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春秋戦国時代の中国を舞台にした歴史ファンタジー小説。
デビュー作とは思えないほど丹念にキャラクターが描かれていて
読んでいて心地よさを感じる出来。
とはいえ、丹念に描くのに専心するあまり
ストーリーがやや小粒なのが玉に瑕。
墓泥棒で手に入れた琴を売ろうとして、
ウロウロしてたというのが大筋だというのは
やはり小さい感じがした。
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おもしろい
古代中国が舞台なので
とっつき難い感があるが
盗掘した琴を小旋風がかき鳴らし
その音を聞きつけて
生きているのか、死んでいるのか
わからない人物が
追いかけてくるあたりから
グッと引き込まれる
始めの旋風が
いつのまにか
嵐のように突き進み
吹き荒れ
やがて
しだいに少しずつおさまり
静かに終わる
平行して
「黒猫の薔薇あるいは時間旅行」を
読んでいたので
身体がバラバラになるような感覚を
味わった
どちらも
時間と音楽を扱っていたので
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久しぶりにこういった作品を読みたかったと思えた作品。
春秋時代にファンタジックを纏い、小気味良いリズムに躍動感、心に感じる音は滑らかに。
デビュー作とのこと、次作がとても楽しみ。
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春秋戦国時代末期の中国で盗掘により幻の琴を手に入れた少年・小旋風が野心による冒険の末、世継ぎ問題に巻き込まれ商人となるまでの話。ここまでもドラマチックではありましたが、義姉・耳耳のその後や楽師になってからの涓涓の様子とか、カリスマ的・姫元の治世とか(弥子瑕も共に)、桃李はどうなった?とか、続きで話を盛れるエピソード&気になる要素がたっぷりあるので、これだけで終わっては勿体無いというか、もうちょっと頂戴、みたいな。人との信頼関係に憧れる小旋風の成長譚、面白かったです。
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デビュー作とのことなので今後に期待したいです。
!マークが多用されているのが時代に不釣り合いな気がしてひっかかりました。
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表紙の装丁から、主人公は女の子だと勝手に思ってた(どうでもいい)
ある意味少年の成長物語。
おもしろかったけど、ところどころ、ん?と思う展開もあり。そこん所もう少し詳しく!と思うところもあり。
でも一気に読めた。
ただ小旋風とケンケンのその後が気になるところ。知音て・・・
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面白かった!時々展開が早いかな?とか会話で話が進むな?と少し思ったけれど、何よりも琴の音の表現が良くて素敵だったので全部OK。
ご飯の描写がおいしそうなの個人的に好評価。
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比較的珍しい古代中国を描いた作品
よくある三国志や水滸伝ものとは違い、古典を活用したと思われる表現が良かった
古代人らしい独特の考えや人物像はあまりはっきりしなかったが、音楽や衣装へのこだわりが感じられ、表現に深みがあると感じた
ストーリーはややぎこちないところもあるが、機会があれば別の作品も読んでみたいと思う