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横須賀藩の留守居役 高田兵衛。
武士の家に生まれながらも、双子という事で、亡き子にならないように、商家に預けられたのに、家督を継ぐ兄が亡くなった為に、条件付きで、武士になる兵衛。
3話からなる。
去年読んで、続きが読みたくなり、昨年暮れから、読み出した。
今回は、何故か、お城の中の出来事でなく、外での出来事。
1話の「お供外し」 藩士田辺と、飯盛女のお松と、、、最後は、心中しか道はなかった。
好きだと、思いこみ、 幸せであると、、、思いこみ、結果は、生きる道が無かった2人に、哀れさと、向こう見ずさを感じる。
2話の「御追放」土浦藩の財政逼迫から、藩士 守口は、妻を離縁、そして、娘も妻の実家前に捨てる。
そのことは、妻の家から、2千両もの借り受けをせよ!との上役からの命令に背く為に、家族に被害を及ばないようにするためであった。
しかし、藩は、亡き者にしようとするために、御追放をすることに。
守口は、武家よりも商人へなりたい希望を、兵衛は、願いを叶えるために、義父にも力を貸してもらうのであり、命を奪われずに、完結して、良かった。
3話の「残る所」は、武士の意地をかけた私闘。
公には、することが出来ないので、頭を悩ますが、、、その施策と、野田安次郎の不意の激闘に、処理をする兵衛は、剣術が、出来ない事を知らせられないで、最後まで、貫き出来たのだが、、、、少し、お披露目してもいいのでは、、、、なんて、思いながら、安次郎の死が、無駄にならずに済んだ事に、良かったと、思いながら、本を閉じた。