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抽象的な話が通じる人と通じない人がいる。また、なかなか具体的な話にならないのはやきもきする。職場では役職、経験など立場によって物事の捉え方が根本的に違うことにより噛み合わないのだから仕方がないのだなと改めて気づかされた。じたばたしてもわかりあえるはずがない。最初から違うのだから。具体と抽象どちらもバランスよく持ち合わせていたい。
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2回目の読了。
短いけどいい本。
抽象化はシンプルであればあるほどいいと中に書いてあるがそれを実践している感じ。
進捗報告でうまくやる人とそうでない人の差は抽象化力の差だとつくづく思う。
具体的な事象を知れば知るほど抽象的レベルしか知らない上位層への報告は抽象化しないと伝わらない。
抽象化こそビジネスマンが大切にすべき能力。
国語や数学という本質的、抽象的な学問を学ぶことの重要性は今になって思う。
考え方や思考力を鍛えるには抽象的なことを学び抽象化して表現出来なければ身につかない。
国語: 出来事、人の主張を解釈して表現する力
数学: 事象を「数」という抽象物で表現する力
抽象化と具体化の往復。
ズームアウトとズームインの視点。
最近意識的にやっていることをより上げた本でなかなかの良書。
抽象化とは一言で言えば、要するに。。。と言えること。
それが出来る人は会議でもちょっとした話し合いでも組織-会社経営においても的確な考えを持って発信出来る人であり、いわゆる「出来る人」なんだと思う。
印象的だったのは、
マジックミラーの話(抽象化世界を見えるようになった人は具体世界を見れるがその逆は難しい)
と一方通行の話(一度抽象化世界が見えて来ると中々具体世界に戻れない。一度コンサルを経験すると開発に戻れないという話も頷ける)。
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今まで抱えていた問題やモヤモヤしていた気持ちは、具体と抽象を意識して考えてみると、だいぶすっきりするのかもしれない。苦笑交じりに読む漫画とともに、とてもわかりやすい説明でよかった。
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個人的には読みやすく理解しやすい内容だった。
若手のうちから身に付けなければ残念な中堅社員になることが想定される。仕事をしてるとどうしても具体を重視する傾向になり大きな枠で捉える事が出来ない時がある。職場は抽象を嫌う人だらけなのでこの傾向が強い人は上の考えをくみ取る力がなく、文句ばかりで言ってる気がする。
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上流と下流、コンセプトとユースケース等など抽象と具体の関係にある事柄を元に、両要素間の観点の違いを如実に描写する。同著者の「問題解決のジレンマ」も合わせて読むと、抽象とignorant managementを関連付けてよく理解できる。概念の抽象度を上げ構造化を図る事で「未知の未知」の状態から「未知の知」に至ることができるといったことか。
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2015年の25冊目です。
タイトル通り、具体とはなにか?抽象とは何かをわかりやすく、途中で、4コマ漫画を入れながら説明しています。
一般的に「抽象的なのでよくわからな」と他人から言われたことが多くの人にあると思います。
私もそういう経験があります。
この場合、抽象的=あいまいでわかりにくいものという解釈だと思います。
本書では、抽象の本質的な意味を解説し、むしろ新しい考えや物事の進化のためには、抽象化が非常に重要であると説いています。
この本を読んで、もう、「あんたの話は抽象的でよくわからん」と言われても気分を害さなくてもいいと思えました。
確かに、曖昧でわかりにくい伝え方、表現方法はありますが、それが抽象的だという方は、間違った考え方だと思います。抽象化がなければ、スムーズに話が進まないことが現実には多く、無意識に多くの人は抽象化することで、円滑なコミュニケーシンをしています。
抽象とは、特徴を抽出するという意味で、「枝葉を切り捨てて、幹を見ること」です。個々にある共通の特徴を見つけ出しそれを一括りにできることを抽象化できるといっています。例)
私は魚類について研究しています。は「あじ」「さんま」「タイ」「マグロ」「。。。」といった個別の魚の名前を挙げて説明することは煩雑で、却って相手の理解度を低下させます。
また、具体と抽象にはレベルがあって、どんどん具体方向、抽象方向に進んでいけます。
魚類をさらに抽象化したら、私は、生物について研修してます。となる。具体化は、マグロの中のカジキマグロについてとかになる。
また、抽象化の重要な役割として、関係性を一般化して法則化できることがあります。F=maのように。これがなければ、科学技術の進歩もあり得ませんでした。
さらに、大きな方向性や将来ビジョンを立てるのにも有効です。
わかりやすさだけが求められ組織や社会からは連続的な変化は生まれても、大きな革新的な変化は生まれない、抽象化の概念を持てないと、本質的な変化を見いだせなくなってしまう。
抽象化=分かりにくく悪いことというレッテル貼りは、抽象的な概念構成による本質へのアプローチが苦手な人が創りだしたステレオタイプなのかもしれません。
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考え方に関する本。
一般に、抽象的=分かりづらい ⇔ 具体的=分かりやすい、という対比で捉えられがちだが、具体と抽象の構造を的確に捉え、役割を理解すれば、もっと議論や前に進む、抽象を毛嫌いしないようにしようよ、という提言がなされている。
ある視点に立てば、具体は抽象になり、また別の視点に立てば抽象は具体になる。例えば、やり取りがなぜかかみ合わないのは、それぞれの説明力や情報量の問題ではなく、この「どの視点に立っているのか」の共有が曖昧だから引き起こる悲劇。
これは、プランニング的にいうと、戦略と戦術の話に似ている。お客様への提案が外れたとき、それはきっと見ている世界が違った。プランナーとして、お客様の見ている世界にどこまで迫れるか、そしてそれを踏まえてどこまで超えられるかが肝となのでしょうね。
そんなことを示唆してくれる本でした。
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具体と抽象。
今まさにめちゃめちゃ悩んでいる事象を冠した本書には興味しか湧かなかった。
抽象化することの難しさと汎用性はあるが、それが伝わるかどうかは受け取りての抽象スキルに依存するので、
そこにはやはり再度具体性を帯びさせなければいけないんだろうなと、感じていた事などがまさに書かれていて良かった。
最後の方に抽象化は生きづらいという点も含めて、なんかとっても共感できる内容だった。
僕の中では抽象化するための方法って2つあると思っていて、1つはヘーゲルの量質転化の法則。
これはたくさんの量が集まる事で必然的に抽象パターンが特定されて抽象化される。
もう1つがアウフヘーベン。これは異なる2方向のレイヤーのコリジョンが浄化されて抽象化されるパターン。
どっちの方がいいとか悪いとかはわからないが、この辺かなと思っている。
で、抽象化パターンはいいんだけど、結局今悩んでいるところは抽象化された事象をいかに具体化するかの箇所に悩みがあるのだが、よく考えれば、それってパターンが十人十色なので、本として抽象化できるわけないよな。
でも、簡潔にまとめられていて、とても良かった。
おすすめ。
■目次
序 章 抽象化なくして生きられない
第1章 数と言葉 人間の頭はどこがすごいのか
第2章 デフォルメ すぐれた物まねや似顔絵とは
第3章 精神世界と物理世界 言葉には二つずつ意味がある
第4章 法則とパターン認識 一を聞いて十を知る
第5章 関係性と構造 図解の目的は何か
第6章 往復運動 たとえ話の成否は何で決まるか
第7章 相対的 「おにぎり」は具体か抽象か
第8章 本質 議論がかみ合わないのはなぜか
第9章 自由度 「原作」を読むか「映画」で見るか
第10章 価値観 「上流」と「下流」は世界が違う
第11章 量と質 「分厚い資料」か「一枚の絵」か
第12章 二者択一と二項対立 そういうことを言ってるんじゃない?
第13章 ベクトル 哲学、理念、コンセプトの役割とは
第14章 アナロジー 「パクリ」と「アイデア」の違い
第15章 階層 かいつまんで話せるのはなぜか
第16章 バイアス 「本末転倒」が起こるメカニズム
第17章 理想と現実 実行に必要なのは何か
第18章 マジックミラー 「下」からは「上」は見えない
第19章 一方通行 一度手にしたら放せない
第20章 共通と相違 抽象化を妨げるものは何か
終 章 抽象化だけでは生きにくい
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・具体と抽象。目に見えるものと目に見えないもの。表層的事象と本質。
抽象度のレベルがあっていないと、かみ合わない議論が生まれる。
「顧客のいうことを聞いていては良いものはできない」
「顧客の声が新製品開発の全ての出発点である」
製品でも会社でも社会一般でも、「不連続な変革期」においては、抽象度の高いレベルの議論が求められ、「連続的な安定期」においては、逆に、具体性の高い議論が必要になります。
・人に仕事を頼んだり頼まれたりするときも、その人の好む「自由度の大きさ」を考慮する必要があります。
例えばと具体的に依頼してしまうことで、そのままにしかできないのか?
自由にやってというと丸投げに感じてしまうのか?
・意識的にせよ無意識的にせよ、伊豆から具体と抽象という概念の往復を実践しながら、周囲の「具体レベルにのみ生きている人」とのコミュニケーションギャップに悩んでいる人です。抽象の世界というのは具体の世界と違って、見えている人にしか見えません。したがって「見えてしまった人」が「見えていない人」とコミュニケーションするのは一苦労どころの話ではありません。
・やること(to do)は具体的で目に見えやすいので考えるのが用意ですが、あるべき姿(to be)は、将来のある時点での状態を表すので、このためには抽象化能力が必要になります。
大きな目標があってはじめて個別のアクションが有機的につながり、個別の無機質な行動が意義とつながりをもった生きた行動になっていきます。
・「単語の集合の関係性」を抽象化してルール化したものが語法や文法。いざ文法ができてしまうと、今度はそのルールが独り歩きして、文法に合っていない表現が間違った使い方になってしまう。
→当たり前でしょ、で片づけられてしまって、実は見直したり時代の変化を汲んだり他文化の人から見たらおかしなことでも、当事者らは、ルールを直す、というところに目がむかなくなってしまう。
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本当に世界が違って見える、と思う。
読む前はよくある抽象的、具体的とはの本だと思ってたけど、どのレベルで話すか、理解するか、相手がどこにいるかをつかむために知っておくべきことが非常にわかりやすくまとまってます。
さくっと読めるのも良いね。
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上位目的の設定、上流・下流の人の仕事に対しての抽象度の差から生じるズレなどが興味深かった。
内容もやや抽象的で、実戦に移すか否かの判断は読者に任せているのだろう。
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高次の視点から物事を見ることの大切さを語っている.即物的かつ即時的なものがもてはやされることも多い時代だが,このような視点を持つ人たちのいる環境に身をおきたい.
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自分の抽象レベルが低い分野だと、思考停止する理由がわかった。具体的なことがわかっていないから、何話してるのかわかんないことが多かった。
実際に、入社したての頃は、言語が違いすぎて、わからない部分もたくさんあったし。徐々に抽象的なことがわかって来た。
わかるってことは、抽象的思考ができるってことなんだろう。ただ、これができない人は、昔の自分の状態と重ねながらコミュニケーションしないとなと感じた。
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タイトルだけ見てもピンと来づらいかもしれませんが、思考の本質をといた良書です。
「具体的ならわかりやすく、抽象的はわかりづらい」
そんな固定概念がバッサリと切り落とされます。
イラストや四コマ漫画も沢山あってとても読みやすいですが中身はとても重要なことばかり。
今までもある程度理解していた部分がよりすっきりと整理できました。
これはぜひ読んでおくといいおすすめの本です。
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タイトルの通り、具体と抽象という概念をわかりやすく再整理・説明している本。
今までもやもやしていた点がすごくすっきりした。
目から鱗。
「コミュニケーションにおける最大の問題点はそれが達成されたという幻想である。」という表現にどきっとし、
マジックミラーの説明に大きな納得感を感じた。
いくら話してもコミュニケーションがうまくいかない人とは、抽象度/具体度の違いがあるのだろうと気付いた。
具体と抽象を行き来する重要性はわかっているが、それを探る意味でも重要なのかもしれない。