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引退が決まってからも注文が途切れることなく、国内外から一目置かれる靴職人である関信義氏。「死ぬまで現役」という言葉がある。しかし、職人が自分で満足のいく仕事ができなくなった時、現役引退となる。己に厳しいからこその決断がある。厳しいが心引かれる。
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日本を代表する靴職人、関信義さんの長い半生を追った作品。私は関さんのことは知らなくて、ただ靴作りについて知りたかったから読んだ。
人の一生を追うってすごい体験だと改めて思う。その人が得たのだろう教訓に、上っ面をなぞるだけかもしれないけど、自分も触れることができる。
自分が体験していない時代を疑似体験できる。
靴への誇りや、手製靴の日本での歴史、機械化、いろんな流れの中に生きる人の姿が分かる。
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『関氏が凄いことは伝わるが・・・』
■読了時間 2時間7分
■この本をオススメする人
・日本のモノづくりに興味のある方
■感想
日本最高峰の手製靴職人・関信義氏の半生を追ったノンフィクション作品です。関氏が靴に懸ける情熱や、靴づくりに秀でていることは良く伝わりますが、戦後の激動の時期で今と時代背景が違いすぎる点や、関氏自身の破天荒な性格も相まって、いま靴職人を志している方が読んでも参考になるかどうかはわかりません。
作品としても、関氏自身の目線から書かれている箇所もあれば、第三者(筆者)からの目線で書かれている箇所もあり、目線のブレが少し気になりました。また、弟子を育てる話の次に幼少期の話といったように、時系列に書かれていないにもかかわらず、歳が明記されていないので、何歳頃のエピソードなのかわかりずらく、読んでいてイメージが湧きにくかったです。