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何となく本屋で手に取った今作、ここまで面白いとは思っても見ませんでした。
登場人物がとても魅力的で話の構成も素晴らしい。
特にヒロインの葉月さんにはドギマギさせられっぱなしです。アルツハイマーに侵されている名探偵・成瀬秀二郎氏もとてもいい味を出しています。
愛川さんの作品は今作が初。今後他の作品もどんどん読みたいです。
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介護現場を取り扱ったミステリー探偵ものの物語。
ときに、ミステリー小説であるのを忘れる場面もあるほど、介護現場も問題点が描かれていたりもする。
制度やシステム、介護の知恵などについても記載されていて、勉強にもなった。この現場で実際に働く人達にもいい勉強になるかもしれないと思ったり!
そして、名探偵の設定も素晴らしい(ネタバレになるので詳細省く)。胸に詰まるほどの哀しい事件も・・・。
とにかく、おもしろかった!シリーズ2巻もだされているとのことで、はやく文庫化を希望!!
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【内容(「BOOK」データベースより)】
両親の破産で一家離散となった淳は、浅草の元名探偵・成瀬老人宅の居候となる。そこへ偶然ヘルパーとして現れたのが、かつて淡い恋心を抱いていたヤンキーの先輩。中本葉月。淳は葉月のすすめでヘルパーを目指しつつ、成瀬氏の探偵助手も務めることになる。老人介護と本格推理が見事に融合した浅草人情ミステリー開幕!
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【著者略歴 (amazonより)】
愛川/晶
1957年福島市生まれ。94年『化身』で第五回鮎川哲也賞を受賞。トリッキーな本格ミステリを基調としながら、サイコサスペンス、ユーモアミステリ、人情ミステリと幅広く活躍
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身一つで浅草にやってきてヘルパーになろうとする若者、淳。彼の、ちょっととぼけたところ、一生懸命なところ、もやもや一人で思い悩むところ・・・数人分ありそうな側面をひとりでくるくると見せてくれる様子がなんだかおもしろい。
いいじゃん、と応援したくなるときもあれば、うじうじしすぎ、と思うときもあり。
探偵というほどのことはしないし、大家である成瀬老人に頼りっぱなし、だいたいにおいてあまり主張のない柔らかい手ごたえの青年が、果たしてどうにか変わってゆくものだろうか。
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意外に面白かった連作集。こう云う背景のミステリーは初めてで新鮮でした。淳君の成長が微笑ましい。泪橋で明日のジョーとか懐かしい(最近、やまPがやってたが)。映像化に向いてる話と感じました。
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【収録作品】パルティアン・ショット-甘い抱擁の謎-/ミラー・ツイン-双子を襲った惨劇-/シュガー・スポット-愛染明王の涙-