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ボトルネックについての考え方を改めて考えさせられる本であった。
普段効率的であると思い込んでいることも、全体として見ると、それこそがボトルネックになっていることがある。それに気がつかなければ何時までも効率化は目指せないのだと思う。
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機械メーカーの工場長を中心に繰り広げられる工場の業務改善プロセスを主題にした小説で、TOC(theory of constraints:制約理論)がベースとなっている。
原著は552ページもの大作であるが、その舞台設定を架空の日本企業に置き換え、内容をコンパクトにマンガ化しており、エッセンスを知る上では十分。原著を1割しか理解できないよりは、重要箇所が凝縮されたコミック版を7割理解できることの方が身になると思う。
もし、仕事が他の者や組織とつながって行なわれていて、それぞれの人や組織の能力にバラツキがあるなら、仕事の流れの中のどこかに相対的に弱いところ、つまりボトルネック(制約)が存在するはずであり、そのボトルネックの改善に集中する必要がある。
ボトルネックを解消し、全体最適を行い効率を上げる必要があるが、「会社として儲けるために仕事の効率を上げる」という視点と「自分の時間を作り出すために仕事の効率を上げる」という視点を併せ持つこと、すなわちワーク・ライフ・バランスの重要性もストーリーを通してのメッセージとして込められている。
---以下、本書の肝となる内容を抜粋(ネタバレ注意)---
◆会社の目標(ザ・ゴール)は、お金を儲けることで、それ以外のすべては、その目標を達成するための手段。
◆生産的か否かを示す3つの評価指標:「①スループット(販売を通じてお金を作り出す割合、入ってくるお金)」、「②在庫(販売しようとするものを購入するために投資したすべてのお金、製造プロセスの中に溜まっているお金)」、「③業務費用(在庫をスループットに換えるために費やすお金、稼ぐために出て行ったお金)」
ex)ロボットを購入して製品がより多く売れるようになったか?→スループット/従業員を減らせたか?→業務費用/仕掛りなどの在庫が減らせたか?→在庫
◆お金を払って得たもののうち、売れるものが在庫で売れないものが業務費用。
◆人を解雇したら業務費用しか改善できない。目標はスループットを増やしながら同時に在庫と業務費用を減らすこと。
生産能力を市場の需要に合わせて100%合わせて縮小するとスループットは減り、在庫が増える。
◆「依存的事象」と「統計的変動」の重要性:ハイキングを例に
隊列は「歩いた道」を作っている。先頭がまだ誰も歩いていない道を歩く(=工場で言えば原料を消費して生産を開始)。後を歩く者が「作業」でつながる。最後尾が歩いて初めて製品が販売される(=「スループット」となる)。
先頭と最後尾の距離が「在庫」。最後尾が通り過ぎるまで「仕掛かり」の状態。前に追いつこうと急ぐたびに余分な負担(「業務費用」)が増える。
各人の歩く速度は、前を歩く者のスピードに依存している(依存的事象)&一人ひとりのスピードは一定にならない(統計的変動)という2つが組み合わさった時に影響が発生する。
一番遅い人間(=ボトルネック)が、隊列全体のスループットを決めている。例えば、その彼を先頭にし、彼が持っている荷物を全員で分担して持てば、歩く速度が上がると同時に隊列の間隔も狭まる(スループット増&在庫減)。
◆他のリソースより余分な能力を持っているリソース(非ボトルネック)があってよい。そこまで理解した上でシステムの全体最適を目指す。
◆処理能力の最も遅いリソースが「ボトルネック」。ボトルネックを最大活用するには…時間の無駄をあらゆる方法でなくす&ボトルネックの負荷を減らしつつ、常に動いている状態を作り出す。
◆非ボトルネックばかり働かせても在庫が増え、キャッシュフローは減るばかりで生産性は向上せず、目標から遠ざかる。
◆①機械や装置などのリソースの準備をしている「セットアップタイム」、②実際に処理をしている「プロセスタイム」、③処理をするリソースの前で列を作って待っている「キュータイム」、④完成品に組み立てる時に他の部品が来るのを待っている「ウェイトタイム」があるが、一回の処理量(バッチサイズ)を縮小することで②~④が短縮され、仕掛かりの待ち時間を減らすことができる。
◆以下の手順で常に改善、その現状に満足せずに継続して改善しつづけるマネジメントが必要。
①制約を見つける/②制約をどう徹底活用するか決める/③他のすべてをステップ②の決定に従わせる/④制約の能力を高める/⑤ここまでのステップで制約が解消されたら、ステップ①に戻る
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有名なビジネス本のエッセンスを抽出したマンガ版。
とても良かった。
TOCマネジメントについて、わかりやすく読みやすくストーリー化している。
工場の効率化の話なので、続編の内容のものもマンガ版にしてシリーズ化してもらえるとうれしいなぁ。
内容は良かったので、おすすめ。
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昔オリジナルの方も読んだんだけど、こちらはさすがマンガだけにサクサク読めた。事例も分かりやすい。あまりに早く読み終わっちゃうんて゛、コスパがよくないけど(笑)。
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オリジナルのビジネス書は読んだことないが、マンガの方はかなりライト。
パパッと読み終わる。そして思いのほか内容が浅い。。
ちょっと期待しすぎていたのかもしれない。。
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原作?は前から読んでみようと思いつつ、本の厚さに負け、なかなか手が出せていなかったが、コミック版はすんなり手に取れた。
一部分しか書かれていないと思うが、ポイントを短時間で理解できるというのはコミックのいいところだと思う。
「ボトルネックに集中し、改善することが全体最適になる」ということを意識して、いろいろなことに取り組んでいきたい。
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2015/2/21 読了
TOC(全体最適化の改善手法)について、物語形式で記述した前著のコミック版である。
工場の製造プロセスの全体最適化の手法について平易に解説している。
基本的には、ボトルネックとその前の在庫管理を徹底し、工程間の在庫量を最適化する、といった手法である。
工場が生産的かどうかを見る指標
・スループット
・在庫
・業務費用
どの工場にもおきる2つの事象
・依存的事象(ある工程の生産量はその前の工程の生産に依存する)
・統計的変動(1つ1つの工程には生産時間のばらつきがある)
5つの集中ステップ
・ステップ1 制約を見つける
・ステップ2 制約をどう徹底活用するかを決める
・ステップ3 他のすべてをステップ2の決定に従わせる
・ステップ4 制約の能力を高める
・ステップ5 ここまでのステップが解消したらステップ1に戻る
つながりとばらつきのあるシステムにはかならずどこかで制約があり、その制約に集中することで全体最適につなげる。継続的な改善を行い、ボトルネックを見つけてその能力を向上させ、スループットを増やす。
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小説も全て読んでいますが、コミック版もしっかりエッセンスを残したまま、読みやすくなっており、満足です。
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漫画にすることでここまで分かりやすく出来るなんて。5年前に翻訳版を読んだときの1/10の時間で2倍理解が進んだ気がする。
工場にかぎらず、「利益」をゴール(KGI)にすえて、無駄なロスを生みそうなKPIを徹底的に排除して、適切なロードマップをひくという考え方は、シンプルかつ強力だと再認識。
ただ、肝心の工場勤務の経験がないため、ここに書いているような内容が実践的なレベルのものなのか否か、判断がつかないため☆4つ。
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TOCfEのシンポジウムに行って、TOCに興味を持ち、手っ取り早くTOCを知るためにマンガ版を購入した。シンポジウムでもチラッと話に出たけど、TOCはJIT影響を少なからず受けているそうな。
マンガを読んだからこそ、ホンモノも読んでみたくなった。
最後の5つの集中ステップの件で、赤と緑の札の話があったけど、そここそがまさに肝で、常に惰性に気をつけて継続的改善をしていく必要があることがわかった。それも、ザ・ゴールが継続的にお金を儲けるということだからだと思う。
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オリジナルを読もうとしたが、まずはコミック版から。
丁度、「エッセンシャル思考~最小の時間で成果を最大にする」を読んでいる中で紹介されていたので、すぐに読めてよかった。ハイキングの事例は分かりやすく、実際に山歩きをしていると起こること、それに向けて改善することが実際の現場でもいかされるなと感じた。
メモで。
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漫画だったので、1日で読了。
ボトルネック(制約)の考え方は、とても勉強になったが、消化不良の部分もあるので、時期に再読する。
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分かりやすいないようなのだが、もう少し解説が欲しい位。なので元の本を読んだ方がいいのかな。しかしこの内容を30年も前に発表していたなんて・・・いままで何してきたんだろう、という感じです。
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TOC に興味があり読みでみた。
内容 ボトルネックの生産能力が結局工場全体の生産能力になってしまっている。
なのであらゆる手段でボトルネックの負荷を軽減する必要がある。
そのためにはまずボトルネックになっているものはなにか洗い出す。
現場では下記の二つが起きている。
依存的事象 事象と事象の繋がり前工程働きに依存する
統計的変動 予測できない変化
現場では依存的事象による工程の流れがあるが
統計的変動が発生するとその変動の合計が蓄積されることが原因で時間ロスが発生する。このような各工程のバラツキでボトルネックの前に在庫が滞留していくとさらに効率が悪くなる。
バラツキをなくし、ボトルネックの処理能力に
全体をあわせることが重要である。
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ザ・ゴール初体験。工場の経営を題材に、ゴールの概念を知る事ができるのですが面白い!
3つの指標、効率、ボトルネックなどは、いろんなプロジェクトや自分の人生にも応用が利きそうです。
活字の方も読んでみたくなりました!