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『風の影』『天国の囚人』に続く第三部。
第一部から二年後、主人公だった少年は家庭をもち、父親と古書店を経営している。
ともに働く友人のつらい過去が話の中心となるのだが、その過去において関わっていたのが第二部の主人公である作家で、彼の書いた書物のタイトルが『天国の囚人』だったという。
第二部の内容があちらこちらに散りばめられていて、これがこうつながってくるのか、と身震いする。
同時に、今回の不穏なエピローグが、まだ解き明かされていない謎とどう絡んでくるのか、最終章を読むのが楽しみだ。
ところで、作者は亡くなっているし、これまでも続編が翻訳されるのに何年もかかっているし、果たしていつ読めるのかと調べたところ、なんと読了したその日に第四部が発売という情報が。この信じがたい偶然には震えた。
ダビッド・マルティンに手招きされているようなので、早速明日にでも書店に行こう。
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CL 2022.10.4-2022.10.5
「風の影」の続編。
ダビッド•マルティンからフェルミンへ、フェルミンからダニエルへ。
さまざまなことが繋がっていく。
そして4部作ラストの「精霊たちの迷宮」へ。
やっぱりフェルミンとダニエルの友情が好き
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フェルミンの過去、謎が解き明かされている。
フェルミンのために、ダニエルが奮闘するところがいい!!
第一部、二部と絶妙に絡み合っていて、全ての謎が解き明かされていく感じ。
続きは第四部へ、という感じで若干物足りなさもあるが、おもしろかった!
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フェルミンの過去、内戦直後を背景として、前作の『天使のゲーム』における主人公ダビッド・マルティンも深く絡むお話。
フェルミンの過去は想像以上に重たいだろうなと思い、第四作の『精霊たちの迷宮』の後に読んだ。感想としては、順番に読めば良かったと思った。たしかに、著者としては、どこから読み始めても大丈夫なようにしているようだし、実際ドラマみたく順番に見ないと分からなくなるということはない。でも、順番に見て行った方が後々の作品へののめり込み度合いが違ってくる。たとえば、『精霊たちの迷宮』に出てくるマウリシオ・バルスも、『天国の囚人』を読んでからの方が「こいつ…!」って感じで感情移入しながら読める。私は『天国の囚人』を後回しにしたので、『精霊たちの迷宮』で彼がメインで出てくる章では「この人誰?」というふうに、少し退屈してしまった…。そこだけが唯一悔やまれる。
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忘られた本の墓場四部作の三作品め。これまでの作品よりも分量は半分くらいだけどスペイン内戦の閉塞的な時代を描いた部分の陰鬱さはなかなか辛い。一方で後半に日が差したような明るさもあり、ほっとさせるコントラストになっている。これまでの二作品を踏まえる部分が増えてきて、物語の複雑な構造に感心するとともに過去の読書の記憶も問われてくる。
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2022/10/2読了(再読)
『精霊たちの迷宮』を読んでいて、本作の内容をおさらいせねばと、再読。’14年の初読時は、いくつかの謎が謎のままで、消化不良な印象だったが、『精霊たちの迷宮』で伏線は回収されたようだ。
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名探偵ヒマキュール・ポメロ登場!(ババーン)
謎解きの時間です
ほほう、『風の影』四部作の三作目ですか…ズバリ!本当は三部作だったんじゃないですか?
でも、明らかに二作目の『天使のゲーム』がそうでもなかったんで、一作目で大人気だったダニエル&フェルミンを主人公に戻して最終作を前に急遽一冊ねじ込んて人気を取り戻したかった!
違いますか?!
うん、ぜんぜん違ーう!w(名探偵退場)
いやいやいや、なんか色々明かされた!
そうだったんか!っていう
一作目と二作目の謎が明かされあっちとこっちが繫がっていやそういうことなら話変わってくるやん!
そういうことなら『天使のゲーム』★3じゃないやん!
そしてまだ明かされていない謎、新たに加わった謎を抱えて最終作へ!
なんかどえらいことになりそうな予感!
『天使のゲーム』で止まってるマコミさん!ちょっと早計かもよ!