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面白い!
米国サンフランシスコにかつて実在したライトレールに、日本の阪神間の私鉄競合状況をミックスし、サンフランシスコと神戸に共通する大地震による被災も加えた、鉄道で働く人々の群像劇。
メグとシャーロットの二人だけを中心に据えて、彼女たちが働く姿と愛だの恋だのをキャピキャピ描いただけなら単なるラノベになっただろうが、本作は、震災12年前に起きた震災で変化したそれぞれの人生を背景に据えることによって、かなり奥行きのある物語となっている。そのぶん各キャラの個性に関しての踏み込みがやや浅いけど・・。キャラ読みしないからこの程度で十分。今後の話の中で徐々にキャラが立ってくれば良い。
特筆すべきは、電車の運転の描写だろう。これまで読んできた鉄道小説の中でも群を抜いて臨場感に溢れている。音や挙動まで感じられる。
本作はとても面白い作品だ。
続編などと言わず、シリーズ化を熱望するのである。
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んんんちょっと無茶をし過ぎでは!?と思ったけど「乗員の命を預かる」とかそういうことは考えずに「移動手段」としてのみ考えれば爽快で楽しいかも。
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まさか「手動進段」だの「自動進段」なんて文字列を小説の文面で見るとは(笑)。作者さん相当の好き者と見える(^_^;)
そういう時代に設定したおかげで、割と何でもアリな展開にも「まぁそういうのもあり得るよね」くらいに笑って流せる、というのはなかなかふるってるねぇ。
日頃読むタイプの話とはだいぶ毛色が違って新鮮ですた。
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海沿いを走る電鐵に勤務する運転手と車掌コンビの話。
連続短編で、主人公はその都度変わっていきます。
芝居に間に合わせるため走る1話目。
車掌から運転手となった彼の相棒の話の2話目。
突如お召列車にされてしまった3話目。
今でもやっているのか、な現金輸送な4話目。
そうして日常に戻ったエピローグ。
どれもこれも、なかなかにわくわくしてしまいました。
しかしどうしても分からなかったのが3話目。
一体どこに、別の国からの~という説明があったのか。
読み返しても見当たらないので、最後には断念。
見落としてしまったのでしょうか?
現金輸送の犯人はどうするのかと思っていたら
エピローグでちらっと。
まぁ何に付け込んでも、何を手柄にしても
のし上がれるときにのし上がっておかねば
大変ですから、とは思いますけど…w