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"貧しい家に生まれ、身持ちの悪い母と姉を見て育ったアイリーン。
彼女はただ一つ、自分に誓っていることがあった──
愛する人とめぐり逢い結婚するまで、純潔を守り通すこと。
だが親友の結婚式で彼を見たとき、一瞬その決意が揺らいだ。
プレイボーイと噂の砂漠の国の首長シャリフがあまりに美しく、
あまりにセクシーで、あまりに尊大だったから。
シャリフはうぶなアイリーンをやすやすと誘惑して唇を奪うと、
いつものごとく強引に彼のベッドへ連れ去ろうとした。
ところが彼女の予想外の拒絶に遭い、酷く困惑したようだった。
翌朝、アイリーンはシャリフから今度は驚くべき提案をされて……。"
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☆4.5
良いR
傲慢放蕩ヒーローのようでいて
本当は責任感が強く孤独を垣間見せるヒーローの
切望感が切なかった~~~
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うーんと、読了後に唸りました。もちろん、良い意味です。
わずか15歳で砂漠の国の国王となったシャリフと、貧しさから抜け出すことのできない一般民のアイリーン。互いにシャリフは国と国民を、アイリーンは愛する母と姉を守らなければという強い責任感を自らに課して生きてきました。出会った瞬間から強く惹かれ合う二人でしが、シャリフは15歳の時、国を救うために高官の娘と婚約しており、政略結婚をしなければならない運命でした。一方、アイリーンは「結婚して夫となる人にしか愛を捧げない」と今時珍しいほど貞操観念の強い女性です。
そんな二人が結ばれるはずもなく、話は二人の間に漂う情熱一触即発の危うい雰囲気を保ちつつ進みます。
しかし、何と最後の最後までそのままで、最後の結婚式の夜のときも結ばれるシーンの手前で物語りは終わりました。
こういう描き方、終わり方も良いなと思わず拍手喝采を送りたくなりました。