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神様にお願いをする時は、「○○に合格させて下さい」とか「○○さんと結婚させて下さい」などというダイレクトなお願い事はしない方がいいと聞いたことがあります。
「私にふさわしい道に進ませて下さい」とか「私にふさわしい人とのご縁を下さい」という祈り方がいいのだと。
神様は未来が見通せるので、もし不本意な結果だったら、将来的には合格しない方が幸せ、その人とお付き合いしない方が幸せ・・・そういうことだったのかもしれない。
ましてや「○○さんを不幸にしてください」などと人を押しのけたり恨んだり貶めるような祈り方は、自分に跳ね返ってくるのだと聞きました。成就しても自分の幸せにはならないんだなぁ、神様はちゃんとすべてわかっていらっしゃるんだなぁ、そしてちゃんとつじつまを合わせてくださっているんだなぁと感じました。
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京都の住宅街にひっそりと佇む、小さな社。血を捧げると願いを聞き届けてくれるというその社に、女たちは何を願い、何を呪うのか。なんともぞくぞくさせられる嫌な(褒め言葉です)物語です。
自分の幸せを願うことは、たしかに人の不幸に繋がるのかもしれません。だけど人を呪うことが自分の幸せになるのかというと……それこそ「人を呪わば穴二つ」だったりするわけで。神頼みもほどほどにしたいものです。
彼女たちが願うことは、きっと誰もが一度は願ったことであるはずなのだけれど。いったい何のために願うのか、方向性がずれて壊れていくのがなんとも怖いです。ささやかな幸せで満足するべきだよね……。
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はじめて読みました。。
毒があって読後感は悪いけど
面白かった。。
特に学業成就は
あるよねー、ってオモタ。。
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下鴨神社の側にある小さな神社.血を流してお願いすると、祈りを叶えてくれる由.6編とも女性の嫉妬を題材とした短編だが、どんな女性もそうなんだろうか.男には分からない世界だ.明日菜と光美、美加子と静香、睦とあや、優香と姉の真美香、奈由とみのり、前者が後者を嫉妬する.最後の話は加奈子が息子と夫に嫉妬する.小さな神社がその嫉妬を叶えてくれる.何かゾッとする読後感だ.
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血を捧げて祈ると、願いが叶うという社がある。
人を呪う願いより、お祈りの方が良いな…
2015年5月26日
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『人を呪わば穴二つ』って言葉が思い浮かぶ本。
自分の血を捧げて願いを叶えてもらう神社は、人への恨みや妬みがいっぱい。
人の不幸を願えば、自分にも不幸がやってくるっていうネ。
でも、面白い本でした。
色んなタイプの人が願いを叶えに来るから、短編集のように読めて読み進めやすい。
装丁の色の華やかさに惹かれて買ったけど、装丁の意味が読み終えるとよく分かって…って感じww
この本も今の時期に出会えて本当に良かったと思える本でした。
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下鴨神社近くの暗い神社に女たちが血を垂らしに通う。女たちの嫉妬・恨み・欲望など、いろんな感情が渦巻く6つの連作短編集。真梨幸子を少しマイルドにした感じのドロドロ感。人間の欲望を上手く描き、読者をゾッとさせる。そんな作品だった。今回は官能小説的な性的描写は無く、ほとんどが恨み辛みがメイン。生きてる人間の恐ろしさ、醜さを思い知らされる事になる。
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京都 下鴨神社の側にある小さな神社、血を垂らしてお願いすると願いを叶えてくれるという。
安産祈願、学業成就、縁結び祈願、家内安全などのタイトルとは裏腹に、女達の嫉妬、欲望、恨みなど呪いが詰まった短編集。
納得のいくものもあれば、非情なものもあった。著者の思考がちょっとわからない。
(図書館)
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2017年、14冊目は、再読月明け。ハズしたくないので、アベレージの高い、フェイバリット作家の一人、花房観音。
京都、下鴨神社近くにある、小さな神社。その社に血を滴らせることで願いが叶うという。
その社に、血を流し願いをした女の話が六編。今回は、そのタイトルだけ挙げておきます。
一、安産祈願
二、学業成就
三、商売繁盛
四、不老長寿
五、縁結び祈願
六、家内安全
どれも、「返(かや)りの風」、「人を呪わば穴二つ」などの言葉を思い起こさせる内容。読後感は、どれもあまりよろしくない。ミステリー要素はほぼないが、イヤミスのソレと近い感覚。しかし、イヤミスでも、官能でも、ホラーでもない、ジャンル分けが難しい、独特な感じ。
全体的に展開やオチはソレ程の意外性や、目新しさはない。その反面、細かい細工や、表現は実に巧み(←この字が似合うと思う)。字数的にも、引用登録していないが、二、学業成就の冒頭、1ページは、季節的にハマっている影響もあり、最高。
個人的には、二、学業成就。三、商売繁盛がお気に入り。ただ、作者の他のお気に入り作品と比べるとインパクトに欠けるかな、というコトで総合評価は、★★★☆☆としました。
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世にも奇妙な物語風で面白かった。ハッピーエンドではなく、ゾワッとする終わり方が多かったが、引き寄せられる様に読み進めた。神社に行くのは女が多いとのこと。それぞれの主人公の想いがリアルで分かる部分もあった。女のあらゆる方面への心情がとてもよく描かれている。もっといろんな女の人生を見てみたいと思った。
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ゾッとするような話。
でも、とても面白かった。
他人からみて救えなかったとしても本人からしたら救いだったのかもしれません。
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3.8女の幸せとは、何かを問う短編集。血を吸う社が女たちの願いを叶えていく。初恋幻想を見事に打ち砕く。