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日記みたいで読みにくかったけど、地区大会からは本当に良かった。
不覚にもうるっと来てしまった。
吉岡先生をあっさりと許したりしたら、興醒めだったけどさおりのあの感じがリアルでとても良かった
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まず一言、おもしろかった!
読後感のよい小説。
はじめ、これは若い子向けの文体だぞ、やばい、感情移入できないかも、と思ったけど、すぐに入り込めました。
キャラクターもよい。
筆者は中高生の年代に向けて書いているのだろうな。
イコールそれはすべての大人に向けて書かれている、なぜなら大人はみんなすべてかつてその年代だったのだから。
子供が大人向けの本を読むのは難しいけど、子供にむけられた本は、すべての大人にも開かれている。
大人になってよかったことのひとつは、出会える本が増えたことです。
筆者のつくる演劇、見てみたいなぁ。
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平田オリザさんが、青春小説を書くとは!
高校演劇部を描いた小説。
演劇部で演出を担当するさおりは自分たちの演劇を考える中で、他の高校生が演じている作品で描かれるいじめや進路に悩む姿、誰もが高校生の等身大と思う姿に違和感を持つ。
悩み、語り合いながら成長する…という姿こそが、大人が求めている姿。
自分が何者かで、他人とどう関わりを持つ…その答えは、簡単にコミュニケーションして、分かり合うものではなく、見えないところ、表現できないこと、逡巡と体験の中で少しずつ見えるものだと思う。
現代ではやたらとコミュニケーション能力が求められ、表現できること、元気に論理的にわかりやすく伝えられることがよしとされる。
(Ted的なプレゼンテーションとか…)
でも、生きる中で出会う問い、出来事をモヤモヤとして、言葉にならないことも多いのではないだろうか?
他者とのコミュニケーションだけではなく、自己とのコミュニケーションにも価値があるのではないだろうか。ステレオタイプの高校生への違和感というのは、コミュニケーションや表現のあり方への問いではないだろうか。
小説の中で登場人物たちは一つの作品を作り上げる。その過程に逡巡がある。
いいなぁと、思ったのは逡巡する中で視点や気づきを与えるのが、本や詩や漫画であること。
誰かの物語が心を解放したり、思索を深めていく。
印象に残ったところが、
「(演劇は)スポーツと違うから.みんなが一体になる必要なんてない。どれだけ違うか、どれだけ感性とか価値観とかが違うかを分かっていた方がいい。バラバラな人間がバラバラなままで、少しずつわかり合うのが演劇」
人は多面的であり、多様であり、わかり合うものではない。平田オリザさんのまなざしは、うまく言えない、表現できないこどもたちに優しく注がれているように思った。著者の「分かり合えないことから」にも書かれていたな〜。
私は高校時代は美術部でしたが、美術も同様の逡巡の過程、自己対話の時間で高校生の頃にそんな時間を持てでよかったと、思った。
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私は今大学で演劇をやっています。高校一年生の、高校演劇と出会って少し経って「演劇部は好きだけど演劇を好きになれなかった」自分とこの本を出会わせたい。やりたいことがあるのにいまいち熱中できない自分に嫌気をさしていたところでした。そういえば、大学一年の春、演劇が好きになった頃でした、その頃は演劇が楽しくて楽しくて仕方がなかった。そんなに昔のことじゃないのに、私は一生懸命になっていたことも忘れていました。なんだかわからないものにつまづいた時、また読みたいと思います。
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面白かった。演劇部の全国大会ってあるんだ。青春、ももいろクローバーあってそう。「大人になるということは、人生の様々な不条理を、どうにかして受け入れる覚悟をするこです」
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地方の高校演劇部を指導することになった教師が部員たちに全国大会を意識させる。高い目標を得た部員たちは恋や勉強よりも演劇ひとすじの日々に。演劇強豪校からの転入生に戸惑い、一つの台詞に葛藤する役者と演出家。彼女たちが到達した最終幕はどんな色模様になるのか。涙と爽快感を呼ぶ青春小説の決定版!
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演劇部だったことがありました。
その時に読んでいたら人生変わったかもしれません。
わかりやすくつらい場面とかが出てくるわけではないのだけれど、20ページに一回くらいのペースで、はっとさせられました。なんでしょう、この感覚。
宮澤賢治ってやっぱりすごいのねって改めて思いました。告別、詩からこんなに凄まじいパワーを感じるものでしょうか。もちろん平田オリザさんの使い方が絶妙だという面もあるのですけれど。
映画、どきどきします。
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20150302読了。
苦い勝利とか、戻れない場所とか、重ならない思いとか、とてもうつくしいと思った。
なんとかして映画を観たい。
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押し付けがましくなくて、演劇の青春をたんたんと訴える。高校演劇の問題点をこうやって親しみやすい形でいくつもいくつもあげてくれたのは高校演劇を必死こいてやってた身としては、なにより嬉しかった。
文学というよりも、平田先生の高校演劇の小説としてしか読めなかったけど、本当に貴重で、一読の価値ある。
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「幕が上がる」映画を観終わった後に原作小説を購入して読んだ。眩しい青春まっただなかの高校演劇部のお話。本を読んでいて登場人物が映画のももクロたちに脳内変換されるのはそれだけ映画が原作に忠実で彼女たちのキャラがぴったり合っていたということか。吉岡先生から背中を押され全国大会を目指し始めたところから一気に物語は加速していく。主人公さおりが演劇を通じてたどり着いた答えとは…
映画は映画でよかったし、原作は原作でよいなぁ。演劇ひとすじで真っ直ぐな彼女たちを見ていると爽快感とともに懐かしいような羨ましいような様々な感情を呼び起こされる。今度は「銀河鉄道の夜」を読みたくなった。
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高校生の魅力がたくさん詰まった話。
たとえば、それが、音楽でも美術でもスポーツでも
同じことのような気もする。
要するに彼らは眩しい。
どんなに遠くに行っても、果てには行けない
どんなに近くても人は一人。
だけど、一緒にいる。
こんな話、難しすぎて高校生に理解できるのだろうか
と、思う人がいるなら
わかっていないのはテメェだと言いたい。
高校生は、大人が思っている以上に
複雑で、深くて、
そして、素直。
だから、眩しい。
そして、私は映画館にむかう。
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偶然に聞いていたラジオにカントクがゲストでおしゃべりしていて、それで興味がわいた。劇場へ映画を観に行った。良い印象の映画だった。ももいろクローバーZについては特に思い入れは無いのだけれども・・・図書館で単行本を見つけて読みだした。原作を映画を観た後で読むと違う点がわかっておもしろい。原作には男子の先輩や後輩なども出ている。
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著者の作品をひたすら読んでいく中の一冊。
新書などが多かった中で小説はどうかな?と思っていたのですが、
グイグイと引き込まれる☆
運動部だった自分も、思わず高校演劇、自分もやっていたらなぁ、
こんな面白い世界があったんだな。
そんな風に物語の世界、そして演劇の魅力のとりこになってしまう作品です。
小説なんだけれど、物語の言葉のなかで、
これから抱えて行こう!そう感じる言葉がいくつかあり、
言葉の響きの美しさも味わえる一冊でした。
中高生に読ませたい。と帯には書いてありましたが、
大人にもぜひ読んでもらいたい一冊。
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さわやかな読後感で面白かった。
高校演劇部の青春小説だけれど、部長のさおり視点で物語が進むことによって、とても身近に感じられる。
パッとしなかった演劇部の前に現れた「学生演劇の女王」こと新任美術教師・吉岡先生の指導により部員は演劇にのめり込んでいく。
刺激を受けて自分で考え、どんどん夢中に、一生懸命になっていく姿が微笑ましく羨ましかったです。
大会前日の夜に女子4人でまったり夜空を見る場面が好きでした。
銀河鉄道の夜もちゃんと読み直そう。
国語のお爺ちゃん先生(滝田先生)が言っていた「そういうモヤモヤしたものを言葉にしてくれるのが文学や詩の仕事です」、「大人になるということは、人生のさまざまな不条理を、どうにかして受け入れる覚悟をすることです」という言葉が胸にきました。先生の授業受けたいです。
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主人公の視点で淡々と物語は進行するんだけど面白かった。演劇部で劇を作る過程は何度も何度もやってきたけど、それを思い返して二倍楽しかったかもしれない。2015 3.21読了。そのお昼に読み終わって、午後高槻で映画見ました。映画もそれなりに面白かったけど、映画には登場しないわび助くんは、やはり必要。吉岡先生の黒木華さんは圧巻でした。