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雑誌の連載記事を再編集したもの。
私にとって彼は期待値の高い作家なので、出版されたものは全て読んでやるという覚悟がある為、読んだけれど彼じゃなきゃ読まない内容の本。
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【2014_001】
今年最初の読書はこれ。橋本治という人は物事をばっさりと新しい切り口で斬ってくれるので、なんだか分かったような気になってしまうけれども、本当はそこからどうやって自分の血肉になるように思考を深めていくかが難しい。天才は難しいことをあっさりとやってしまうので、我々凡人はその難しさに気がつかないのだ。本書を読んで新しい視点を見つけたら、そこからもっと自分の言葉で考え、自分にしか見られない俯瞰図を描けるようになりたい。
具体的には震災後の日本の政治経済の迷走を憂うコラム集なのだが、第三章終わりの「世界が傾いた10年」は実に簡潔にグローバリズムの本質を突いていると思う。
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さっきレビューした「Go」が全く魅力のないタイトルなら、この本のタイトルは「あやや、これは買わなきゃ」と思わせます。で、衝動的に買ったら「うーん」だったかも。
活字が大きいので嫌な予感がしたんだよねえ。つまりは橋本治がいろんなところに書いたものをテーマ別に編集したものなんだけど、やはり本としてのまとまり、というかテーマが浮き上がって来ない。
僕は2012年暮れの総選挙で自民党が「大勝」した時に、まさに「バカになったか、日本人」と思ったので、そこのところ、つまり民主党から安直に自民党を選んじゃった有権者(=日本人)に焦点を当てて欲しかった、という気がします。
確かに、野党の大同団結が起きなかったのは「小沢一郎の不在」のせいだってのはその通りだと思うんだけど、それだけでいいの?とも思うんだよね。その後で書いてる「みんなの時代」は出色なのに、どうにも書物としてのまとまりがない。内容的には後半の半分だけでいいのに、とも思う。ま、橋本治、体調悪いみたいだから、無理だったのかなあ。
なんとももったいない一冊だと思いました。
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もっと辛口のコメントを期待していたので、ちょっと残念でした。「日本人がバカになったのかどうかは知りませんが、日本人が求めるのが「景気の回復」であること は確かです。」には納得しましたが。
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この方は源氏物語の訳をされた方ですか?
斜め目線過ぎて少し疲れました。
覚え続けていることはしんどい
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東日本大震災から政治の話まで。
興味がないので真面目にニュースを見ないため全然わからない政治の話を分かりやすく解説してくれています。あーそうだったのかと納得。こういう頭の良い人が私程度の人間にもわかるように説明してくれるのは本当にありがたいです。
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国語の本のような、
固さがある文章ながら、
言ってることは分かり易かった。
現代の問題点は浮き彫りになったが、
バカになった日本人の一人として
どう行動すればいいかわからず、
リーダーシップを持った新しい力が
出てくるのを唯待っているしかない
はがゆさ。
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政治批判は簡単、ではどうしたら良いのか?その指南は容易では無い。まずは自分がバカである事の自覚が必要だろう。筆者の気持ちは判るが、代案を示さず批判するだけでは信憑性に欠ける。
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この10年ほどの日本の政治の来し方を振り返ることができ、あらためて日本のおかしな具合を言葉にした物を読んだ気がします。なるほどと思いましたが、かといって何をするということもないのが悲しいところですが。
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2015.5.15
バカにさせられてるんだと思う。その方が統治しやすいから。それで東電とか政治家とかはバカなフリをしてるんだと思う。金儲けだけのために。
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実行力のある強いリーダーというものがもとめられているが、上に立ったリーダーが私は力がある、私を支持しろということを訴える時代は、たとえそれが丁寧な訴え方であっても、終わりつつある。決断力と同時にみんなの声を拾い上げる力が必要で、それと同時にみんなと喧嘩しても平気なように信条を持つである。
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橋本治にこういわれたら、
もう日本はどうにもならないところまで来てしまったのだとうなだれてしまう。
難病を患って、その中でもまだ雑誌やネットに文章を書いていたんですね。
橋本治の文章を読んでいると、
もっとシンプルに考えれば、
どうにかなるであろう問題がたくさんあるのだと感じる。
でも「初めに結論ありきで話し合いに参加するトップにいる頭のいい人」を相手にしても
そこで話し合いなんて成り立たないんだと気付いてげんなりする。
そう思うと、日々のニュースはそんな人の言説に溢れている。
あと、経済でおいしい思いができるという見込みのないところには
誰も進んで手を伸ばそうなんて思わないんだよね、
というみもふたもない現実とか。
橋本治の本て、もっと読まれていいんだけどな。
つか読まないと、ますますどうしようもないところに進んで行くよね。
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2011.6〜2014.2、週刊プレイボーイ、週プレNEWS、朝日新聞、中央公論その他に書いた原稿を1冊にまとめたもの。東日本大震災から憲法改正まで、世の中で起きていることに対して「なんで?」
著者紹介がないのは知ってる人向けだから?いきなり読んでも、立ち位置や背景がわからないので、どう読み取るべきかが難しかったです。
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過去の著作に比べて、平易な文章で読みやすかったのです。主に東日本大震災から集団的自衛権の行使における内閣の憲法解釈辺りを中心に書かれています。氏の主張は少々辛口ではありますが、自分がバカになっていることを気づかせてくれる良書でした。
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ページ69
原発ってお湯を沸かすところだったんだ。
厄介な原子炉を使って原子力発電所は何をやってるのかと言うと、意外なことにお湯を沸かしてるだけなんですね。お湯を沸かして、できた水蒸気で発電機のタービンを回している。
「ただお湯を沸かすことだけに、そんな危険で厄介なものを使ってたんだ」
水蒸気でタービンを回すのだったら、200年以上前の蒸気機関から1歩も出ていない。
産業革命の時代になかった電力を作り出すのに、その動力が相変わらず水蒸気だと思うと、何が「進歩」かと思いますわね。もう21世紀なのに、やってる事は19世紀だ。