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異文化住んでみたものとしてはそれなりに面白い。でも、その先があるわけでもない。イスラムの女性の話を読みたくなったのが収穫。
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2011年から2年間、テヘランの下町で留学生として生活していた著者の回想記。
異文化の話を聞くのが好きな私にはもちろんそれなりに楽しめるものだったけど、不愉快な体験について書かれているページも多いので、そういう意味ではすっきり楽しいという本ではない。著者は結構怒りっぽく冷たそうな人のように思えてしまった。著者も「あとがき」で「イランとイラン人のことを批判し過ぎたかな」と書いておられて、二年間という短い時間での個人的な感想にすぎないことを断っておられる。とにかく比較的新しい時代のイランの日常生活を知ることができる点で興味深いことは確かだ。
興味深かったところを抜き書き
*酒を飲んだり売ったりしつつ、国の法律を犯してはいても、ムスリムとしてそれぞれに超えてはならない良心の一線があるようだった(p.121)
*(テヘランの街ではスリが多く路上強盗の被害にあった日本人もいるため)いつしか僕もスタンガンと催涙スプレーを常に携帯するようになった(p.154)
*(妻をもって初めて、チャドルの必要性を感じた)(p.161)
*(東京に帰ってきて、テヘランはよかったと思う。)日本ではよく「消費が落ち込んでいる」などと言って大騒ぎしているが、無駄な買い物にカネを使い続けないと景気が持たない仕組みのほうが、よほどおかしいと思う(p.167)
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私が踏み入れなかった地区で生活されていたので、なるほど!とかそういうことか…など新発見があったり、そうそう!、とかそれわかる!という共感があったりと、興味深い内容の一冊。
チン、チョン、チャン…言われたなぁ。。。この本のことを友達にも教えてあげようと思う☆
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著者のテヘラン滞在中の出来事を通してイランの今(2014年初版なのでちょっと前ですね)が描かれる。
パフラヴィー朝 → 宗教革命 → 現在、と大きな動きで混乱する世の中で見せる人間の姿は生々しい~。
面倒見が良い、漢気が尊敬される、(この本ではあまり触れられていなかったけど)心身ともに美しい女性、など人間としての良い性質がたくさん見られる。反面、暴力に訴えたり、詐欺まがいなことをあたりまえのようにする、自己中心的な姿がある。
腐敗した王政を宗教により改革しよう、という構図はよくあるものなのかとも思うけれど、結局どんなに優れた宗教もそこに携わるのが人間であるという落ちになってしまう…。
体制派対反体制派という対立を人間は超えることができるのでしょうか。
著者がテヘランでの生活を通してお感じになったこと、奥さんとの普通の生活の幸せはこれからの世界が向かう方向のヒントなのかな。
最近の新聞見出しを見る限り、西欧社会的なものが生んだ軋轢は解消の方向を向いているのかな。
イラン人に幸せを!
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イランに2年間留学したときに体験したこと、
感じたことを、包み隠さず率直に描かれたエッセイ。
イランってヨーロッパより近いのに遠く感じる国。
その国の日常生活がたっぷりと書かれています。
いやーすごい。日本と全然違うー。
いいところもあり、悪いところもあり。。
著者はイランを100%肯定してるわけではなく、
俯瞰的な立場から書いているわけでもなく、
フラットに、イラン人と対等の立場として
生活した心意気を拍手を送りたい。愛は強いけど
その愛は優しくはなく、「そういうとこやぞ!!」と
いうニュアンスのオチの文章が多かったかな。
面白かったです。
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著者のイラン留学時代の日常生活や、そこで出会った人々の思い出。
仲違いしてしまった人、好意を寄せてくれた人。いいことばかりではなかったようだが、やはりイランという土地とそこに暮らす人々への愛着は深いように思えた。
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テヘランに2年住んだ実地経験から書かれる内容はとても具体的で興味深い。イランの良い点も悪い点も公平に記載。
読了70分