紙の本
キャロラス・ディーン物
2021/01/30 13:37
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投稿者:honto好き - この投稿者のレビュー一覧を見る
レギュラー陣のギャグがさえている。「死の扉」でも繰り返しギャグがおもしろかったが、シリーズを通じての繰り返しギャグになっていて、より楽しめる。
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キャロラス・ディーンシリーズ。版元はよく変わるが、訳は安心の小林晋氏。
ある夜、知り合いの老婦人から娘婿が自殺したので来てほしいと呼び出されたディーン。警察は自殺と判断するが、そうとは思えないディーンは調査を開始する…
被害者が嫌われ者だったせいもあり、変死事件なのに全体的にのどかな雰囲気で、ディーンの聞き込み相手も一癖も二癖もある人物ばかりで笑いを誘う。彼の探偵活動を快く思っていないゴリンジャー校長や家政婦のスティック夫人とのやりとりも健在。地味で平坦な展開ではあるがしっかりミステリしているし、このシリーズはやはり好き。
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娘婿が自殺したと電話を受けたキャロラスは真夜中に現場のミンコット荘に駆けつける。
警察は自殺と判断するが、幾つか不可解な点が…。
1956年発表と言うことを考えると、トリックはこんなものか。
むしろ張り巡らされた伏線に気付かされる謎解きシーンが醍醐味。
こう言うクラッシックミステリ大好き。
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舞台は英国のカントリーハウス、周囲から嫌われていた娘婿が変死する。警察は自殺と断定するが、ディーンは他殺を疑い素人探偵活動を開始する。
もう、どこを切り取っても英国クラシカルミステリな雰囲気満載で満足、満足。登場人物が全員、良い意味で英国的なクセのある人物ばかりで、行動にしろ会話にしろ「ああ、あるよねーこういうの」感が心地よい。
そして読んでるだけで虫歯になりそうなぐらい出てくるお菓子の数々(笑)(作者も悪ノリしてるのかと言わんばかりに出てくるわ出てくるわ)
謎解きのシーンでの伏線回収の技は安定して素晴らしい。ユーモアの方向性といい、レオ・ブルースはホント私の好みの作家さんです。