紙の本
決意を実行に移した空太が知る現実の壁
2010/04/22 21:26
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投稿者:DSK - この投稿者のレビュー一覧を見る
前巻で「天才はそのセンスと才能だけで結果を出しているのではない」や「漠然としたものでいいから思い立ったらまず行動」などのテーマを空太に託して存分に語ったので、本巻からはキャラを押し出すかストーリー重視かでくると思ったが、どうやら半分当たりで半分外れたようである。目標を見つけた空太が行動に移していく、いわば「実践編」が意外にも幅を利かせており、空太よりちょっと先を行く存在として、前巻でチラ見せだった【青山七海】が本格的に出てくる。当然ながらラヴ要素がセットで付いてくるので、この方面も面白くなってくるオマケ付きである。まだまだ無自覚ながら空太を意識し始めたましろの言動も面白くなっており、実に滑稽ながら微笑ましい夫婦漫才のような空太とのやり取りが笑いを誘う。これに七海が加わり、前巻の空太の後を追うように、ましろの芸術面と生活面の両極端な“真の姿”に驚愕しつつ、さくら荘に仲間入りしていく展開にあって、この「後を追う」ことが今回のテーマの1つになっているのが本巻の肝。空太が進もうとする道筋は、既にましろや実咲が通ってきたものであり、実際に現実という壁に直面し、跳ね返された時に初めてそれに気付く流れでテーマに深みと重みを加味する秀逸な構成である。その意味では、主人公補正もかけてもらえず厳しい現実に直面する空太なのだが、これこそがリアルであり、将来の糧となる「挫折」を示しているのであろう。この挫折から立ち上がることこそが大事だと今回も語ってくれている。また、七海も空太と同様の試練を味わうのだが、その原因が異なるのもニクい演出。こうしてましろと七海の姿に憧憬と安堵という相反する要素を見たことで、今後に悩ましいラヴ展開を予感させつつ「実践編(その2)」へ進むであろう次巻に期待を持たせている。さらには、三鷹や実咲の今後といった群像劇要素も進んでいる。
紙の本
すごく面白い(^o^)
2013/04/01 18:54
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投稿者:callmecat - この投稿者のレビュー一覧を見る
全体評価、4、5っていうのは勿体無いほどおもしろいです。
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やばいくらい、空太が格好良い……!
ゲームの企画コンテストに挑もうと頑張る空太。
彼の本気エンジンにようやく火がついた前巻。
今巻では走り出します。
企画書のイロハから、プログラム言語の勉強、赤坂先生とメイドちゃんによる授業、
それにましろの世話に、美咲先輩の相手に、七海さんの引っ越し……
目標も、プライベートも充実しまくりで、やらなくちゃいけない事は盛り沢山。
そんな中で、失敗を経験した空太が呟いた言葉に痺れました。
一回り大きくなった空太の次巻が楽しみです。
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1巻を下敷きに、格段に面白くなった印象。
青春ど真ん中、ですね。
かませだろうけどななみんかわいいよななみん。
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予想通りのヒトが寮に加入。常識人と非常識人のドタバタと三角関係。ちょっと真面目になってみたりセンチになってみたり。
ちょいと高校生には思えない節もあるが。ダレることなく、いや、面白かった。
はやくも続きが読みたいです。
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挫折感というのは誰しも、何かに本気で打ち込んだ人間ならすごく共感できるはず。いや、人間なら誰しも多かれ少なかれ持ってるはず。そこを刺激してきて、正直泣きました。
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ちょっと詰め込みすぎな気がしなくもないけど、まあ全体としては楽しめました。
1巻で少しだけ登場してきた同級生の子が関わってきたことで話が活性化したのはよかったかもしれません。逆に言えば次巻以降はどういうアプローチでいくのかな? すでに次への火種はくすぶり続けているので問題はないでしょうが、収集がつかなくならないことを祈るばかりです。
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2010 5/27読了。WonderGooで購入。
1巻に続いて一応、ヤマはあるんだけど落ちははっきりしないと言うか、これはあえてそういう風に作ってあるのか。
ライトノベルの主人公が鈍感なのは仕様として仕方ないにしても、空太はちょっとどうにかならないのかねこれ。
七海は完全に目がないかとも思ったけど最後でましろが美咲ポジションになるかも的にも示されたので、そのあたりがどうなるんだろうか。
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<学園の変人たちの集まり『さくら荘』で、天才画家ましろの“世話係”をしている俺。なんとかましろに一般常識を身につけさせようと日々頑張っているのだが、その生活破綻ぶりはやっぱり世話係が必要なレベルだ。そんな中迎えた夏休み、クラスメイトで声優志望の七海が寮に引っ越してくることになる。真面目な七海に“ペットと飼い主”というましろとの関係を隠しておきたい俺だったが、美咲先輩はじめ寮の変人たちは面白がって協力してくれない。そしてあえなく七海に現場を押さえられてしまい―!?変態と天才と凡人が織りなす、青春学園ラブコメ第2弾。>仁と美咲がどうなんのか気になるんだよぉぉ!!ああ‥脇役カップル好きになったが故のこのもどかさよ!ヘルプ!今巻の名言「絵はわたしだもの」「誰でも、人生でひとつは恋の物語を描けるんだって」
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さくら荘に新しい入居者が引越してきてってことで
新入居者七海を中心に話が進みます
1巻よりも格段に面白くなったと思う
ましろが非常に良いキャラしてる
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1巻同様ドタバタメインであるが、常識人の七海がさくら荘に入ってきた事でメリハリが出てきた感じがする。
軽いノリだけじゃなく、物事に本気に取り組むことで「本気は怖い」という深い言葉があったりと面白い。
ましろとの掛け合いはほのぼのするw
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七海の出番が前巻より大幅アップしたけど、個人的にはましろの可愛らしさが急上昇した感がある。度々繰り広げられる舌戦(してるのは空太だけだが笑)がテンポよくて楽しい。電撃の別作品じゃないけど、これも相当青春してるよなー。別に羨ましくなんかないんだからねっ!(笑)
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いやあ、すごくおもしろかった。
これは好みだ!
一巻同様、ましろと空太のボケツッコミが笑える笑える。
何度吹き出しそうになったことか(電車の中なのに)
いや、もう、これだけで楽しすぎる!
でも、この話はそれだけじゃなく、ライトノベルには珍しく、
思春期の痛さをきちんと描いていて、そこがすごくいい。
今回は新たにさくら荘に住むことになった七海と、
空太自身の青春の痛みを描いて、胸が苦しくなるほどだった。
一生懸命頑張って頑張っても、否応なしにぶつかる壁、失敗、挫折。
そんな青春の中での痛みをこの物語は真っ正面から描いている。
そして、けれど、その傷みを、決してそのまま終わらせたりせずに、きちんと彼らがそこから歩み出す姿を描いてみせる。
そこがいい。
そしてそこにはさくら荘に住む仲間たちの気遣いがあって、そんな仲間のありがたさをも描かれるのだ。
ああ、いいなあ。
ほんと、すごくいい青春物語だと思う。
ましろと七海の宣戦布告(?)もあり続きもすごく楽しみ。
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さくら荘のメンツはちょっとずつ進展を見せつつ(先生除く)新たに七海を加えてドタバタする巻でした!ましろの些細な変化が可愛い!
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さくら荘の人々が起こす出来事はありふれたものだが、だからこそ考えさせられる。一巻に続き、才能への嫉妬が綴られているがもう一人のヒロインによって解決された。
ましろの漫画、空太のゲーム企画、七海の声優オーディションなど、登場人物が今後どのような行動をし、結果を出すのか楽しみである。