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チョイスした動機は他の方のこの本の感想を見て興味を持ったため。現役劇作家の方が書いているため、演劇に対しての描写が詳しい。それでもって物語のキモである「銀河鉄道の夜」をこれまで読んだことが無い点に反省。さらに自分も劇中の高橋さおりみたいに「人の気持ちを汲み取る」という点が苦手なので、ワビスケのさおりへの想いも気が付かなかった。自分の中では知らない部分が多く自己嫌悪しながら読み進めたが、演劇にかける青春物語として興味深く読むことが出来た。実写映画化されているみたいなので、機会があれば見てみようと思う。
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平田オリザさんは初めて読んだけど、はまりそう。
青春小説だから青臭いというわけでもなくて。
演劇の世界を垣間見られたのも楽しかったし、何よりも後半の高揚感。
続編が出ればいいのに。
部長とわび助の関係も気になる。
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地方の高校演劇部を指導することになった教師が部員たちに全国大会を意識させる。高い目標を得た部員たちは恋や勉強よりも演劇ひとすじの日々に。演劇強豪校からの転入生に戸惑い、一つの台詞に葛藤する役者と演出家。彼女たちが到達した最終幕はどんな色模様になるのか。
涙と爽快感を呼ぶ青春小説の決定版!
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私たちはどこまででもいける。
単行本で以前読んで再読。まるでこれ自体劇みたい。「等身大の高校生」は,どうしても大人から見たら,等身大じゃないんだろうけれど,実際高校生でこれを読んだらどう思うんだろうか。リアルだと思うんだろうか。宮澤賢治『銀河鉄道の夜』は色々イメージが膨らむ好きな作品のひとつ。使われ方が好きだ。
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高校演劇部を舞台にした、青春小説。いや〜あつかった!こんな時代を送りたかった。おじさん、おばさんにこそ読んでもらいたい!
いや、子供にも読ませてあげたい。
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映画は見ておらず、著者の関わった作品も拝見していないため、この小説が初めてです。
演劇をしたことがある人なら共感する部分が非常に多いのではないかと思います。弱小演劇部で、顧問が演劇経験があるわけでもない中で、どこまで本気で芝居を続けて何を目標にして行けばいいのか、部員がバラバラであるというのはとてもよくありがちでしょう。かと言って仲が悪いわけではなく、部員の仲は良いというのはこの演劇部はとても良いところだとは思いますが、そのぶん雰囲気を悪くしないために本気になれないというのも切ないところです。
主人公目線で語られてはいますが、割と淡々と語られていくので、物語も淡々と進んでいきます。 主人公の人柄というのが自分にはいまいち伝わってこない部分があり、ちょくちょく疑問に思う箇所がありました。先輩のデートの誘い方が不器用なのは確かにその通りですが、1月2日に初詣に行くのがそんなに問題があるでしょうか? 相手を待たせてまですることではないかもしれませんが、献血をすること自体もとても素晴らしいことだと思います。 研修で泊まった施設で出る晩御飯のちくわが揚げてあっても別にいいと思いますし、友達のお母さんがサンドイッチを作るのがとても上手だという話をしている時でも、そんな人がなぜ独り身なのかなど、 基本的に一言多いような感じがしました。このような主人公に対して、別に不愉快とまではいかなかったのですが、かといってみんながそこまで信頼を寄せるにいたる部長なのかというのは多少疑問が残りました。
その他にも、お酒を飲んだり、シングルでとっているであろうホテルに二人で泊まるなど気になる箇所もありました。
高校の演劇部は二人上手い人がいればなんとかなるというのは本当にその通りです。演劇部にかかわらず誰かが自分を犠牲にして本気で旗振りをする人が一人でもいればなんとかなると言うケースはそれなりにあります。ただそれで本気でやっている人が納得の行く仕上がりになるわけではないですし、消耗するばかりでそれなりのものしか作れず、本気の人が本当にやりたいことにはなかなか近づけないものです。
演劇はスポーツと違って、みんなが一体になる必要はないというのも確かにそうだなと思いました。チームワークが必要ではあるのですが、スポーツというより野球とは、かもしれませんが少しその辺りは違います。
吉岡先生のキャラクターはなかなか好きです。お芝居に真剣ではあるのですが、変に情熱を振りかざすような、生徒たちのスペースにズカズカ入り込むような感じではなく、もし自分が高校生の頃にこういった先生がいたらよかったなという感じはあります。また対比として書かれているので仕方ないのでしょうが、溝口先生もとてもいい先生だと思います。うざったい人、演劇の深いところが理解できない浅い人というような書き方になっているのが少し引っかかりました。
吉岡先生は本当にぶれていない人で、だからこそ目標をどこに据えるか、県大会に出るかどうかというのを部員たちを呼んで聞くことができたのだと思います。芝居に真っ直ぐだからこそ、芝居の良い面も悪い面も体で知っているからこそ出てくる考え方だと思いました。
ちょく���ょく吉岡先生に頼りすぎだという描写があったのでそういった伏線だというのはわかりますが、それにしても元々有名な女優で今でも芝居が好きでありそうな人が元の世界に戻るということが、そんなにショックなものでしょうか? 確かにこんなタイミングでいなくなってしまうのは不安だというのはよくわかりますが、女優に戻るなんてすごいと興奮する人が一人もいないと言うのは少し違和感です。裏切りだとまで主人公が感じるのがいまいち理解できず、同じ芝居に携わる人間だからこそ理解できるのではないかと思っていたので、手紙を読まないで捨てようかと考えるほどショックだというのはちょっとよく分かりません。
芝居のシーンの描写についてはさすがという感じで、舞台の情景が浮かび上がってきます。実際に一つのお芝居を観たような気分になってゾクゾクしました。
自分としては大会のシーンで最後でもよかったような気もしますが、後日談は後日談で微笑ましいものがありました。本当にいつか主人公が舞台演出をした舞台に吉岡先生が出演する日が来ると良いなと思います。
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(01)
青春に涙する.高校生に戻り演劇部員としてやり直したくなる小説である.
高校演劇の機微(*02)が描かれるとともに,現代における演技や演出の問題にも触れられており,演劇入門としても読める.
また,演劇についての小説ではあるが,セリフの掛け合いは分量としてそれほど多くを占めることもなく,主人公のひとり語りが地の文をなしており,そのモノローグの爽やかさも本書の魅力のひとつであろう.
(02)
宮沢賢治の「銀河鉄道の夜」に彼女ら彼らのそのときの思いが重ねられる.暗い客席の中の光として浮かぶ舞台が想像され,星たちの空間と時間が高校生に委ねられた情景が涙を誘う.
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ももクロが演じるから云々とは関係なく、演劇と表現ということについて上質のイントロダクションだと思う。一つのセリフ、一つの場面が、全体の空間と流れの中でどのような意味を持つのか。一つとして無駄な要素もなく、それでいてコミュニケーションあるいはメディアパッケージとして全体が整っていなければならない。とてつもなく複雑な作業がシナリオライティングであり、演出であり、演劇である。
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ももいろクローバーZの皆さんが主演で実写映画化された青春物語です
ぜひ高校生に読んでもらいたい一冊です
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主人公がひたすら語っている体の小説です。演劇に関して突っ込んだ部分迄書かれているので時に置いてけぼりになりそうになりますが、勢いと熱さと若いパワーを封じ込めたような本になっています。主人公が本当に存在して語っているようで、作者の顔が浮かんでこないのがとても良いです。
小説の流儀としてどうなのかは興味無い人なので、大変楽しんで読みました。
って、平田オリザっていう名前だから西洋ポイ顔の女性かと思ったらおっさんが書いたのですか?!それくらい女子高生感が無理なく出ておりました。
青春から縁遠くなってきたおっさんにもアピールする本です。
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高校演劇が舞台の本当に演劇一辺倒のお話
ひとつの芝居を作ることにストイックなまでに演劇に打ち込む高校生の姿勢とひしひしと伝わってくる演劇への熱意に感化されて、読んでいる自分の手にもグッと力が入ってしまう。
舞台上でのシーンは緻密で、一挙一動にこっちまで緊張感が伝わってくる。
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典型的な女性が書いた本。一人称で、主人公は心の中で色々なことを取り留めもなく考えており、それが読者に筒抜けパターン。こういう語り口が一番苦手です。だらだらと考えていることや行動がいちいち書かれているので読みにくいところもあり、イライラしました。途中までは。
主人公が考えている不必要とも言える雑音は、後半になるにつれて徐々に無くなっていきます。最後は完全に演劇のことだけになる。その叙述によって、主人公が演劇に夢中になり、真剣になっていくという心情の変化を見事に表しています。それを狙っているのかは分かりませんが、いずれにしても素晴らしい作品です。とても面白い本を読んでしまったので、次の本を選ぶのにめちゃくちゃ悩みます。
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自分が高校演劇をしていたこともあり、舞台に臨むまでの臨場感などにとても共感。ストーリーとしてはやや上手く出来すぎているような感もあったが、主人公・さおりの心の声がストレートに響いてくるのがよかった。脚本を織り込む手法も好き。映画の影響もあって、どうしても登場人物がももクロの5人に重なってしまうのがちょっと残念かな。
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高校演劇についての話。
正直なところ、これまで演劇部に明るいイメージがなかったのですが、随分印象が変わりました。私が普段目にするドラマ・映画・舞台につながる道の一つであるわけですよね。高校生のアツい部活の一つなわけです。
セリフ一つ、動きやタイミング一つにとてもこだわっているんだなぁと、(正に)舞台裏を知ることができました。
話自体はかなりサラサラ流れていきます。ラストシーンをどう変えたのかな?と興味深く読み進めました。
あのラストは、誰にでも(=観客)当てはまる普遍的なセリフであり、自分と友人との話であり、もうすぐ離れ離れになる三年生四人の話であり、吉岡先生と演劇部の話であり、そして、自分と自分との話であると思いました。
この演劇を実際に演じてほしい!是非とも観たい!と思います。
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高校演劇部を舞台にした青春モノです。スポーツでも文化系でも、熱中している高校生が主人公だと、キラキラ輝いて本当に楽しい!そして平田オリザさん。小説は初めて読みましたが、さすが演出家だけあって、登場人物のキャラクターが際立っていました。映画にもなっているようなのでぜひ見ます!
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演劇にかける高校生たちの熱量がひしひしと伝わってきました。舞台関係の人しか感じることが出来ない緊張や、静寂、感嘆、澄んだ空気みたいなものを私は現実に体感することが出来ないのだろうけど、すごくその場に居たい気持ちになりました。ラストの疾走感がくせになります!