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北欧ミステリー初挑戦。
後味が良いとは言えないですが、最後は衝撃と納得。
見慣れない登場人物名と役割を覚えるのに少し苦労しました。
また、スプロー島のことが事実なことに驚きを隠せません。
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優生思想や強制不妊というおぞましい事件を、過去と現在から暴き出す。原作は本当に、本当にあまりにも酷い。おまえらは何様なんだ、という憤りに駆られる。
特捜部Qの結束(?)も強まり、アマー島での事件もゆっくりとだけど進展を見せ、ますます目が離せない。
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シリーズ第4弾。
金の月桂樹賞受賞作。
事件の発端は1950年代の、
スプロー島女子収容所にありました。
事件を追っていくうちに、
ここで繰り広げられた、
非人道的で悲惨な出来事が明かされていきます。
今回は本筋とは別に、
主人公がトラウマを負って、
いまの部署に配属される切っ掛けとなった事件に
少し進展が見られます。
また、チームのメンバーふたりのプライバシーにも、
わずかですが触れられていて、
今後ちょっとずつ、
謎めいた部分が明かされていくのだろうなという期待を
読者に抱かせる演出になっています。
スプロー島の収容所は1961年まで
実際に存在していたようです。
かつてデンマークでは、
福祉の名のもとに
優生学に基づいた人権侵害が
あたりまえのように行われていたということに
驚かされましたが、
似たようなことは世界中のどこにでもあり、
いまもそのような状況下におかれ、
苦しんでいる人々がいるかと思うと胸が痛みます。
べそかきアルルカンの詩的日常
http://blog.goo.ne.jp/b-arlequin/
べそかきアルルカンの“スケッチブックを小脇に抱え”
http://blog.goo.ne.jp/besokaki-a
べそかきアルルカンの“銀幕の向こうがわ”
http://booklog.jp/users/besokaki-arlequin2
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過去の未解決事件を洗い直す特捜部Qのローセが見つけていたのは、20年以上前に起こったエスコート・クラブの経営者リタの行方不明事件。同時期に5人もの失踪者がいることに気づいたカールたちだが……→
ニーデが……いいんだよなぁ。応援したくなる。
相変わらず加害者側に苦しい描写はあるし、今回は実在した施設をモデルにしているから色々考えちゃうけど、それを中和してくれる特捜部Qメンバーよ。カールの周りではオンオフ問わず事件だらけだし、ローセの裏側が少しだけ見えて、なるほとなぁ、と→
なったり、あと、アサド!!アサドの謎感が深まり続けるんですがぁぁ!!(笑)
いやもう、今からシリーズ後半の「アサドの祈り」が楽しみすぎる……全て明かされるのかな……?
ヤコプスンやラウアスンが今作もしっかり活躍してくれて嬉しい。
あと、ミカ、最高!ハーディがいい方向に進みそう!
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2023.10.05
日本人は北欧社会に幻想を抱いているというか、抱かされている人が多いと思う。
北欧もやはり欧州だということを実感できる一冊。キャラクターの存在感は安定しているし、ミステリ要素も強い。
しかし、通底するデンマーク社会の闇、病みについてこそ考えさせられる。
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『特捜部Q』シリーズ第4巻の完結編。渦巻く新進政党絡みの陰謀、言葉に言い表わせない程の悲惨な過去、ニーデは復讐を果たせられるのか?カールに魔の手が?息つく暇もない展開で読者を魅了するシリーズの傑作❗
ドキドキ度やハラハラ度は、もしかしたら『Pからのメッセージ』の方が上かも知れませんが、ミステリーなのにデンマークの文学賞を受賞したのは、何だか納得できる気がします❗
シリーズを読み進めるにつれ、ますます特捜部Qメンバーのみんなに愛着を感じさせる、稀有な海外警察小説です♫