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すごい本だとは思ったけど、なんか説明がくどすぎるような気がした。
一気に読めるので、さらっと読んだらいいと思う。
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自衛隊の行動綱領が大きく変わりそうな懸念がある今。
一息に読んでしまった。
この本で戦って散ったものも、生きて残ったものも
みな素晴らしい男たちである。
ソマリアの人道支援に赴いた自衛隊の隊員たちが
一人の現地女性を保護したことで
民族紛争の只中へ放り込まれ、
欧米各国や中東の政治組織とつながる
武装部族に狙われることとなる。
かくして、生還をかけた戦いは開始され、
彼らは圧倒的な戦力差の中を生き抜こうとする。
12名いたはずの隊員のうち、帰投したものは3名。
しかしその決死の行動の全容は、
アメリカとの政治的パワーバランスの前に
なかったこととして「処理」される。
筋立ては確かに、アメリカや日本のよくある
アクション映画さながら。
ヒロインも確かに「よくある」
でも、読ませてしまうパワーがこの本にはある。
面白かった。キッチンを磨かなきゃ、と思いながら
ページを捲る手は止められなかった。
海外で国際紛争に巻き込まれ、
我が国の人々が命を落とす。
そんな事態はもうお話ではない。
自衛隊の方々も、私達が知らされていず、
小説にも出来ない、当事者じゃなくては
理解できないようなご苦労があると思う。
実際公僕というものは、
「有事の保険であり平穏時はあって当たり前の
日常を維持する」から公僕なのである。
公務員や自衛官バッシングは後を絶たないが、
敢えて言う。
公僕に存在感はいらない。
存在感がないということは
そこが平穏だからだ。
皆忘れているが、公僕の担っている職責も
仕事である以上
「普段から仕事していなければ回らない」
おまけに
有事になってから準備しても間に合わないものだから
ぶった切ればいいというものではないのだ。
また、逆に、公的機関であれば、
自衛隊の活動がいるほどの状況に
一般人が巻き込まれたら、あれこれ言わずに
助けるべく行動すべきなのだ。
だって公的機関は、税金で賄われ、
法治国家である以上、個人の責任の上をはるかに
超える事態には、やはり動くのが責務というもの
だからだ。
話がそれたが…
自己犠牲と勇気と鍛錬と…命への執着と。
そして誇りと。
一体いくつの物があれば困難は越せるのか。
弱さを越えたところの極限の姿は、
なんだかんだ言っても
感動するし心は震える。
困難な任務につく人々に、
安易に戦争行為を求めることは、
だからこそしたくない。
自分達は一発の銃弾も撃てないのに
ひとを戦争に駆り立てることはしてはいけないし、
同時に自分以外の誰かなら、
無抵抗で傷ついてもいいわけじゃない。
言えないことの重み。
知らされていないことの重みを、
下手な報道以上に考えた
そんな本だった。
私自身が元公僕であるゆえに、
多少ラジカルな事も書いたが
これは小説としても非常に面白い。
小説だからこそ、ソマリアの大地を私自身も必死で
逃げて、帰投後の主人公たちと涙できたのだ。
陳腐というならば言え。
読みきって、夢中になってこその小説だ。
2冊めは人の生き残るお話を、
ガラリと空気を変えて
描いていただきたい。
(確認すると、すでにシリーズ作なども上梓されている。
アニメの脚本家でもあられるそうで。
上に「陳腐」と書いたが、
決してこの方は下手なのではない。
感情に訴えるツボを、
「知っている」
と思いながら押される。
そんな文章なので、読む方によっては、
「どこかで見たことがある感じ。」
「こう言うと思った。」
と感じる人がいるだろう。
でも、決してそれはつまらない、
というのとは違うのだ。
かと言って時代劇風のお決まりではなくて…。
知っているけど、そう来られると心のほうが反応する。
そんな感じなのだ。
それが好きか、残念か。それは人による。
それを言いたくて「陳腐」と書いた。
ちなみに私は他の作品も予約をした。
つまり、否応なく面白かったのだ。
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ストーリーは単純だが、敵兵との戦いの描き方に迫力があり、一気読みです。現実でもこういったことが起きているかと思うとぞっとする。文句なしの10点をつけたい!
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止まらずに一気に読んでしまった。
ソマリアの紛争地帯での任務に就く自衛隊の話。
男たちの勇ましさに心打たれるというより、バーチャルな感覚に酔いしれた作品。
昔やったバイオハザードなんかを彷彿させた。(こういう言い方はあんまりよくないのかもしれないが)
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新安保法案の下、現実に起こりえる設定で、一気に作品の世界に引き込んで行くストーリー展開は秀逸。爽快な読後感は必読に値。
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将来この小説のようなことが起こりうるかもしれないと思えるような社会情勢になったことは残念であり寂しいことである。
自衛官である限り、法が変わっても本音と建前の中でガマンを強いられるのであろうと思うと、自衛官抜きの昨今の議論は納得し難いものがある。
何はともあれ、小説はスピード感、臨場感あり、とても面白かった。
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戦争アクション・エンターテインメント、
としては、とても楽しめましたが…、
戦場ヒューマンドラマとしては、ちと…。
うまぃ例えではありませんが…、
アイドルや若手でキャスティングされた、
戦争アクションムービーのよぅな感じ…。
たぶん、キャラクターの設定やその心情、
そして、1つ1つの事象のリアリティが、
少しばかり薄ぃといぅか浅ぃといぅか…。
あぁ~、この二人はくっつくな~とか、
あぁ~、死亡フラグが立ったな~とか、
お決まりの展開がお決まりどおりに…。
でも…、最初に述べたよぅに、
戦争アクション・エンタメ小説としては、
素直に楽しめたので、評価は高めです…。
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土漠では夜明けを待つ勇気のある者だけが明日を迎える
自衛隊の実践小説は初?謎の回収とベタなエンディングは雑ではあったが、エンタメ感炸裂。寝る間を惜しんで、めくるページを惜しんで読んだのは久々だ。下手な映像化は観たくないな。
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「機龍警察」の作者が自衛官たちの「戦闘」を描いた。
ソマリアの国境付近で、墜落ヘリの捜索救助にあたっていた陸上自衛隊第一空挺団の精鋭たち。その野営地に、氏族間抗争で命を狙われている女性が駆け込んだとき、壮絶な撤退戦の幕があがった。圧倒的な数的不利。武器も、土地鑑もない。通信手段も皆無。自然の猛威も牙を剥く。最悪の状況のなか、仲間内での疑心暗鬼まで湧き起こる。なぜここまで激しく攻撃されるのか?なぜ救援が来ないのか?自衛官は人を殺せるのか?最注目の作家が、日本の眼前に迫りくる危機を活写しつつ謳いあげる壮大な人間讃歌。男たちの絆と献身を描く超弩級エンターテインメント! というのがあらすじ。
アクションに次ぐアクションでフィクションとして読ませます。
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ソマリアで海賊討伐支援に当たっていた自衛隊のチームが実際の戦闘に巻き込まれるというお話。戦闘のリアリティにはいささか疑問を感じますが、日本人好みのストーリーである事は間違いありません。ただ、月村作品としては、まったく物足りません。
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今年33冊目。何度も泣いてしまった。「自衛隊は、何のために戦うのか」。人道的支援の目的で海外派遣の任務に当たっていた部隊が、民族紛争、武装集団、諸外国の経済的・政治的思惑に巻き込まれ、凄絶な戦闘を経験する。
集団的自衛権が取り沙汰されているいま、読んでおきたいお話。
世界のどこかで、今も続いている抗争、虐殺。他人事で捉えてしまっている自分に、考えるきっかけを与えてくれる。
武器の名前とかよくわからなかったけど、息つく間もない展開に、一気に読み進められる。次から次に起きる事態から目が離せなくなってしまい、2日で読了。
人って、だれかのために自分の命を犠牲にできるものなのかなあ。自己犠牲を美談にしたくない気持ちがある。
でも、その勇敢な想いは、決して忘れちゃいけないと思う。
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凄い本に出逢えた。ぜひ自衛隊の問題点を多くの日本人に考えて貰いたいが、集団的自衛権の問題と繋げるのは極めてナンセンスではないかね。
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ラストの数ページは涙無しでは読めなかった。人種が違い、言葉がつうじなくても人と人の心は通じあえる事に気付かされました。とても良い作品に出会えました。2014_10_29読
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#読了。ソマリアに派遣され、墜落ヘリの捜索活動にあたっていた陸上自衛隊の前に、命を狙われ助けを求める女性が。氏族間の争いの為狙われた彼女を守り、また自らの命を守るためい武器を取り戦うが・・・戦闘シーンは迫力あり臨場感も抜群。一気読みだった。
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いきなり敵に囲まれ、つぎつぎと仲間が殺される。自衛隊では考えられないことが、派遣先のソマリアでおきる。次から次えと危険がせまり、目が離せない展開でした。
自衛隊のいろいろな問題も書かれて、考えさせられる作品でした。