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久しぶりのなっちゃんの作品。やっぱいいわあ。
文章に切れがあるし、葛藤があるのです。引用したい部分も多々あります。
会社員の男が失踪する事件が起きて、その周囲の人々を丹念に描いたオムニバス。早くこういう真っ直ぐな人に直木賞をあげてください。
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「俺は俺だ。」にやられた。
ルイの担任の葛藤が一番印象に残った。
父親が犯罪を犯して、失踪してしまう
しかも愛人までいたなんて。
残された母娘の生活が困窮していく様が
せつなく辛いのだが、トータの明るさに
救われた。
どの章の人たちも簡単な言葉や行動が
とれずに後悔するのだが
確かに人生なんてそんなことの連続だよね。
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15/05/23読了
不倫し(しかも複数)横領していた男の、不倫相手、姉、妻、娘…と続いていく話。
たった、それだけ。
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宮下奈都さんの作品、読み終わるまでは、読んでいない間も、その中の物語が頭のすみにある。
賄賂疑惑をかけられて失踪したひとりの男性。
彼のまわりにいる人が、ひとりひとり語る。
少しずつ、時間も経過していて、読後感はすっきり、とは言えないものの、ほんの少し光のさした未来が見えた気がした。
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短編だけれど、一つの事件を巡って関係者の話なので、すべてがつながっている。ルイがしっかり者でクール。トータがほれるのもわかる。
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2015/8/5
弱くていつも笑顔でいる望月さん。陥れられた望月さん。
不倫相手、妻、姉、娘の担任、娘、同僚から見た彼のお話。
ところどころぐっとくる言葉があってメモを取りながら読んだ。
最初は嫌いだった望月さんをラストでは好きになっていた。ラストに向けて嬉しいドキドキが高まって今もまだ少し興奮してる。
名付けの理由、親が健在なうちに聞いておこう。
結婚して子供を生んだら自分が薄くなってしまった
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一人の男の失踪。関係をもつ人々の日常角度の変化、新たな自分への始めの一歩の気づき…の切り取りをクド過ぎないゾーンで繊細に描く。各話進める毎に、突き刺さってくるキーワード・キャストの連鎖が深まっていく。本筋は未完結ストーリー風…これはこれで中々の余韻でしょ♪。
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たった、一言の言葉だけで。
たった、少しの勇気だけで。
たった、それだけで人生が変わってたかも知れないのに。
惚けた事に、最初はそんな人生の後悔短編集かと思っていた。
だとしたら、
負のオーラ以外何も纏ってない。
何話か読み終え、ぱたんと本を閉じる度、
ふうっ~と零れるしんどいため息。
が、読み進んで行くうち、
ばらばらだった薄暗いシーンが
大きな絵の一部であった事に気付く。
全ての悔恨物語が一本の同じ筆で描かれていた世界だったのかと、読後は震えた。
どんよりと厚い雲に覆われた、
閉塞的な世界の中で息苦しさを感じていたとしても、
それを突き破って降りてくる眩しい光線の力強さこそ、人の心と同等のもの、と信じたい。
ラストはそんな光線が何本も何本も降りてくるような画を見た様な気がした。
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はじまりが不吉だったので、まさかの爽やかな読後感に面食らっています。
青春小説なのかな。ミステリーっぽくもあるし‥‥
贈賄の罪を被せられた男を父に持つ娘がメインのヒロインだと思いますが、語り部が違う話が6話入ってます。
それぞれの話の登場人物が繋がっているつくりは好みです。
トータ、という男子高校生が清涼感があって、最後全部持ってかれました。希望が持てるお話です。
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ひとつの事態が複数の人間を暗い世界へ落とした。けれど諦めず、投げ出すことなく、それぞれがそれぞれの方法で進む道を導きだした。全然報われない道だとしても、それが彼女の生き方であり否定するべきでないものだと気づけた。たったそれだけ。それだけで世界の見え方も変わる。
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贈賄に手を染めた弱くて優しい男。
その男を逃がす愛人A。妹。妻。娘の担任。娘。本人。
それぞれの視点での6話短編集。
読みやすくてするすると読めた。
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「たった、それだけ」
何かが大きく変わってしまう時って
たった、それだけの出来事や
たった、それだけと言えるような
ほんの一言がきっかけだったりする
けれど、たった、それだけと言えるくらいの
小さな何かを一つでも守り続けたら、
いつかは辿り着けるのかな、と思えた
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望月正幸に関わる人たちの連作短編集。やはり娘・ルイの登場する章が印象深いです。トータが絡んで、ルイの心を導き出すのは、若いけどなかなか素敵な二人です。
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細かくは2回目を読んで確認したいが
こんな物語もあるんだと
感動と興奮をした。
読み始めて4時間程で一気読み
この著者は引き込みがうまいなぁと
常々思う。すごい。すごいなぁ
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2017.2.5
一気読み。短編かと思いきや一連の繋がりがあった。心理描写とかストーリー展開に引き込まれて、悲しい事実がある中でも最後は希望が持てた。胸をつままれるようなとこもありつつ、どこかあったかい気持ちに。宮下さん初読み、他の作品も読んでみたい。