投稿元:
レビューを見る
7つの作品が収録をされた短編集。切なかったり、少し甘かったりと幅広い雰囲気を醸しだしている大人の恋愛小説ばかりである。私的に前作の『いそぶえ』の方が好きかもしれない。『哀しいよ』はかなり共感できるものである。かわいそうという言葉が嫌いなので、かわいそうと言われたり、かわいそうと思われるのが嫌でこの作品にはとても共感ができた。
投稿元:
レビューを見る
すごく痛い話。心が痛くなる・・・。だけど心に停滞している期間はすごく短くて、もったいないようなもったいなくないような・・・。読んだけど何も残らなかった。それが作者の思惑ならすごい。
投稿元:
レビューを見る
表題作を含めて、出てくるのは皆、愛されたくて、それなのに愛を得られない女性たちばかり。ハッピーエンドが好きだし、幸薄い、って言葉は苦手。だから、7つの作品のうち、後半の作品に行くにつれて、少しだけ希望の光を見つけられるのを見逃せない。もしかしたら、男は自分からまた女の元に帰ってくるのかもしれない第6話。ガソリンスタンドで、偶然出会っただけのアルバイトの男の気まぐれな態度に、自分の火種をあらためてはっきりと意識する第7話。このあたりが好きでした。
投稿元:
レビューを見る
7つの短編集。
どれもこれも、何だかしんみりしてしまうものばかり。
ほんの少しだけ、救いがあるように思えます。
最後の話は、あの地震だと思ってしまいましたし。
現実で考えると、そこまで留めていた液体の量に
困惑してしまいます。
欲しい! と思っていた立場からすると
ありがたい以外の何物でもないですが。
投稿元:
レビューを見る
短編7編。
ちょっと悲しい恋愛系!?
どれも女が前面に出過ぎて好みではないが、『六本木給油所』なら許容範囲かな。
投稿元:
レビューを見る
哀しいよ、あの海の前で、ストーブ、巣箱、Fountain、ボルケイノ・ホテル、六本木給油所
の、7話からなる短編集。
微妙な男女関係の話。
「あの海の前で」が意表をつかれて良かった。
投稿元:
レビューを見る
火山の麓のホテル、ボルケイノホテルと6作の短編。哀しいよ、あの海の前で、ストーブ、巣箱、Fountain、六本木給油所。
恋愛小説が読みたいと思って選んだのだけど、アラフォー女性、しかもあんまり上手くいってないという作品たち…
文章の雰囲気は好きだったのだけど、終わりの数行は雰囲気で持ってっている感じを受ける。
投稿元:
レビューを見る
全てのストーリーが絶妙に不毛。一応全て「家」とか「宿」というキーワードで繋がってんのかな、とも思ったけど最後の読むと別にそういうわけでもなかったのかな。ジャケ読みだったから期待値どおりくらいの感じ。三十路半ばで独りの女性ってそんな悲観的にならんといけんことかよ、とは思うが…。
投稿元:
レビューを見る
誰かを待っているのか…もう諦めているのか…
期待しては裏切られ、忘れることも出来ず、前に進むことも出来ずにいる…
埋み火のような、消えそうで消えない火種を身の内に抱えた女達の7つの物語。
切ないというよりもどかしく、不完全燃焼のまま読み終えた。
投稿元:
レビューを見る
哀しいよとあの海の前では何となく合わないかなと思って読んでいたけど、ストーブの話しに出てきた主人公が9歳の時に書いた「太井と雪だるま」の話しが琴線に触れてしまってからは最後まで読んで良かったと思った。
投稿元:
レビューを見る
うーん。とりあえず元気が出たり明るい気持ちになる本ではない。ほのかに希望があるのか?微妙なところ。全体的に暗いし、あまり救いを感じない。響いた言葉もなし。
投稿元:
レビューを見る
ボルケイノ・ホテルのお話は、
もう少し私が大人になった時にもう一度読んでみたいお話だなと思った。
今の私は、読んでも主人公やその父親の気持ちが分からなかった。
特に、外国人のスタッフとその父親らしき人が言い合いになっているシーンは「何故?」がたくさんだった。
もう一度読み直す時、私はこの作品がどう見えているのかな?
投稿元:
レビューを見る
個人的に余り短編集を好んで読む方ではないが
何年も前に読んだ谷村さんの短編集が
そう言えば面白かったよなと思い出し手に取った1冊。
恋と呼ぶには何かが足りなそうな女性たちの話を集めた短編。
結ばれなくとも、熱しきらずとも
これはこれで良いな。