
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いや~こういうの好きです。
いじめ、暴力、政治的思想、不倫、押し寄せるストレス・・これだけ書くと、どんだけ暗くて重い話なのかなと思ってしまうだろうけど、軽い!軽いけど深い!深いのにサラサラしてる。きっと純真な子供目線で展開するからなのだろうなあ。ヒネタ大人と違って知らないことを知らないと認め、明日にワクワクする心を持ってると、すべてのことが楽しい。
そして単にストーリー展開するだけの作品ではなく、奥田さんの上手な心の表現とキレのいいユーモアセンスが見事にアシストしてる。
続編読みたい!
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元過激派の両親を持つ主人公。
国家に支配されてたまるか!とかいう父の思想に振り回されて…。
上巻は友情愛、下巻は家族愛。
スッキリサッパリ爽やかに楽しめます。
友達っていいな、家族っていいな♪
そんなふうに思っちゃいましたるんるん
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前半は元過激派で無職の父親や、中学生にいじめられる小学生の話が中心で、内容としては可もなく不可もなくといった感じ。
後半、話の舞台が沖縄に移ると急に読むのが楽しくなる。こんな風に自由に、たくましく、活き活きと生活できるとどんなに楽しいだろう。
現実的にはおそらくそう簡単ではなく、物語として楽しむのが良い。
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友達のオススメ本。
二部構成の壮大な物語。読み終わり、自分のこれまでやこれからの生き方について思いを馳せてしました。主人公の二郎をはじめ、子供たちはこれからも逞しく生きてよくのだと思います。
自分を貫き通すことで、人には芯が出来てくるのでしょう。主人公のお父さんはとても極端ですが、自分の中で小さな、とても小さな事でも良いから何か譲れないものを持つ事は大切なのだと学びました。
物語の後半には二郎に対し、「お父さんを見習うな」とも伝えています。あくまでも自分の人生は自分で決めろという父親としての息子に対するエールには心が熱くなるものがありました。
感情を動かされる小説でした。
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面白かった!
本屋大賞受賞作品で映画化もされている作品
最初はトラブルを起こす困った父や学校のこと。いじわるな上級生が出てきてどうなることかと気を揉みながら読んでました。
一転、移住後の離島暮らしは、無職でいつもダラダラしていた父が別人のよう!
譲りうけた発電機と井戸水を利用し、もらった野菜や料理で生活。みんなで助け合うのが当たり前の社会。
そんな中でも騒動を引き起こしてしまう父。
でも何だかここでは無茶振りも頼もしく格好良く見えてしまうから不思議。
相変わらず無茶苦茶なんだけどヒーローのように思えて、いつの間にか応援していました!
元気をもらえて、読後の爽快感が良い。
人と人との温かさも感じられる♪
お薦めの一冊です。
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奥田英朗さん伊良部先生シリーズ以来。予想以上に面白かったなー!小学生上原二郎くんの成長譚のような、父親一郎の武勇譚のような、強い絆を描いた家族譚のような、すごいてんこ盛りの二部構成。二郎の父親は伝説の元過激派。官公に怯まず論破する姿が型破りで強烈。国に所属しない自由は新鮮で笑っちゃった。そういえばうちの亡き父も若い頃学生運動に参加したって言ってたなぁ。こんな究極のアナーキストじゃなくて良かったよ。楽しそうだけど自給自足の生活はさすがに嫌だ(笑)。久しぶりにドーパミン分泌しまくりの一冊でした!
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元伝説の過激派の父を持つ主人公の小学生が、そんな父に翻弄されながらも、友情や恋を経験しながら成長していく。前半の東京中野の下町の雰囲気からの後半の西表島でのサバイバルな生活の描写が面白いのと、登場人物のそれぞれのキャラクターが立っているのが面白い。
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反政府主義の過激な思想を持つ父親に振り回される主人公二郎(小6男子)の話。
前半は中野で暮らす二郎が、ヤンキーに絡まれたり父親が教師に迷惑かけてたり、父親の居候のアキラおじさんに面倒なこと頼まれたりするので、ひたすら二郎が気の毒。
一郎(父)が聞くと激怒しそうだけど、こんなお父さんの元に生まれたのが心底可哀想。
一郎は作家?らしいけど、どう見ても稼ぎが悪そうだし、思想が傾きすぎてて普通の家庭訪問すらままならない(教師にめんどくさい議論を持ちかける)。
自分だったら本当に嫌だ…
なんやかんやあって一家は西表島まで跳ぶことになる。これがサウスバウンドかと、なるほどねーってなるのが前半。
後半は西表島での文明から逆行する暮らしぶりから始まり、ほとんど貰い物で飯を食い、電気もテレビもなくて、トイレは汲み取り式という、現代の小学生はカルチャーショック通り越して発狂しそうな展開。近所には本屋もゲーセンもなんもない、遊ぶ場所は海くらい。
しかも親は転校手続きを進めてくれない(そーゆー思想なので。)もうこれは虐待なのでは?ってくらいハラハラする。
でも途中から登場する、島の伝説の英雄アカハチが、父の姿とリンクし始めて、暴れる父がだんだんヒーローに見えてくるからすごい。
なんやかんやあって、最後はアカハチの物語を二郎が音読して終わるのだけど、そうかー、アカハチは大昔は英雄だけど、現代ではただの非常識人なのね。
理不尽な支配に立ち向かうアカハチと、政府の支配に慣れ切ってる世間に歯向かう一郎の姿はそっくりリンクする。主人公は二郎じゃなくて一郎だったのか。なるほどなるほど。
となると、前半の「もうやめて…」ってくらい現代社会と相容れない過激思想の父一郎の見え方が変わってくる。
一郎は現代に生まれてしまったアカハチだったのかな。そりゃ今の社会と合うわけないわな。生まれた時代が間違ってたなぁ。
私は一郎みたいな父親は本気で御免被るって感じだけど、今の社会や暮らしに何の疑問も持たないこともまた危険だなって思う。
支配されると居心地が良いし、ある程度の安心と安全を得られるので、疑問をもったり歯向かう考えはあんまりないけど、そうやって飼い慣らされていると、いつか痛い目みるかもね、という教訓になった。
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図書館で文庫本を借りようとふらっと棚前に行き、なんとなく聞いたことのあったこの本をピックアップ。大きく2部に分かれ、前半はややリアルな都会の話、後半はやや童話的な西表の話。沖縄の人物描写はとても心地よかった。
2部の終盤はやや失速感があったが、全体通して面白かった。令和の時代にどんな規模で残っているのかはわからないかが、活動家ってこんな人達なんだなぁ、と少しイメージが沸いた。共感は全く出来ないけど。
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中野に住む、小学五年生の上原二郎。
友人と学校帰りに中野ブロードウェイで立ち読みしたり、遊んだりと二郎は普通の小学生なのだが、少し周りと違うところがある。
父が元過激派の活動家で、現在は自称小説家であることだ。
そんな父となぜ結婚したか子供でも理解できない優しい母。
第一部は中野を舞台に、二郎とその友人。中学生の不良たちを巻き込んだストーリ。
第二部はそんな家族が理由あって西表島に移住する。
そこでまた繰り広げられる話が面白い。
父と母の馴れ初めも伏線も回収される。