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久々に小説が面白いと感じた。
モノノフなので、登場人物が全てイメージしやすかったのもあるが、描写がすごく伝わるのも大きい。
こんな高校時代過ごしかったかも。
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高校演劇部が舞台の青春小説。ストーリー大枠はベタな部活ものだけど、役者として演じること・演出の面白さや、「演劇」という一つのことに夢中になる姿がとても魅力的に感じられた作品。
あと、物語の中で、劇中劇「銀河鉄道の夜」や谷川俊太郎の詩が登場するのだけど、宇宙と個人とを対比させた表現がとても壮大で心に残った。ももクロ主演の映画もとても面白かった。
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映画を観るまでは・・・と思ってた小説を
一気に読破しました。
先日観た映画の原作の文庫です。
なんと初版は2012年でして、
発行当時も少し話題になった本らしいです。
と言っても自分は寡聞にして知りませんでした。
さて、映画を観てから読んでみますと、
やはり原作の方が魅力的に感じましたね。
順番は間違ってなかったです。
映画では不自然に映った女子だらけの部活、
高校生なのに恋愛模様ゼロで描かれること、
そしてやはりアイドルならではの演出、
いずれも本筋とは無関係で不要なものだったな、
と本作を思って改めて思わされた次第です。
また、ラストシーンやエピローグがしっかりあって、
物語としてもしっかり着地してるのが嬉しい作りです。
読み終わった後の爽快感は素晴らしいものがありました。
色々な詩や物語が挿入されるのですが、
その中でも宮沢賢治の『告別』という詩が
おまへ、おまへと語りかけてくるその詩が
どうにもこうにも刺さって仕方なかったです。
これは物語の本筋と相まっての効果だったと思います。
ひさびさに星5つの本ですね。
ぜひ平田さんにはまた小説を書いて欲しいものです。
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映画化の存在を知らなかったので映画は観ていません。
自分自身は体育会系で過ごした青春ですが、もし10代の頃に本書を読めていたら間違いなく演劇に興味を持ったと思う。
読みながら嫌な気分になる事もなく、優しい口語調で綴られていく物語。
高校生の繊細な感情や不安感、舞台にかける想いが伝わってきて「幕が上がる」時は心地よい緊張感を共有していました。
映画版も観てみようと思います。
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映画「幕が上がる」を観た後に、読みました。
実は、映像作品をみてから原作小説に戻るのはとても苦手で読まないつもりだったのですが、先輩から平田オリザさんの文体が素晴らしいという話を聞き一気に読んでしました。
主人公の一人称視点で物語が進みながらも、セリフや台本が織り込まれていく様は、まるで普段の生活と観劇を行き来するようでとてもドキドキ。
最後に見えてくるテーマを自分なりの言葉に置き換えると、『近づけば近づくだけ、同じにはなれない、そのほんの少しの違いに悩まされる』っていうことに似ているなと思った。
(本当はそれが"個性"で、素敵なことなんだけれども。)
そして、俺も『祈ること』と『願うこと』の違いを考えてみようと思います。
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ももいろクローバーZ主演で映画化された平田オリザさんの小説。映画観てから読みました。個人的にはこの順番でよかったと思います。
平田オリザさんは口語にこだわっていらっしゃる方なので、小説でもそれが引き継がれています。そして、圧倒的なリアリティとして生きています。
そう、リアルなんですよね。
青春ものとして多くの人々に受け入れられる内容だと思います。
でも、それ以上に、演劇に携わったことのある人間の心をこそ打ち、「なんで芝居が楽しかったんだろう」ってのを思い返すことができるリアリティ。
本番までの焦りとか、開演前の緊張感とか、本番中の一体感とか、空気感の描写が上手いっていうだけではなく、生の声として心から共感できる小説でした。
芝居やってて、この物語の登場人物と、想いを共有できることを、ちょっとうれしく思う。そんな感じの物語でした。
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主人公の気づきや発見が弾けたように伝わってきて面白かった。
あと吉岡先生への感謝だけじゃない気持ちが終盤は原動力のひとつになっているのがすごい。
しかしさわやかな小説だ。
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高校生演劇部の話
ヒロインの一人称に見せていろんな角度から演劇部の日常を描写する
わかりにくい所もあったが、一緒に過ごしているようなドキドキ感が盛りだくさん
ももクロが映画化したのですね、見そびれたけどいつか見たい
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一気に読んだ。おもしろかった。
やっぱりオリザさんの書くものはけっこう好きだなぁ。
主人公が淡白というか、あせらない。そして素直。オリザが今まで関わってきた高校生にこういう子がいたんだろうなとリアルに想像できる。でも、冷静さや建設的なメンタルはオリザ自身を投影してる。オリザさんは根っから演出家だもんなー。俳優主人公にはならないよなー。
強く感情的な内面描写がほとんどないから、とにかく爽やか。さらっとしてる。今の子達が(ふだんそこまで本を読まないタイプも)こういう小説をすごくおもしろいって言ってることが、なんだかおもしろい。単に読みやすいからかも知れないけど。
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高校生演劇のお話し
ももクロ出演で映画になったので有名
平田オリザは学生の時に児童劇の脚本を書かなきゃいけなくて、資料として読んだ中にあったなぁ
説明的ではない、日常生活でのリアリティのあるセリフというものを学ばせていただきました
ただ、自分がそう言ってるわりには小説では説明が多すぎないか?まぁ、小説なのでいいけど
よくある青春部活モノだし、ストーリー展開もオーソドックスなんだけど、王道だからこその良さがあるよね
「等身大の高校生」をえがけているのではなかろうか
何かモヤモヤを抱えながら明確な答えはないもの、そして焦燥感、思い込みの達観など、若さだなぁと思ってしまった
あと、銀河鉄道の夜をもう一回読み返したくなった
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読書部課題図書その25。
わたしが演劇好きということを差し引いてもすごくおもしろかった。作中劇が「銀河鉄道の夜」なのもよかったです。
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群馬にある高校の演劇部が舞台。地区大会に敗れ3年生が引退することになり、自分たちの代が部を牽引する場面から始まる。先輩たちが果たせなかった地区大会優勝を目指そうとした折、演劇部強豪校から転校生がやってくる。
ひとつの目標に向かって真剣に悩み、考え、一途に挑む等身大の女子高生たちの青春記です。
大会に向けて選んだ題材は、宮沢賢治の『銀河鉄道の夜』。この名作をどう彼女たちが舞台にするのか興味深く、工夫を凝らした演出で挑んだ公演の様子はまるで目の前で行われているように場面が頭に浮かび、手に汗握りながら没頭しました。10代ならではの壁も垣間見え、少しづつ着実に成長を遂げていく彼女たちの姿は心強く、眩しく、羨ましくも感じました。
平田オリザさんの別の作品にも手を伸ばしたくなります。
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高校演劇のことが少しだけわかった。
全国に行くまでに2年かかる厳しさ。
それから、ひとつの劇は
台詞の一言まで追求したり、
体力つけるために走ったり、
そういう努力を繰り返してやっと
できあがるものなんだな、と。
学生時代って本当にかけがえがない。
こんな部活もあるんだなぁ。
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何者にもなれない自分が嫌いだった
演劇はやっと見つけた宝物だった
一生懸命に生きれば人にやさしくなれるのかもしれない
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演劇にのめり込んでいく高校生の姿を描いた青春小説。作者が実際の高校演劇部の実情を知っているだけあってかなりリアル。
ここまで何かひとつのことに夢中になれるのは中高生の特権。高校生になるとアルバイトをするのもアリだろうけど、その時にしかできないことを一生懸命やる時間があってもいいんじゃないかと改めて思った。