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元外交官の佐藤優の著書。日経広告で気になって図書館で借りた。タイトルほどズルさは感じない。
以下メモ。
●お前嘘をつくなというと喧嘩になるが、お互い正直にやりましょうといえば角は立たない。
●競争に身を置くときでもその世界とは別の価値観、全く違う世界を持っておく。複線思考はリスクヘッジでもある。イスラエルの諜報機関でも、スパイになる人間はもう1つの仕事を必ず覚えさせる。
●「孤独は人を賢者にする」昔から偉大な思想や哲学、文学や芸術のひらめきは、孤独な思索や時間の中から生まれた。
●真面目な話は酒の入らない席でやり、酒が入ったらバカ話に徹する。
●交渉も接待も、相手の喜ぶことを知ることは大切だが、それと同じかそれ以上に、相手がいやがる言動、不愉快になる話題を知っておく。
●偏見や差別意識の中から生まれた失言は根が深い上に、本人は正論を言っているという自負があるからタチが悪い。
●数字を毎回出す人、専門知識や特殊能力がある人は組織の中で多少の意見も許されるが、言い方が非常に大切。たとえ論理的に正しくても上や会社を否定するような提案の仕方では敵を作る。どんなに会社に必要な人材でもいずれスポイルされる。
●意見をする際の大義名分として便利な言葉。「士気」「利益」「効率性」。「今のやり方でなくこのやり方なら部署の士気があがる」「こう変えれば効率が高まる」自分のために意見を言っているのでなくあくまでも組織のために意見を言っている話し方なら聞いてもらえる可能性はある。
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約束を破らない
恩を仇で返さない
失言しない
酒に飲まれない
時間に遅れない
時間に追われない
当たり前のことをちゃんとやることだなと思った
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もう少し硬い哲学的考察の入った本かと思っていたが、予想より柔い本です。
■頭で考えない―理論+直観力を利用する
■失言しない―「偏りのないこと」「やわらかい思考」という教養を身につける
■上下関係を軽んじない―趣味の肩書を持つ、複数の価値観を持つ
と言った点は参考になった。
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『人に強くなる極意』(青春新書)の続編です。ビジネスの現場で役立つ対人関係のテクニックを紹介しています。
前著同様、わざわざ著者が書くべき内容とも思えず、期待外れでした。著者にはもっとじっくり腰を据えた仕事を期待しています。
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うまく生きるための処世術について書かれた本。「ズルい」というと狡猾な世渡り上手的な印象があるが、この本ではそういった面よりは、至極真っ当に生きる方法が書かれている。「人と比べない」、「嫌われることを恐れない」、「問題から目をそむけない」など、普遍的なテーマについて、元外交官で鈴木宗雄事件で長期間拘留されるなどの特殊な経験や自ら信仰するキリスト教的視点などを交えながらわかりやすく書いている。バランス感覚もある著者なので、内容には納得できる部分も多い反面、「佐藤さん、ちょっと多筆すぎて内容が薄っぺらくありませんか?」と思わなくもない。もっと切れ味鋭い切り口を見せることができる人だけに、そこがやや残念か。
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「直感力」つまり「違和感に気づく力」がないと理屈だけではズルく生きていくことはできません。
「違和感に気づく力」は「観察力」が必要です。
「観察力」は切羽詰まると身につくのかもしれません。
著書ではロシアやイスラエルといった史上大きな危機を経験した国の人は「直感力」に優れているとのことです。
この本では僕の好きな飲食店経営の方に批判的な書き方になってました。
根性論というか努力すれば全て上手くいくという論調が著者は好きではないのかもしれません。
僕はどちらの著者も好きでよく読みます。
要は休みとかバッファを入れないと息がつまるということですよね。
バランスです。
「受けた恩は石に刻みかけた情けは水に流せ」
僕は子供達にもこの言葉をよく言います。
人から受けた恩は倍返しでちょうどいいのかもしれませんσ^_^;
「スーツ姿に弱い日本人」
僕が夏もスーツとネクタイなのはこれが理由でもあります。
クールビズやなんやといってもやっぱり日本人はスーツを信用するしスーツに弱いんやと思います。
自分がそうなだけに余計そう思います。
この本も自分の生き方にとても参考になるものでした。
前著「人に強くなる極意」と同じく良い本でした。
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複線思考はリスクヘッジ。インテリジェンスの世界でもそう。スパイ以外にも他の仕事をする。多いのg亜ジャーナリストと学者。ジャーナリストなどは4,5年訓練を積んでしっかりした記事が欠ける本物にする。そうやってカムフラージュになる。1つの価値観だけにとらわれないので精神的な余裕が出来て、それが本来の競争でも強みになる。将来的に競争に敗れても、それを新しい自分にお世界にできる可能性が残る。
いきなり大きな問題に立ち向かい、国や政治を変えてやろうと反対運動を組織化して大規模デモをするよりも小さなコミュニティの中で一緒に問題と向き合っていく。
本業で成果をあげている人は、仕事の中で異業種の人と強固な人脈を作っている。
教養がある人かどうかを見抜くのは偏見と差別意識が少ないことをポイントに判断すればまず間違いない。
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タイトルには「ズルさ」とはあるが、紹介している技法はそんなに悪どいことではない。
無駄な争いや対立は避け、自分の身に降りかかる問題を楽観視せず、冷静に対処せよ、という話。
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佐藤優による、生き方の指南書。月刊Big tomorrowの連載「佐藤優の人生修行」に加筆・再構成したもの。著者の豊富な経験に基づく、力強い文章に共感できる点が多い。ハッキリとした意見を述べていることに好感が持てる。
「最初から競争をしない人の中には、負ける自分を認めるのがイヤで外れている人もいます。そういう人の中には、一見飄々としているようで、実は人一倍自尊心が強く頑固な人物もいる。そんな人物の心の根っこには、深いニヒリズムが潜んでいる場合が多いのです。それは、本当の意味で突き抜けた人物とは言えない気がします」p26
「仕事ができる人は総じて理屈や理論でガチガチの人ではありません」p71
「僕自身、何もしない時間を大切にしています。本やパソコンを開くこともなければ、メールも見ません。その間は思索にふけったり、いろんなことを追想したりする。はたからは何もしていない無為な時間に見えますが、僕にとっては最も有意義で贅沢な時間です」p90
「孤独は人を賢者にする」p91
「自分が与えた情けは大きく、受けた恩は小さく感じてしまうもの」p148
「受けた恩は石に刻み、かけた情けは水に流せ」p148
「信じるなよ、男でも、女でも、思想でも、本当にわかるまで。わかりが遅いってことは恥じゃない。後悔しないためのたった一つの方法だ」p188
「組織というのは基本的に反抗者を嫌います。どんな国でも、どんな組織でも、どんな時代でも一緒です」p197
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佐藤さんの本を読むのは2~3冊目。気鋭の論客という位置にいるようだが、これまでの印象を思い返しても、目からウロコなことを述べるのかと思いきやきわめてまとも。この本も、「人と比べない」「問題から目をそむけない」「頭で考えない」「時間に追われない」「酒に飲まれない」「失言しない」「約束を破らない」「恩を仇で返さない」「嫌われることを恐れない」「人を見た目で判断しない」「上下関係を軽んじない」といった具合に、当たり前のことを当たり前にやること、しないことの大切さを説いている。これ章題なんだが、ある種、小学生の道徳みたい。でもこれをあえて佐藤さんが述べることで価値が出るような気もしないでもない。
本間大樹さん(企画協力)というライターさんなのかプロデューサーさんの手によるものだと思うけど、読みやすくきれいにまとまった本。まとまり過ぎともいえるし、真っ当なことを言っているからこそでもあるけど、章題を見るだけでポイントが8割方つかめる。
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もうちょっとズルさを身につけたいと思って読んだ本。この本にはずる賢いというより,うまく生き抜いていく方法が書かれている。トピックも網羅的なのでいろいろ参考になる点もいいけど,その半面,もうちょっと突っ込んでくれればなぁ,とも思ってしまう。
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青春出版社での佐藤氏の本は「わかりやすさ」を売りにしているらしい。小難しいインテリジェンスの話はなく、自己啓発書のような内容。日本の中だけで生きていくには不要かもしれないが、国際社会では他人を出し抜く知恵がなくてはいけない。書いてあるのはごもっともなことばかり。
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元外交官の著者が経験を基にまとめた現代社会の様々な課題との賢い向き合い方。ズルさと著者は表現するが、表面的なものでは無く概念として、いわゆるべからず集の様に生き抜く知恵を授けている。
天引きで時間を設定するタイムマネジメントや酒の限界を知る、約束の履行と信頼の大切さは面白い。個人的には、直感や恩の大切さがある種の宗教的な面から見ても興味深かった。
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生き方を間違えたくない。自分がきちんと仕事を、よりよい生活を送るためには、何をすべきで、何をしてはいけないか。
そういったところがわかりやすく書かれている。難しい本ではなく、等身大で生活する者としてはこれほどよい本はない、それぐらい参考になる本である。
今後も、自己分析や反芻のため、おそらく1年に1回ぐらいは再読すると思う。
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「ズルさ」のすすめ (青春新書インテリジェンス)2014
佐藤優氏の著作。
2014年12月15日第1刷。
月刊BIGtomorrowの連載「佐藤優の人生修業」と基に 加筆・再構成したものです。
生き方上手になるため、ストレスをより少なく生きる為に
どうするべきなのか著者が組織にどう対峙するべきかを述べている。
綺麗事だけでは生きていけない。
本書ではズルさと表現しているが、より良く生きる為の知恵と言っていい。
印象に残った点をあげていく 「お前、ウソをつくな」と言えば喧嘩になる。
それを「お互いに正直にやりましょう」と言えば特に角は立たず、 相手も不快な思いをしない。
表現を少し変化させるだけで、同じ事柄をうまく伝えることが出来る。
一番よくないのは、出世競争に敗れたからと自暴自棄になって 会社を辞めること。
特にあなたが正社員なら、今の労働環境では それだけでとても有利です。
いい意味の「ズルさ」が必要になってきます。
たとえ出世のラインから外れても、そこそこの立場で仕事ができるなら60歳までは居続けましょう。
そして同時に、会社の価値観とは別の ライフプランを明確に築く。
違うコミュニティーの活動をしたり、 趣味を生かしてそれを副業にしたりする。
その際に大事なのは、最低限の人間的な尊厳を保てる範囲でということ。
会社に居続けるといっても、自分よりずっと年下の社員に
「○○さん、コピーとって」なんてぞんざいに扱われ、 それでも歯を食いしばって我慢するなどというのは精神衛生上よくありません。
インから外れたとはいっても、その道で何十年も仕事をしてきた経験と スキルで、やっぱり周囲から一目置かれるような存在でありたい。
仕事もできて人間的にも信頼されている。
主流から外れていても魅力的な人物として人望も厚い。
そんなトップを目指さない働き方こそが、
大多数の僕らが目指す 理想像なのかもしれません。
ただし、最初から競争を拒否していては、向上心も何も生まれません。
ある時点までは競争の中でがんばり、そこからふっと抜け出した 人物だからこそ競争の虚しさ、自分を取り戻すことの大切さを実感できる。
毛沢東の言葉に「小さな火花も荒野を焼き尽くす」というものがあります。
小さな火花が大火災につながる。火が小さいうちなら消し止められても ある程度広がってしまったらどうすることもできません。
パワハラやセクハラのように、本人は問題と意識していないのに 実は時代や社会は問題だと捉えていることがある。
それに対応するには、常に意識の中で自分の感覚と社会の常識がズレていないか確認する必要があります。
イヤな問題こそ直視する 人は見たいものしか見ない
第三者から見たら明らかにまずいという状況でも、
当事者の本人は意外に平気な顔をしていることがあります。
これは本人が鈍感だったり厚顔無恥だったりするからではなく、
危機的状況に対して防衛心理が強く働いている可能性が大きい。
人間はイヤなシナリオは知りたくないし、最悪の場面を描くことを 避けたいと思うもの。第二次大戦中の日本の軍部なども、 まさに根拠のない楽観論にとらわれていました。
敵の実力を見ないようにして、自分たちの力を過大評価したわけです。
最悪のシナリオを紙に書き出してみる 可視化するだけで、ずいぶん問題に対する気持ちや向き合い方が 変わるはずです。
考えうる最悪の事態を想定し、それに対するイメージを 膨らませて対応策を考える。
危機管理の本質というのは、 問題から目をそらさず、
それを問題として認識することにあります。
知恵ある者の最高の喜びは、知り得ることを知ろうと努力し尽くし、 知り得ないことを静かに敬うことである(ゲーテ)
人間関係だけでなく、仕事ができる人は総じて理屈や論理で ガチガチの人ではありません。ある部分では直感力で瞬時に 判断し即行動に移すことができる、やわらかい思考の持ち主です。
直感・・全く根拠のない想像力とは違います。
たくさんの経験値と論理的な思考を経たうえで、
その蓄積によって 途中の論理的な検証を飛び越え、
一気に結論を導くことができる力です。
厳しい言い方ですが、異業種交流会に顔を出しているのは本業で イマイチの人物が多い。本業で成果を上げている人は、 そのようなところに顔を出す暇もなければ必要もありません。 仕事の中で異業種の人と強固な人脈をつくっているのです。
まじめな話は酒の入らない席でやり、酒が入ったらバカ話に 徹するくらいがいいでしょう。 翌日は飲んだ時の話を蒸し返さない 何事も無かったかのように粛々と仕事をするのが正解です。
男性の場合、絶対に欲しいのが一緒に飲める女友達。
気心知れた感じで飲めて、セックスがからまない女性の方がいいです。
異性とこのような関係になるのは難しいですが、
複数でもいいので 一緒に飲める女友達を見つけましょう。
→女性は男性とは違った価値観や環境で生きている
男性は政治経済、仕事の話ばかりではなく、映画や音楽、旅行や趣味や食事など遊び心のある話題を提供できるようにしなければなりません。
職場でも失言は避けなくてはならない
会社では上司にゴマをするくらいの感覚でちょうどいいと思います。
日々の仕事では上司にはむやみに自己主張をしたりせず、
上手に上司を立てていました。
独りよがりの正義感で上司に正面からぶつかるなどというのは、 一番愚かな人間のやることなのです。
組織とは個人の価値観や正義感を超えた論理で動くもの。
そこで働いている以上、その論理にある程度は巻かれる覚悟が 必要です。
そして基本的に部下は上司を選べません。
合わない上司の下についたら、なんとかうまくやっていけるように 最大限の知恵を絞るしかないのです。
そのうち異動があり、上司も別な人物に代わるときがきます。
ですから、不用意な直言や失言などはもってのほか。
ときには相手の気持ちをよくするようなゴマすりをする。
サービス、ホスピタリティの一種だと考えるのです。
それでお互い仕事がしやすくなれば言うことはありません。
物事には何をするにも時があり、��の時を間違えてはいけない。
様々なトラブルや厄災は時を間違え、失するから起きるのだ
教養がある人かどうかを見抜くのは難しいことではありません。
偏見と差別意識が少ないことをポイントに判断すればまず間違いない。
上司に頼まれた雑用をイヤな顔ひとつせずにこなす。
それが評価になって、今度は大きな仕事を任される。
小さな頼み事や約束をおろそかにしているうちは 大きな仕事を振られることはまずありません。
相手の時間を奪っていないか
意外に大事なのがお尻の時間を守ること。
約束の時間に遅れそうな時、連絡をいれること 受けた恩は石に刻み、かけた情けは水に流せ 上司に対しては過剰な期待をしないようにしましょう。
8割はおかしな人だと割り切るくらいでちょうどいいですし、 その方が気が楽になって、何かあっても仕方がないとあきらめやすいのです。
優秀な上司やリーダーの数は組織の中でせいぜい2割程度。