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久しぶりの柴田よしき。
どれもコワ~イ女の話だけども、取材に行ったゴミ屋敷に、実は自分の隠しておきたい過去がゴミ袋の下に置かれてた『隠されていたもの』がいちばんゾクッときたね。
過去にとらわれてたら私なんて生きていけないよ
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怖い~。
それも、語り手(一人称)が恐怖の元だったり
する作品があるので、後味も、、、
表題作は、ちょっときれいなところもあったかな。
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いろいろな恐怖と悲しみが味わえました。
「あ~、こうならなければいいな、こうなりませんように!!」という方向に物語がどんどん進んでしまい、彼女たちの行動を止められない虚しさで泣きそうになりました。
『薫衣草』
2005年発表の作品。
幼い頃いつも一緒だった双子の妹が、夫と子どもを残して家を出て、そして突然死した。
主人公の清香はその原因を探るために、自分の生まれ育った町に行くが…。
がっつりホラーでした。(震)
『世にも奇妙な物語』でありそうな…。
これも一つの愛の形なのかなぁ…。
『雪を待つ』
2007年発表の作品
雪の日に犯してしまった過ちを、知ってか知らずか隠してくれた兄。
「雪がとけるまでだけでも、隠しといた方がいいじゃん」
その言葉に安心する主人公。
優しい兄、真面目な父、子ども想いの母、幸せな家庭だった。
しかし、父の死をきっかけに歯車は狂い始めて…。
これが一番好きです、後味悪くて。
行き場のない怒りは、こうやって罪のない人間を傷つけてしまうのだなと感じました…。
『隠されていたもの』
2006年発表の作品。
フリーライターの絵美は、昔からの知り合いの紹介で、あるゴミ屋敷の取材をすることになる。
その家にはただゴミが溢れているだけだと思ったが、その家の女主人は「世間の人間が捨てたものを拾って、一緒に暮らしている」と言う。
山積みのゴミの中から、絵美が見つけたものは…。
少し疑問点がありました。
女主人が「取材をする人は40歳以上の女性じゃないとダメ」とこだわったのは何故なのでしょう…?
私が見落としているだけ…?
それとも伏線があったのかな…もう一度読みたい。
『ランチタイム』
2014年発表の作品。
周りに無視をされていると感じながらも、その生き方に幸せを見出していた主人公は、あるランチタイムに近くの公園に出かけ、そこで一人の男に出会う。
男と会話をし、そこの穏やかな雰囲気に癒される主人公だったが…。
主人公と私が似ているからでしょうか…とても共感できる物語でした。
気付かないうちに自分がいなくなっているなんて、想像もできませんし、そんなことを考えるだけで涙が出そうです…。
『自滅』
書き下ろし。
大学入学を機に田舎から憧れの東京に出てきた由佳里。
社会人になってしばらくは東京に住んでいたが、今は隣の埼玉に暮らしている。
とある理由で、越してくる前に住んでいた東京の下町から離れた…大好きな町だったのに…。
そんな切ない想いを抱えているとき、通勤の途中で電車から見えるビルを見つける。
読み終わった後、主人公があまりにも可哀想で、「自分を傷つける人間に復讐して何が悪いのだろう」と自問しました。
犯罪だから?秩序に反するから?
バレなければいいのか?それで心は救われるのか?
考えれば考えるほどわからなくなりました。
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どの話もぞぞぞーっとする怖さがあった。柴田よしき、最近こういう系統の短編集って書いてなかったけど、やっぱりこういうのもうまいな…女の狂気を書くのがうまいと思う。
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続けて湊かなえ作品読んだかと思った(¯―¯٥)
なんとなく気持ちがわかるような身近なホラーでした(¯―¯٥)
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#読了。短編集。各編とも女性が主人公のホラーサスペンス。突然襲い掛かるというよりは、じわじわと迫ってくる恐怖感と切なさの描写が面白い。
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+++
女性たちがからめとられた、日常の中にふと生まれる恐怖を静謐な筆致で描く極上のサスペンス・ホラー短編集。せつなさに心揺さぶられる5つの物語。
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「薫衣草(ラベンダー)」 「雪を待つ」 「隠されていたもの」 「ランチタイム」 「自滅」
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珍しくホラーなテイストの短編集である。ごくごく普通に日常的に描かれている物事が、ある一点を境にぐらりと揺らぎ、途端に背筋が凍りつく心地になる。だがそれは、誰の中にもある要素がたまたま主人公の女性に現れたことのようにも思われる。そのことに気づいたときに再びぞっとする思いに駆られもするのである。恐ろしいが最後まで見届けずにはいられない魅力のある一冊である。
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フリーライターの絵美は、ゴミ屋敷に住み続ける住人へのインタビューを依頼される。
ゴミの中からは、様々なものが現れた。
絵美が見つけたものは?
「隠されていたもの」
今の日本人をチクリ「ランチタイム」など
5篇からなるサスペンス・ホラー。おもしろかった。
柴田よしきさんは『ゆび』から入ったので
『自滅』も、ヒンヤリとした怖さ、気持ちの悪さを存分に楽しみ
こころ踊らせながら一気に読んでしまった
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大好きな柴田よしきさん。
でもこれは苦手なサスペンス・ホラーでした。
【薫衣草】【雪を待つ】【隠されていたもの】
【ランチタイム】【自滅】
なかでも、
【隠されていたもの】
怖い…。もしもどこかのゴミの中に自分が捨て去ったはずの過去がかくれていたら…。
ゴミ屋敷といわれる映像を見るのが苦手です。
かつては誰かの大切なものだったかもしれないものが”ゴミ”の山に埋もれているのがなんとも。
【ランチタイム】
これは怖さよりせつなさのほうが印象的でした。
生きている人が、こうして思い出して話しかけてあげることがなによりなんだと…。
(届いているかな?)
【自滅】
言霊ってあると信じているので、とても怖かったです。
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5編から成る短編集。いずれも女性が主人公で、ホラーの要素も加わって、死の色が濃くまとわりついている。
軽めの作品も量産している作者だが、私としては横溝正史賞を受賞した『RIKO』のインパクトが強く、作者の本領はやはりそのシリーズで最も発揮されていると、今でも思う。
でも、本書の短編のように、ひたひたと追い詰めながらぞくりとさせ、同時に哀しみの余韻を残すのも上手い。読み手の心を一気につかんでしまう筆力を改めて感じた。
初出を見ると、10年くらい前のものから書き下ろしまで混ざっている。作者のこの手の作品を、もっと読んでみたい。
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異形の物も出てくるお話もあるけれど、主に人間の心の中に潜む怖さを描いた短編集。ぞっとして怖いとは思うものの、人間の業の深さに慄くまでには至らず、でも一気に読み進めさせるのは柴田さんの筆力か。
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ホラー短編集。どの作品も息苦しさを感じさせられる、怖いだけでなくなんとも哀しくなってしまう印象でした。普通に平凡に生きてきたはずの彼女たちがなぜこんなことになってしまったのか。誰もがこうなる可能性があるのかも、ということにぞくりとさせられます。
お気に入りは「雪待ち」。一番何の変哲もない物語に思えたうえでのこのラストはなんとも邪悪でインパクトがありました。
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表題作を含む5つのサスペンス・ホラー短編集。どの作品も後味が悪く、読んでいて苦しくなる。『薫衣草』と『雪を待つ』の2作品がお気に入り。どちらもきれいな風景が脳内で広がり、美しい情景を想像するのだがオチの部分のドス黒さ。そして、人間の持つ闇の部分。このギャップにやられてしまった。柴田よしきは苦手な作家だったのだが、この作品を読んで他の作品も読んでみたくなったので、読もうと思う。
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短編集。
『薫衣草(ラベンダー)』巡り巡ってくるのか。
『雪を待つ』こんな不幸が続けて起こっていいのか。
『隠されていたもの』他人からはゴミに見えても住民には宝!? そ、そうなの? でも、自分に関わるあれこれが出てきたら、あたしも見るだけで進んで撤去には乗り出さないわ。
『ランチタイム』何か、何かがおかしいと思ったら。
『自滅』そうか、最後は自滅するしか…ないか。
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ホラー短編集。。
予測できるけど、そこそこ
面白かったです。。
なんか、懐かしさを感じる
ストーリーが多い。
最近、こういうホラー短編がないので
久々で良かった。。