投稿元:
レビューを見る
数理論理学で事件を推理していく、というミステリー。
キャラクターも立っていて、会話のテンポも良く、数理論理学も説得力があり、なんだけど、肝心の事件自体がちょっとありきたりというか、リアリティが薄い印象・・・かと思っていたら最後はちょっとびっくり。
それはまあ事件設定が薄いはずだよねって感じにはなりました。
ただ少し、技巧に走りすぎた感じはしました。
投稿元:
レビューを見る
図書館で借りた本。
アラサー美女の硯さんが論理を使って謎を解く。
「スターアニスと命題論理」仲良し4人組のお茶会事件「クロスノットと述語論理」イタリアンレストランの従業員殺人事件「トリプレッツと様相論理」双子ちゃんのどっちが犯人?事件「恋と禁忌の・・・・・・?」上記3作品をつなぐもの
投稿元:
レビューを見る
めくるめく論理の世界。
記号論理、命題論理、述語論理、様相論理をあやつり、探偵の解決策を検証します。
論理的な説明が圧巻です。
そこまでしなくても、という感じもありますが。
それぞれ独立した短編なのですが、全体を貫く・・・。
こういうミステリ大好きです。
投稿元:
レビューを見る
ストーリーはビブリアとかタレーランとかをもっとベタベタにした感じ。
謎解き部分で論理記号使って演繹的に解くのは新しかったし明確で面白い。
ただ序盤の充足問題をめちゃくちゃ難しいというのは言い過ぎじゃないかなあ。
投稿元:
レビューを見る
アラサー美女の数理論理学者で主人公にとって叔母にあたる硯さんと理系大学生の主人公の話。
その主人公によって持ち込まれてくる事件を数理論理学を使って推理していきます。
まずその発想が面白いと思いました。
私は証明で力尽きたので正直ちんぷんかんぷんでしたが勉強すればまた見方が違うと思います。
テンポもよく登場人物の会話も軽快でいいと思います。
それに最後には驚かされました。
続編ないのかな?
投稿元:
レビューを見る
デビュー作。『その可能性はすでに考えた』は既読。
論理的といわれるミステリーはあるけど、この作品の論理は別もの。難しいけど面白い。
最後の話は『その可能性はすでに考えた』に繋がってるなぁ。
投稿元:
レビューを見る
<真偽の審議は神技の真義>
推理小説,(本格)ミステリと切っても切り離せない「論理」.
では,「論理」をつきつめる「論理学」でミステリにアプローチするとどうなるか,を考えた一作.
まさにメフィスト賞っぽい一冊.
投稿元:
レビューを見る
ミステリにつきものの「論理」だが、きっちり数理論理学にまで落とし込むとは、何ともためになるお得な一冊である。キャラ・駆け引きのわかりやすさもあるし「数学ガール」のように漫画化しても良いと思う。その辺を差し引いたミステリとして読むと意外性は少ないが、新機軸として評価していいと思う。7.5
投稿元:
レビューを見る
ライトノベル的な設定ではあるなぁと思う。数学的なスキームを持ち込んで謎解きという形は、結果として少々無理がある設定だったかなぁと思う。推理や操作を専門とする人ではない人が素人探偵として参加するものは数あれど、ロジカルといえば確かにそうなんだけども、そのロジカルさはどの程度「人」に応用できるのかという点でなんとなく無理さを感じてしまう。ロジカルじゃないとそれはそれで不満なので、わがままだなと思う(笑)
投稿元:
レビューを見る
そもそも数学的な事がちんぷんかんな上に、キャラクターの個性がかなり強くて。ラノベな感じは嫌いではないけど、男性向けなのかなあ?あまりハマらないと言うか。論理を除けば読みやすくはあるけれど。うーん。シリーズものだけど続きを読むか少し悩みます。
投稿元:
レビューを見る
数理論理学。チンプンカンプンである。無能な私は、探偵である美人叔母さんにひれ伏すしかないのであった。論理学とミステリの組み合わせは、本格ミステリファンは歓喜喝采である。本作は一般のミステリファンを取り込むには素晴らしい設定をこしらえた。叔母に気に入られながら、なんともこそばゆい関係性の主人公。ライトな語り口と、ガチガチの論理の応酬。表紙に騙されて買った少年たちよ…こちらの世界は楽しいよ…
「スターニアスと命題論理」
「クロスノットと述語論理」
「トリプレッツと様相論理」
連作短編。別の探偵が解いた事件を、論理学によってさらに追求する。この趣向がたまらなかった。誰に機会があったのか?大勢の人物から犯人を絞り込めるか?複雑に見せて、実はシンプルな解。特に双子の洋館事件には感動した。論理学でトリックを導きだす。絶対に穴なんてない筈の案件を、みごとに裏返してみせる。
本作はここで終わらない。最終章こそ真の論理学の骨頂。
ここにきてメフィスト炸裂である。論理学の鋭い刃。こういう趣向だったのかと唖然とするであろう。
そのかのシリーズは大好きである。デビュー作からこの作者は、切れ味抜群のロジックで本格ミステリ界へ降臨しているのであった。
投稿元:
レビューを見る
最近流行りの理系ミステリー。数理論理学を使って謎解きをするという発想と他の名探偵の推理を検証するという筋立ては面白いが、論理学ならではの切れ味が十分生かされているとは言えず、謎解きのすっきり感は薄い。今後に期待。
投稿元:
レビューを見る
まさかあのウエオロさんがここに出てくるなんてっ…!
この人の書く作品のキャラクターはみんな大好きだ。
キモであるはずの数理論理学はストーリーとしてはやや取ってつけた感があって、別にそれ抜きでも硯さんの能力なら推理できたのではと思うんだけど、普通に斬新で面白かった。大学で少し記号論理学を学んだけど、その奥にこんなに深い世界があって、色んな体系があるとは知らなかった。数理論理学、勉強したくなったよ(笑)
数式や学問の話がばんばん出てきて、しかも別に読者にちゃんと理解させる気がない。まさにナイトメアモード。これがデビュー作だっていうからすごい。
投稿元:
レビューを見る
事件が起き、個性的な探偵が謎を解き、それが正しいかどうかを主人公が叔母のところに検証してもらいに持ち込む、という連作短編の形になっています。章ごとに現れる探偵はそれぞれ別で個性的で印象深いです。叔母の硯は謎解きの検証に数理論理学を使います。これはいわゆる数学特有のとっても簡単なことをとっても遠回りしながら証明するようなやつで、私はこの手のことが大好きなので文章が文字の記号で並ぶだけで楽しくて楽しくてワクワク式を追いかけましたが対偶とか数学的帰納法とか嫌いだった人は辛いかもしれません。でもそこがメインなはずなのにこの七面倒臭い数理論理学部分は読み飛ばしても話の筋には全く問題ありません。せっかく題名に述語論理をうたってるから勿体ない気がしますが、逆にそれで読み手を選ばないようにしているのかもしれません。最後には驚かされましたし、探偵の一人が次作で活躍するようなので次も是非読んでみます。
投稿元:
レビューを見る
基本的に理系な人生を歩んできた私だけども
「真実はいつもひとつ 」な小学生(高校生?)には、大人になったらちゃうねん、と突っ込んでいる私には、
理系ミステリと言われてちゃうねん、とは思う
でも、人生に数学は不要、と言われれば、
ちゃうねん、三角関数が直接必要なんではなく、
理詰めで考えるトレーニングが必要ってことやねん
と思う、そんなお話でした。