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最後までこの本のからくりに気づかなかったが、分かると驚きを隠せなかった。話がありきたりではなかったので、続きをすぐ読みたくなった。伊坂さんの本を初めて読んだが、彼の話の構成は才能がありすぎると思った。
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「彼は信じている。時を超えて、勇気は伝染する、と。」
帯に書いてあった一文です。思わず手に取ってしまいました。内容は中編が3つそれぞれ独立した物語となっているのですが、すべてを読むと一つの長編のようになります。伊坂さんは日常に有りそうで無いことを書くのがリアルでうまいなあ。最初のPKが一番のお気に入り。
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最近の伊坂氏の作品を読むと感じるのが、彼自身があるモノに必死に立ち向かってんじゃないだろうかという事。可愛らしい坊や(失礼)みたいなお顔立ちで書く文章は凛としていてブレがない。この作品にも彼の強い思いが伝わり、読み手までもが、さあ!行こう!と武者震いしてしまいそうだ。昨日のエレベーターを使わず、階段を上がった事でさえ、どこかの世界で重要な意味があったんじゃないかと妙な勇気が湧くのである。
時系列が繋がっているようでその実…な展開もワクワク。そして会話のやり取りにうっとりとし、またしてもバターのように溶けてしまう。読後、本を閉じたら目に飛び込む表紙の赤マントにエールを送る自分ににやけてしまった(笑)もう、今年を締めくくるのはこの本でいい。…とか言いながら読むけどね(笑)
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3つのおはなしの繋がりを考えながら読むのがちょっと難しかったのですが…頭がグチャグチャに…笑 でも、解説を読んでなるほど〜! と、面白く思えました。
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この本の構成は結構複雑で、私も多分理解しきれてません・・・でも十分に面白かったです。本当はもう1回読めば、もっと理解が深まると思いますが。
伊坂さんと言えば、見事な伏線回収なので期待しちゃいましたが、これはそういうものではないようです。
リンクはしてるけど、何かがちょっとずつ違うっていう違和感。それが「密使」を読むと分かるようになってます。(私は解説まで読んでやっと大体分かったのですが^^;)
独特の言い回しや、会話の面白さはいつも通り味わえますがスッキリ!とした読後感はないかな。
でもやっぱり面白いです。
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私的には時系列がかなり広いなーと思いました。
最初は初期作品のラッシュライフに近いような感じになるのかな~と思いましたら、何度も読まないと理解できないような迷路に迷いこんだ気持ちになりました。
これは何回も読み返して、出来る限り理解していきたいと思います。
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PK?ペナルティーキック?なんて思いつつ、どんな話どんな評価かも知らないで、伊坂幸太郎というだけで注文する。こんな作家は他にはないな。
サックサクとリズム良く進み、油断しているとどこに連れて行かれるか分からないストーリー。
色んな時間を跨いで色んな話が入り交じり相互に関連しあって進む話は、初期のこの作者の作品を彷彿とさせ、最近はめっきり頭の巡りが悪いのでちょっと立ち止まらないと話に整理がつかなくてちょっと困る。
けど、なかなか楽しいね。解説読んでも今ひとつスッキリしないところもあるけど、読み解けたかどうだかよりも、この作家らしい変幻自在さを楽しむ作品なのでしょう。
その内、もう1回読むかな。
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2014.11.23読了
過去と未来といくつもの立場からの話がどうつながっていくのか。読み終わっても取り残された感じで正直すぐに整理はできなかった。ただ、SF的な要素がある本の中では斬新で見事としかいいようがない。またあらためて読み直したい。
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伊坂作品といえば、いくつもの伏線が張り巡らされていて、それが終盤になってひとつに繋がり、あぁ、なるほど、そういうことかぁ、気分スッキリというのが特徴のひとつなのですが、本作は少々趣が異なりました。一度読んだだけでは、頭の中が〝???〟という状態になります。なにしろ、時間を扱った物語なので、お話が現在、過去、未来を行ったり来たり。さらに、同じ話が視点を変えて語られるごとに、微妙なズレがあり、読んでるこちらとしては、変な違和感を覚え、心に妙なひっかかりが生じたりします。でも、これが作者の意図したワナなんですねぇ。時間をかけて、何度も繰り返し、じっくり読み込まないといけないような仕掛けになっています。まだ一度しか読んでいませんが、読み返すごとに新たな発見があり、そうして何度か読み込むうちに、あぁ、なるほど、そうだったのかぁという感覚が、じわりじわりと湧き上がってくる、どうやらこの作品は、そういう策略によって書かれたもののようです。
べそかきアルルカンの詩的日常 http://blog.goo.ne.jp/b-arlequin/
べそかきアルルカンの“銀幕の向こうがわ” http://booklog.jp/users/besokaki-arlequin2
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超能力がらみの短編集。最初の2本はいつもの伊坂っぽい小説だが、終わり方に若干もやもやが残る。最後の1本は、SFとしての設定を細かく説明する「らしくない」作品。それぞれの短編が関連付けられ終わっていくが、それでももやもやする!もう1回読みたい、というか読まないとスッキリしない!
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三編の交わる時空を神の視点で眺める読者は、いい気分になれる、と言える。世界は偶然事象の積分だが、全体は一つの流れを構成しているのだ。
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3編の短編を読み続けると
途中から各話が関連しているような描写が見られて、
「これは読み返すと時系列が整理されて
話がきれいにつながるパターンだな」と
思い込まされる。
と思いきや、途中から不整合が見られて
思った以上に複雑な構成であることを知る。
決定的なのは3話目の話、更には驚くほど
丁寧な巻末の解説である。
3話目を読むと
「これで1話目、2話目の話も違和感なくつながりそう!」と感じるのに、あとがきを読むとそれでも
未解決の謎が残るようで。
今まで読んだ伊坂作品は
伏線が回収され読後感が
すっきりするものが多かったが、
この作品は「伏線のようなもの」が
先入観を与えて読む側を混乱させる。
まさに「『割り切れない倒れ方』をするドミノ」
そのものである。
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伊坂作品には珍しく、「読みながらすべてが繋がってゆくスッキリ感」がない!!そしてそれがたぶん狙いなのだと思う。
パラレル・ワールドってむずかしい。(ちょっと「仁」を思い出した)もう一度読み直さないと。。
それはともかく、この作品によると、人には、勇気を試される時があるという。その時が私にも訪れたら、私は負けずにいられるだろうか?(ひょっとしたら、もうその時は訪れているのかもしれない。私は負けていないだろうか)
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繋がりを楽しめるやつ。
やはりPKがええね。
おお、となる所もあるけどシャープなキレはそこまでないので読んでも読まなくても、どっちでもいいよ。
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「簡単だよ。何をしても大きな影響がないんだったら、子供たちに自慢できる方を選べばいいんだから」
「臆病は伝染する。そして、勇気も伝染する」
「間違いは、それを正すのを拒むまで間違いとならないそうです」
「物理学者たちは、チェスの試合を見て、チェスのルールを探り当てようとしている」
面白いは面白いけど、複雑で難しすぎ。とりあえず解説を踏まえてもう一回読む必要あり。