紙の本
チェックリスト代わりに使える
2015/09/29 12:55
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投稿者:editech - この投稿者のレビュー一覧を見る
タイトルはキャッチーだが、内容はオーソドックスな文章作法本。一通り知っておきたいことが載っているのでオススメ。
個人的に注目したのは、大堀壽夫『認知言語学』や尾谷昌則・二枝美津子『構文ネットワークと文法―認知文法論のアプローチ』を使って文法的な説明をしている箇所。応用認知言語学としての試みも面白い。
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ビジネスの、特に顧客への広報文などで、伝わりやすく、失礼のない文章をどう書けばよいのか。まずい原文と改善内容が例示されており、分かりやすい。部下の指導よりも自分自身の課題に気づかされた。
テクニックも参考になったが、傾聴力、分析力、想像力のための5つの質問は意識したいと感じた。
1.読み手にどのような行動を起こしてほしいか?
2.読み手は誰か?
3.その人は、どのような状態でこの文章を読むのか?
4.どのような情報が必要なのか?
5.どのような感情を持ってもらいたいのか?
15-216
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ビジネスシーンを想定した実用的な文章指南書。
直接の否定語ではないが、相手を非難するニュアンスがにじみ出る「隠れ否定語」の考え方は、クレーム対応にも役立つ。具体的には、「通常は〜(だがあなたは異常)」「一般的には〜(だがあなたは例外)」「いまだに〜(早くしろ)」などは、暗に相手を非難する “余計な一言” であり、使わないようにすべきと。
読みやすい・理解しやすい文章の基準として、ISO9241-11やJIS X 8341-3、日本語能力試験N1の出題基準などのオーソライズされた基準を引用しており、客観性が保たれているところも良い。そういう規格があることも知らなかったので勉強になった。文章の読みやすさを判定するツールや、Wordの校正機能の活用方法も紹介されている。
筆者は元公務員ということもあり、公用文の書き方と、一般的に読みやすいとされる書き方の違いについても触れられている。同僚公務員の中には、「厳密に定義された法令の文を引用しとけば間違いない」と誤解している人もいるが、そういう人にこそ読んでもらいたい。
「は」と「が」の使い分けや、「に」「へ」「まで」「から」の使い分けの説明で、認知言語学の理論を援用している。学生時代、生成文法を学んだ身としてはちょっと嫉妬。
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ビジネス上で使える文章の書き方の本。
私は同時に「ビジネスに適した言葉の使い方」も学んだ。
これを読んだおかげで、直近に参加したイベントで
初対面の人と自信をもって連絡が取りあえた。この本は偉大だ。